#その後「ただいま」最終話
ナビのリクエストにより日本政府と共同で研究を行うこととなった。
日本政府から提供された山梨県某所に研究施設を建造。
地下に小規模の魔力ジェネレーターを作成。これはなるべく日本の技術で作成可能なレベルまで落とし込んだ物だ。
若干魔力発生効率は悪いが何も資源を使わずにエネルギーを作ることができたことに日本の研究者は色めき立った。
更に魔導ダイナモで電気を発生させて電力を供給できるようになった。今回はかなりの小規模だが次回は中規模のものを作成する。
ナビと共同で日本の技術で魔力を観測することに成功。
あー勿論ナビの姿は綾○だ。「私は4体目」とか何とか言っていた。勿論スルー。
研究施設では作り出した魔力で魔導金属の精製に挑んでいる。まずは銅に魔力を照射して魔銅にすることを目指す。時間は掛かるが何とか少量精製に成功。
この魔銅を使い魔法陣を作成して地球産の魔導具を作ることに成功。魔力を貯める魔石はナビが提供した。地球ではかなりの魔力量が精製できない限り魔石を作成することはできない。
従って魔石は【アーロス】から輸入するしか方法は無い。もしくは新たに魔力を貯める方法を確立するかである。この辺は地球の科学者に頑張ってもらおう。
日本としては魔導ジェネレーターを大型化して既存の火力発電所や原子力発電所の代わりにしたいと考えている。まずはそこを目指して他の技術はその後と考えているようだ。
日本の動画サイトに【アーロス】の冒険者の活動する様子を写した動画が公開された。あまりにも凶暴な魔物に立ち向かいそれを討伐する姿は人々の心を打った。
若者の中には【アーロス】に行き冒険者になりたいと思う者まで現れた。
そんなことがあり世界中から限定500名を【アーロス】へと招待する告知を行った。友好的な国には専用枠を設けて積極的に参加させた。
選抜された第一陣は1ヶ月をかけて【アーロス】へと行き異世界体験してくる。勿論ステータスを授かる者も出てくるだろう。
そのことも各国に告げて管理してもらう確約をした。まぁ何があっても【アーロス】は責任を持ちませんということだ。自己責任で。
そして第一陣が出発。と言っても地球上のゲートを潜るだけだが。
1ヶ月すると第一陣が戻って来た。何人かは【トウト】へ留学という形で魔導工学を学ぶ。帰ってきた者達殆どはステータスを授かってスキルも使えるようになった。
この事実は世界に広まり第2陣の募集倍率はとんでもない数字となった。基本的には友好国を中心に選出した。このことにより各国は【ノルトキオ】と日本を通じて国交を結んだ。
今後はどうなるかわからないが神様が何も言わないことから地球の魔導化を望んでいるのかもしれない。クリーンなエネルギーで地球を再生したいのかも。
増えすぎた人口も魔導技術で宇宙へと人を住まわせる事も可能だ。現実に【アーロス】の月では居住環境が整いつつある。場合によってはコロニーに住んで会社は地上にあってゲートを使い出勤とかが可能かもしれない。
久しぶりに実家近くを歩く。後ろには元勇者一行の4人。天音にインターホンを鳴らしてもらう。
あー緊張してきた。
「はーい」とガチャっとドアが開き初老の女性が出てくる。ああ、母さん。年取ったな。
天音が説明。玄関に入る。久しぶりの実家。泣きそうだ。
「母さん、変わってしまったけど俺だ。裕也だ」
「本当に裕也なの?まるっきり外人じゃないの」
「まぁそうだな」
「ちょっと待ってて。お父さん!ちょっと来て」
奥から「なんだうるさい」と言いながらドタドタと男性が出てくる。
「ああ、父さん」
「なんだ誰だ」
「ふふ、裕也よ」
「何!お前裕也か?」と頭を叩かれる。
イテェよオヤジ。
「何だ外人っぽくなりやがって生意気だ」
「あらあらお父さん。嬉しそうにして」
「ここでは何だから皆さんお上がりなさい」
「はい、お邪魔します」と4人はさっさと靴を脱いで入っていく。
靴を脱ぐのにまごついたが、差し出されたスリッパを履き居間へと向かおうとすると、
「おかえりなさい、裕也」
「帰るのが遅えんだよ全く、まぁ何だ・・おかえり」
「ああ、ただいま」
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
その後のストーリーもここで終わりとなります。
次作ですが5/17から投稿予定です。良かったらそちらもよろしくお願いします。
それでは2ヶ月半の投稿でしたがお読みいただきありがとうございました。誤字報告も助かりました。感謝しかありません。またお読み頂く機会があればよろしくお願いします。ではまた!
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