14話 魔法の色々
疲れてきたら交代するというのを繰り返しながら私たちは進んでいった。
その間にもいろいろ試したりもしたよ。
まず試してみたのは氷の形を変えれるかだ。
結論から言うと複雑な形以外なら変えることができた。
だけど、普通に使うよりも体感1.5倍くらい疲れるからわざわざ形を変える必要はないと思う。
複雑な形も練習したらいずれ作れそうな気はするよ。
次は大きさ。
これは小さくはできるけど、大きくはできなかった。
最大の大きさは魔石の強さによって変わって、その大きさより小さければ小指の爪くらいのサイズの氷も作ることができた。
そして、小さくすればするほど疲れにくくなることもわかった。
だから、弱いモンスターの魔石はもう持っておく必要がなくなったってことだね。
その次は氷を作らずに冷気だけを出せるか試してみたけど、これだけは全くできる気がしなかった。
疲れてきたりとかそんなんはなかったけど、練習したらいずれできるかもとすら思えてこなかった。
まあ一応練習はするけどね。
そして最後。
最後はダンジョンに来る前から試そうと思っていた、飛ばさずにその場で氷を作ることだ。
これは一応できた。
だけど、効率がものすごく悪かった。
1回氷を作るだけで10回魔法を使ったくらい疲れたんだよ?
魔法をダンジョンで使う時はモンスターを倒す時にしか使わないからそんな困ることはないと思うけど、これもちゃんと練習するよ。
ちなみにことりさんは魔石と魔法の属性が同じだからほとんど疲れていない様子だった。
私もそうしたいけど、氷属性の魔石なんて持ってなかった気がする。
一応確認してみよう。
私は【アイテムポーチ】に入れてある魔石を1つずつ鑑定していく。
さっき鑑定したゴブリン系の魔石はシャーマン以外土属性で、シャーマンは火属性。
ゴブリンスライムは水属性かと思いきや、土属性だった。
ワーウルフの魔石も土属性で、スケルトン系の魔石は全部闇属性だった。
持ってる魔石はだいたいこんな感じかな。
他になんかあったけ……?
「うーん……………………あ、思い出した!」
そういえばスライムの魔石とリフレクトスライムの魔石があった。
EXスライムダンジョンから帰ってきてから、すき焼きを食べてパフェを食べて、リュックの中から魔石とか砂時計とか出すの忘れてたよ。
家に帰ったらすぐに確認しよう。
「ボス部屋に到着です!」
いろいろ試したり、考えたりしていたらいつの間にか10階層に到着していた。
といってもダンジョンに来てから5時間以上経ってるけどね。
「私はもう体力の限界だから、ボスはことりさんにまかせるよ!」
「分かりました!」
ことりさんは元気よく返事をして勢いよくボス部屋の扉を開けた。
かなり体力が余ってるみたいだね。
私はもうヘトヘトだよ……
「アクアショットです!!」
ボス部屋に入ってすぐにことりさんは魔法を使った。
飛んでいった水の玉がゴブリンナイトの鎧に直撃して、鎧はかなり凹んだ。
鎧の防御力よりもことりさんの攻撃力の方が高いということだ。
だけど、鎧を凹ませたくらいじゃゴブリンナイトは倒せない。
ゴブリンナイトは反撃するためにことりさんに突っ込んでいく。
それをことりさんは簡単に交わして背後に回り、ゴブリンナイトの後頭部に至近距離から魔法を食らわせる。
兜があってもさすがにあの距離からの魔法には耐えられなかったみたいだ。
兜は壊れ、ゴブリンナイトは魔石に変わった。
壊れた兜が落ちているってことはドロップしたってことなのかな?
壊れてるから別に要らないし、壊れてなくてもこんなの着けたくないから売ろう。
壊れてても売れるよね?
私は勿体ないからという理由で兜を拾い【アイテムポーチ】に入れ、報酬部屋に向かうことりさんの後を追った。
『ダンジョンクリア 報酬:【魔石(大)】』
『ダンジョンクエストのクリアを確認』
『剣類未使用 クリア報酬:【ウッドリング】』
『1分後、ダンジョン入口に転移します』
私たちは出てきた宝箱の中から報酬を取り出してどんなものか確認する。
「木製の指輪ですね! 私はこういうの結構好きですよ!」
「また指輪……」
これで3つ目だ。
そろそろ指輪以外の装備も欲しいよ……
「で、でも凄い効果があるかもしれませんよ…………!」
「そうだったらいいけどね……」
ダンジョンから出た後に確認してみたら、身体能力が僅かに上がるというなんとも言えない効果だった。
僅かがどれくらいなのかは分からないけど、ジャンプしてみた感じだとほとんど変わっていなかった。
身体強化のスキルを手に入れた時は体に力がみなぎる感じがしたのにそんな感じもしない。
でも、ことりさんが「ことねさんとお揃いで嬉しいです!」と言っていたから仕方なくつけてあげることにしたよ。




