28話 クエスト確認
ダンジョンの入口にいたら他の冒険者の人たちの邪魔になるので、私たちは近くの木陰まで移動した。
「というわけで、早速ゴブリンロードについての確認をするよ」
「するって言ってもどうやってするの?」
確かゴブリンロードのクエストがなんちゃらとかアナウンスで言ってたような気がするけど、なんて言ってたっけ?
うーん……全然思い出せない……
「確か『【ゴブリンロードの討伐】の挑戦権はゴブリンダンジョンの内で1度のみ使用できます』みたいなこと言ってましたよ」
「そう、それそれ! そんなこと言ってた!」
ことりさんの記憶力が良いのか、私の記憶力が悪いのかはさておき、アナウンスの声が何を言っていたいたのかは分かった。
ナイスことりさん、褒めてつかわそう。
「使用できるってことアイテムだったりするの? でも、私アイテムなんて貰ってないよ? 前倒した時に私だけいなかったからとか?」
確かにゴブリンキングを倒した時は涼っちはいなかった。
だから、クエストの挑戦権とやらが貰えるのは私とことりさんだけってことも有り得る。
「ううん、私も何も貰ってないからアイテムってのとはないと思うよ。って言っても他に使用できるものって言われても何も思いつかないけどね」
「アイテムじゃなくてダンジョンに関係しそうなものかー。もしかしたらステータス画面にでもなんか書いてたりして。ということで、ステータスオープンっ!」
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一ノ瀬 涼花 16歳 レベル26 スキルポイント160
挑戦可能クエスト:【ゴブリンロードの討伐】
状態:正常
HP:50
攻撃力:52
防御力:51
固有スキル:「影操作」
スキル:「念話」
装備:【ルーンネックレス】【ウッドリング】
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「あっ、レベルが結構上がってる!」
「いやそれよりも気になるところがあるでしょ! 何その挑戦可能クエストってやつ!」
さっきまで良かった視力が急に下がったりでもしたんだろうか。
「ほんとだ、なんか増えてるね。この表示って押してみても大丈夫なやつだと思う?」
「ゴブリンダンジョン内でのみ使用できるって言っていたので大丈夫だと思いますよ」
「ことりんが大丈夫って言ってるし、押してみるねー。ポチッとな」
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クエスト:【ゴブリンロードの討伐】に挑戦しますか?
はいいいえ
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涼っちの手が挑戦可能性クエストのところに触れた瞬間、なんかゲームにでてきそうな画面が表示された。
だけど、“はい”の方の文字が薄い灰色っぽくなっている。
ダンジョン内じゃないから使用できないってことなんじゃないかな。たぶん。
「たぶん、押しても反応しないと思うけど、ちゃんと“いいえ”の方を押すんだよ。いい?」
「反応しないんでしょ? なら試しに“はい”の方を押してみるよ。ポチっ」
えええ!?
どうして“はい”の方押しちゃってるの!?
この人ほんとに話聞いてたの?
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ゴブリンダンジョン内でしか、挑戦権は使用できません。
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「ふぅ……何も無くてよかったぁ…………って涼っちぃぃぃ!!! 押さないでって言ったじゃんか!!」
「えっ? 押さないでなんて言われてないよ? ほかりん“いいえ”を押してとしか言われてないよ」
「小学生みたいな屁理屈言うなぁぁぁ!!!」
「まあでも何も無かったんだし、結果オーライだね!」
「それは涼っちが言うことじゃないから!!」
なんか涼っちがいたらことりさんと2人の時の倍疲れるんだけど……
もう帰って寝たい……
この後、私もことりさんもステータス画面を確認してみたら、挑戦可能クエストの項目が追加されていた。
あとね、私ひとつ思ったことがあるの。
このクエストってわざわざ挑戦する必要ないよねって。
だってゴブリンキングを倒した人とかだけが挑戦できるクエストだよ?
そんなの絶対ゴブリンキングよりも強いに決まってるじゃん。
そんなゴブリンキングよりも強い可能性しかない、ゴブリンロードと戦うなんてごめんだよ。
まあ倒せたらかなりレベルは上がるんだろうけどね。
「確認も済んだことですし、ゴブリンダンジョンをもう1周しましょう!」
「骨のダンジョンは?」
「骨のダンジョンはお昼ご飯食べてからだよ。家に置いてるポーションとかも取りに帰りたいし」
ゴブリンダンジョンに行く予定しかなかったからポーションなんてほとんど用意していない。
骨のダンジョンに行くならある程度の準備は必要だからね。
「よーし、それじゃあ私がゴブリンたちを瞬殺してあげますかー!」
「瞬殺してもいいけど、骨のダンジョンに行くまで影は温存しといてよ。骨のダンジョンで倒れられたら困るから、特にことりさんが」
「ならゴブリンを倒すのは2人に任せて、私は経験値だけ貰うよ!」
なんかそれはそれでせこくないか?
「それでは行きましょうか」
「れっつごーだね!」
テンポが遅いと思いつつも早くできない作者です……すみません……




