#48
4月になり【アルターラ王国】と【ノルトキオ国】の2カ国共同で声明文を出した。
・亜人種を含む人種は7歳で職業を得ることができる事
・職業は複数取得できる事
・スキルはSPという物で任意に選んで取得できる事
・“ステータスオープン“と唱えれば個人でステータスが確認できて、ステータス画面で任意に職業やスキル取得できる事
・これは創造神様が亜人種を含む全ての人類に与えた物である
大まかに5つ発表された。
この発表は波紋を呼んだ。国民は喜んだが教会はこの発表に反発。しかし7歳以上の者全員がステータスを使うことが出来た事から教会の権威は失墜、実は教会は金儲けの為にこの事を隠していたのでは無いかとまで囁かれた。聖教国で複数のスキル取得者が多いのもそのせいだと・・。
皮肉な事にお布施はしなくなったが教会を訪れて創造神に祈る者が続出した。
教会は王国では祝福の儀は今後行わないとしたが、ステータスを使えるようになった今ではその行為は逆に教会の首を絞める事となった。
【ノルトキオ国】からは追加で声明が発せられた、【ノルトキオ国】には神託を得ることができる者が存在し亜人種は神が生み出した人種であり、その亜人種を迫害する者達は神敵だと。
これらの事は帝国の敵対する両陣営、聖教国にも伝わった。
ステータスは驚きと聖教国への不信感を植え付け、人種至上主義の帝国、聖教国は強く反発した。
その事で帝国両陣営が歩み寄るかとも思われたが新たなスキルを得た事により更に争いを激しく展開。泥沼に突入した。
王国と同盟関係を結んだ元帝国北8領は正式に【8領連合国】と名を改めて王国とのより強力な同盟関係と【ノルトキオ国】との同盟関係を望み使者が派遣されて3カ国協議が始まった。【8領連合国】は元々山間にある領が殆どで鉱山から産出した鉱石の加工や加工品の輸出で領の財政は賄われてきた。ここでは多くのドワーフや小人族が働いていたため帝国には珍しく亜人種に対する抵抗感はなく、ステータスもそうだが亜人種が神に生み出された人種ということを、その卓越した技術を日頃から目の当たりにしていたために納得がいった者の方が多かった。
5月に入ると【トリダ】【アルイド】間、【アルイド】【フェルエド】間、【フェルエド】【ルミノルド】間の舗装工事が始まった。これは輸送網強化の一環で行なわれる。
商業都市は正式に王都直轄となり行政館から人員が派遣されて【8領連合国】【アルターラ王国】【ノルトキオ国】のハブとなる集積拠点として活用されることとなった。それに伴い魔導化もされて情報共有も進んで迅速に物資を【トリダ】〜【商業都市】〜 【王都】西部、【8領連合国】と送り始めた。これにより【8領連合国】では不足がちだった塩、日用品、衣料品、医療品、食料が供給されて安定していった。
今現在でも帝国から人種を問わず避難民が王国、連合国へと流れ込んでいる。王国、連合国で賄いきれない数の避難民は【ノルトキオ国】にて受け入れた。この時点で【ノルトキオ国】の人口は1万人を超える。
タイト商店は商業都市、【8領連合国】との国境の街【ノリエダ】へと出店。6月には【8領連合国】へと進出する。王国内では商業都市の北にある王国最大の港町【ドルダニア】、王都西にある迷宮都市【モルトア】に7月出店予定となっている。
【ノルトキオ国】では農業都市と【トウト】間で高架化した鉄道が開通して運用開始。現在は【トウト】と港街間の工事が進んでいる。
さらに増えた人口により【トウト】は広がりを見せて循環バスや新たな飲食店の出店などの進展が見られる。
難民に紛れ込んだ帝国や聖教国の密偵は入国と同時に捕縛され尋問後は全て処刑された。
今回のステータス情報の開示はアルターラ王国、8領連合国に活力を与えノルトキオ国の技術供与、物資供与により生活基盤も安定して人々は希望を持って生き生活をし始めた。
帝国や聖教国を除いてだが・・・。




