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1話 私は何も知らない!

 スライムダンジョンが崩壊した後日、警察と自衛隊、それから冒険者組合が協力して1週間にもおよぶ大調査が行われた。

 もちろん、その調査の期間中は全国すべてのダンジョンが封鎖された。

 全国すべてのダンジョンが封鎖されたのはダンジョンが出現してから初めてのことだったらしい。

 1週間もかけて大調査を行った関わらず、結局ダンジョンの崩壊した原因は分からなかったんだけどね。


 何が原因だったのかなー!!

 私にはさっぱり分からないよー!!


 そんなことはさておき、調査が終わったのでダンジョンはまたいつも通り行けるようになったよ。


 やったね!




 そしてそしてさらに1週間が経った。


 ポーションの副作用でまた寝込んでたりしたけど、もうすっかり元気になったよ。

 元気になった私はダンジョンには行かず、家でゴロゴロすることにした。

 夏休みの半分以上はダンジョンにいたから、さすがの私も飽きてきた。


 休んでいる間は新作のゲームをしたり、アイスを食べたり、ネットニュースを見たり、アイスを食べたりした。

 2週間も経ったのにネットニュースもアプリ内の掲示板もダンジョン崩壊のことばっかりだ。


 ダンジョンが崩壊した理由は神の怒りだとか言ってる人もいれば、経年劣化だとか言う人もいる。

 人為的に行われたとか国が行った実験だとか言ってた人もいた気がする。


 そんな根も葉もない噂がいっぱいある中、ある日誰かがこんなことを掲示板に書き込んだ。


『スライムダンジョンと言えば新クエストを発見したとか言ってた嘘つきっ子がいたよなー。そいつがダンジョン崩壊に関わってたりしてwww』


 そのことをまだ覚えている人がいて少し驚いていたら、その間に自体はもっと酷くなっていった。

 その人がどういうつもりで言ったのは分からないけど、その一言のせいで嘘つきっ子がダンジョンを崩壊させたという変な噂が広がってしまったのだ。


 ダンジョン崩壊に関係ないと言えば嘘になってしまうけど、私が崩壊させたわけではない。

 私は無実だよー!!


 その噂のせいで嘘つきっ子専用の掲示板ができて、特定をし始める人がでてきたり、DMにびっくりするくらいの嫌がらせメッセージが届いたりした。


 私も最初の方は『私はその日、家でパフェを食べていたので無関係です』というメッセージを送り返していたけど、量が多すぎて途中から放置した。


 私っていつの間にそんな有名になったの?

 ただの女子高生がたまたま新クエストを見つけたから『見つけたよー』って掲示板に書き込んだだけでこんなことになるなんて……


「もう知らないよー!」


 私は部屋でそう叫んでスマホをベットにぽいっとしてからカレンダーを見る。


 今日の日付は8月30日。

 夏休みの終わりが近づいてきて普通の高校生たちは課題を急いで終わらせている時期だ。


 でも私たちの場合は違う。

 ことりさんは学校に行ってないから課題なんてない。

 涼っちはだいぶ前から終わらせている。

 私は学校に行けないから課題なんてしなくていい!


 少し前に学校にスキルの詳細とかは説明せずに、スキルのせいで学校に行けない場合はどうすればいいか聞いてみたら「単位が取れなかったら普通に留年か退学だよ」と言われた。


「こんな学校やめてやる!!」


 なんてことは言わずに「分かりました! 失礼します」と言って電話を切ったけど、正直かなり困ってしまった。


 このまま冒険者で稼いで生活していくのもありかなと思ったり思わなかったりするけど、学校にも行きたかったり行きたくなかったりする。


 その後、家に泊まっているというか住み着いている2人に相談してみた結果、単位を落として留年になるんだったらやめる。

 それまでに隠密が解除できるようになったら行く。

 そういうことに決まった。


 課題の話はこれでおしまい。

 次は涼っちの誕生日の話だ。


 涼っちの誕生日は8月31日。つまり明日。

 明日と言っても後10分もすれば0時になる。


 私とことりさんはサプライズパーティでもしようと考えていたけど、涼っちにその話を聞かれていたからできなくなった。

 よくよく考えてみれば、呪いのことりさんも隠密の私もケーキを買いに行けなかった。

 だから数時間前に涼っちに自分の誕生日ケーキを買いに行かせた。


 涼っちは「どうして自分の誕生日ケーキを自分で買いに行かないといけないのー!!」と言っていたけど、スキルも呪いもどうしようもないと諦めて買いに行っていた。


 そして、お店で1番高いケーキを買って帰ってきた涼っちに「ケーキ代はちゃんと払ってねっ♪」と笑顔で言われた。

 あの時の涼っちの笑顔は今まで戦ってきたモンスターの10倍は怖かったよ。


 そんなこともあったけど、無事にケーキも手に入ったし、準備万端!

 あとは時間が来るのを待つだけ!






 ★






「「「10、9……3、2、1、0!」」」


「「涼っち誕生日おめでとう!」」


「2人ともありがと〜! これからもよろしくー! 早速だけどスキル確認してもいい?」


『ステータスを獲得しました』という声は周りの人には聞こえないから、ちゃんと獲得できたか不安だったけど、できてたみたいで良かったよ!


「いいよー! 早く見せてー!」


「じゃあ今から開くよ。ステータスオープンっ!」


 涼っちの声に合わせてステータス画面が表示された。

食後のデザートにパフェを食べてたから嘘でない……

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