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16話 影操作の応用

 そうめんを食べ終わった私たちは涼っちのレベル上げのためにゴブリンダンジョンに向かった。

 そうめんがあと1回分くらい余っているから、夜ご飯もそうめんになりそうだよ。


 ゴブリンダンジョンに到着した私たはダンジョンに入る前に杖にはめている魔石をスライムの魔石オリジナルとリフレクトスライムの魔石オリジナルに交換した。


 その時に涼っちが「私も杖欲しいよぉ……ほかりんのやつちょうだい!」と言っていたけど、残念ながら杖は1本しか持ってないのであげられない。

 それに涼っちは魔法スキルを持っていないから杖なんて持っていたって意味がない。

 という理由を言ったら不満そうにしながらも諦めてくれた。


 骨のダンジョンに行けるくらいのレベルになったらいずれ手に入れれるんだし、それまでの我慢だ。

 だいたい涼っちには魔法よりも強力な影操作があるから魔法スキルなんてわざわざ取る意味がないとは思うけどね。


 そんなことがあったけど、杖の準備が終わった私たちはゴブリンダンジョンに入っていった。

 ゴブリンダンジョンでは基本涼っちが戦うようにして、私たちはもしものために戦う準備だけしている。

 涼っちにできるだけ早くダンジョンに慣れてもらうためだ。

 それに私たちが戦ったら一瞬で終わっちゃうからね!

 まあ涼っちが戦っても一瞬だけど……


 まだ5階層まで行ってないから普通のゴブリンとしか戦っていないけど、ゴブリンくらいなら涼っちの敵にはならない。

 涼っちの戦い方は影でゴブリンの足を拘束してその場から動けないようにしてから【氷結の剣】で両断するというシンプルな戦い方だ。

 シンプルだけど、めちゃくちゃ強い。

 理由は単純でゴブリンの強さでは涼っちの影の拘束を取ることができないからだ。

 もし取られそうになったら、その時は足だけじゃなくて全身を拘束すればいいからね。


 でも私が1番驚いたのはそこじゃない。

 影操作は確かに強い。チートスキルだよ。

 でもそれよりもチートだと思ったのは涼っちの身体能力だ。


 なんであんな重い【氷結の剣】身体強化のスキルなしで振り回してるの?

 私身体強化のスキルあるのに持てないんだよ?


 涼っちがムキムキとかだったらまだ分かるんだけど、別にそんなことはない。

 なんなら折れてしまいそうなくらい細い。

 栄養が足りてなくて不健康そうな細さじゃなくて、モデルみたいな感じの細さだよ。

 その腕のどこに【氷結の剣】を振り回せるような力があるの? って言いたくなる。


「涼っちどうしてその剣を軽く振り回せるの? 身体強化のスキルとか持ってるわけじゃないよね?」


 言いたくなったから言ってみた。


「あーこれね。やっぱり気づかなかったかー。」


「気づかなかったって?」


「実はね、私の身体に分からないくらいうすーく影を纏ってるだ。だから実際は私の力で持ってるんじゃなくて影の力で持ってるってことだよ」


 そういうことだったのか。

 涼っちの影ならかなり重たいものでも簡単に持てるもんね。

 冷蔵庫とかはさすがに持てなかったけど、【氷結の剣】くらいな重さなら余裕で持てる。

 だけど、それだったら1つ気になることがある。


「そんなにずっと影を使ってたら前みたいに倒れるんじゃないの?」


「それは大丈夫だよ。見えないくらいうすーい影を纏うだけならほとんど疲れないから。相手の全身を拘束するくらい大量の影を使ったら一瞬でフラフラになるけどね」


「そーなんだ。でも気をつけてね! 疲れたらすぐ言うんだよ!」


「はいはい。ほかりんはやっぱり心配症だなー」


 そう言いながら涼っちはなぜかにやにやしている。


「だって前みたいに倒れられたら迷惑だもん! 別に私たちに迷惑がかからないなら倒れてもいいんだよ?」


「分かったって。心配してくれてありがと。でも前よりは使える影の量も増えてきたし、大丈夫だよ」


 私たちは話しながらサクサクッとゴブリンダンジョンを進んでいった。

 5階層に着いて、ゴブリンシャーマンが出てきたけど、涼っちの影の前だと雑魚だった。

 まさか影で杖を掴んでへし折るとは思わなかったけどね。


 そんな感じで5階層以降もサクサクッと進みボス部屋に到着した。

 ボスのコブリンナイトが足だけの拘束を簡単に取ってしまった時は涼っちも焦っていたけど、すぐに拘束を下半身全部に変えて対応していた。

 そして、鎧と兜の隙間の首を【氷結の剣】で切ってゴブリンナイトは倒れた。

 これ私とことりさんいらなかったんじゃ……


「おつかれ涼っち! これなら1人でも大丈夫そうだね!」


「そうだけど、私は2人と行きたいなー。1人だと楽しくないもん!」


 私もそれはそう思う。

 最初の方はいいけど、だんだん飽きてくるんだよね。


「そうだね! ならみんなでもう1周しよっか。ことりさんもいいよね?」


「はい! もちろん私は大丈夫ですよ!」


 大丈夫だと思っていたけど、一応聞いておかないとね。


「それじゃあ行こっか!」


 私たちは報酬を受け取った後、ゴブリンダンジョンをもう1周だけして家に帰った。

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