#49
6月、王領遺跡から出た蔵書の解析から大きな発見としては空間拡張、遠距離攻撃手段について古代文明当時の現状が分かった。
遠距離攻撃はスラスター魔法陣を大出力にした物であらかじめ決められた目標に向かって飛ぶ技術で誤差は15〜25㎞あった。誤差もあるので1箇所に複数基撃ち込んだと見られる。弾頭についてはまだ分かっていない。
空間拡張は魔法陣を確認するとかなり複雑で不安定な物であり、古代文明でも効果的には使われていなかったと思われる。無駄な記述も多く迷走ぶりが窺える。
ただし現代のナビの前では、この魔法陣は解析されて無駄を省かれてさらに現代魔法陣技術により現実的な物へと作り替えられた。現在は実証実験中で今後なんらかの形で反映される予定だ。
そんなこんなで現在、籠って試作を作成している。ことの起こりはたまたま食事に出かけた【トウト】の焼肉店で隣席で食事をしていた【アルイド】から来ていた冒険者の会話を聞いた事から始まっている。
内容はアドベンチャーアーマー良いね。欲しい。買えたとしても持ち帰る手段が無いあったとしてもパーティー全員分持ち歩くのは無理。という話を聞いてピーンとアイデアが浮かぶ。
そう、オラな戦闘民族の幼少期に、一緒に旅をしていた昔女子が、体育着として履いていた物の名前と同じ女の子の実家が作る物。長いな。
容器をポーンと投げるとボンっ現れて、ボタンひとつで小さい容器に収まる的な物ができないかなと。
色々と考えていたら、そうだベルトにしよう!変身!なんてできたら良いな。
・・・。ただのカプセル型はあっさりと出来上がったがベルト変身タイプは難航。
人形でテストすると・・生身だとスプラッタな感じになる。着せる事ができない。むむむ、どうする?
今回は諦めました。今度リベンジする。
今回のは魔力込めて地面に置くとカプセルを中心にしてアドベンチャーアーマーと大きさが同じ魔法陣が出てきて魔法陣からにゅーっと出てくる。仕舞う時は開口部開けた状態で内部コンソールに魔力を込めるとカプセルに収納される。
むっ自分は何を入れようか?空中に浮くスクーターでも作るかな。そうしよう。
コツコツ作っていると段々興に乗ってきて脱線につぐ脱線。空間拡張を使い内部大幅拡張、これで色々積めるね。
空間魔力補充大型魔石バッテリーを10基と過剰に積んで、重力制御に浮遊石搭載、移動動力にはパルス引力重力制御システムを2基装備。これで同時使用で立体機動が可能。
常時発動型6重ハニカム結界。生命維持装置。大型制御管理用魔核5基搭載、並列多重処理が可能。索敵範囲半径100㎞、同時目標ロックオン・誘導可能数30目標。
最大高度5000m、最高時速マッハ2.5。航続距離不明。
武装、20㎜バルカンバレット1門、遠距離誘導型ファイヤーボルト30門。遠距離対地攻撃用誘導爆裂ファイヤーボルト10門。
迷彩、気配遮断、魔力遮断、隠蔽標準装備。
完成。過剰な能力でも後悔は無い。
外に出て魔力込めてカプセルを投げるとポンっとその場にタイヤの無いスクーターが現れ浮く。
跨って魔力を流すと始動。ハンドルから意識を読み取り動き出す、初めは低速で運転。少しづつ速度を早めつつ高度も上げて行く。結界が効いていて風は感じない。
かなりの機動をしても体にGは感じないとてもスクーターの動きでは無い。
1時間程飛び回り満足したので引き返す。ふとアイデアが浮かぶブンブンと頭を振り諦めようとするが頭を離れない。ぬぬぬ。
はい、諦められませんでした。
機動魔導兵装シュラルグを基本にして新規に作成していく、空間拡張を使い今まで搭載できなかった装備も搭載。誘導兵器も空間拡張により大幅に稼働時間を伸ばす。
で、数時間で完成。突貫です。
外に出てカプセルをポイしてスクーターを出す。
乗って発進!速度と高度を上げて行く。メーターコンソール上にある小さなボール状の物に触りながら魔力を流すと、
「変形!」
スクーターを中心にして魔法陣が多重展開すると機動魔導兵装が現れてそのまま飛行。
「ぐふふふ。カッケー!」
スクーターを機動魔導兵装の操作モジュールとしてコクピット内に取り込みスクーターに乗りながら機動魔導兵装に搭乗可能にした。
魔導誘導兵器を展開して遠隔複数基同時操作を試したりと遊び倒して満足して帰還。
異世界最高!




