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#42

8月となり15日朝、キングホエールは【アルイド】へお迎え。俺は【トウト】で最終チェック。


今回の御一行は、4貴族それぞれ10人で来る。合計40名。その領地から騎士団、行政から数名連れて来るようだ。


『マスター、キングホエールにいる魔導アンドロイドから連絡がありました。若干1名厄介な方が同行しているようです』


『まぁ良いよ。とりあえずはこちらまで連れてきて、会ってから考えるよ』


『了』



キングホエールが到着して搭乗塔エレベーターから一行が降りてくるなり、


「なんだお前らは!話にならん!責任者を連れて来い!」


誰だよこんな奴連れてきた奴は。


「責任者は俺だが。何かようか?」


「小僧貴様戯言もいい加減にしろ!」


「いや俺がここ【トウト】の責任者で間違いない」


「なら話は早い、こんな小僧が責任者を務めているなんてもってのほかだ、今すぐ全てを殿下に差し出せ!」


「はっ?お前バカか?」


「平民の分際で何だ。ここで切り捨ててくれる!」


「おいおい、ここは王国ではないぞ勘違いするな。お前らを呼んだ覚えもないしな。それとも何かお前ら。差し出せとは宣戦布告ととっても構わないな?所詮帝国とお前らも同じということか?」


「何を言っているここは王国に決まっているだろうが!帝国と一緒だと!何を言っている」


「はっ!王太子様一体これはどういう事ですか、私たちはこんなことをするために誘ったのではないのですよ!」


「すまん、アレクシス。余の周りには今こんなモノしかおらんのだ」


「王太子様、私の領【ミルドア】は王国から抜けさせていただきます。レオン君そういうことだから今後ともよろしくね」


「ノルド!お前何を言っている!」


「アレクシス、君も良く考えた方が良いよ。先程レオン君が何と言ったのかをね」


「なるほど分かったぞノルド。王太子様、我領【ダイモルド】も王国を抜けさせていただきます」


「ま、まさか!そういうことか!王太子様、申し訳ありませんがこれも民の為、【オースティア】領も王国を抜けさせていただきます。レオン君今回はすまんことをした」


「あなた達は何を仰っているのですか!本来ならあなた達が殿下を支えるべきではないのですか!よりにもよって平民ごときに!頭を下げるなどと!」


「あんた煩いよ。で、あんたは一体何処の誰何だ?お前こそここでは何の価値もない糞だぞ」


「何を貴様!」と抜剣して切りかかってくるも、レオンの腰から抜かれた魔導セイバーが光り、剣を根元から切り落とす。


「お帰り願おうか」


すると100体の魔導ドロイドが周りを囲みキングホエールへと誘導。騒ぎはあったが戻って行った。


帰還の途につく一方では、


「アレクシス様、これで宜しかったのでしょうか?」


「レオナルド。【トウト】は帝国首都帝都の消失に関わっているよ。間違いない。それにな王国は今まで我々に何をしてくれた?商業都市と商業ギルドの暴走。それを抑え込めたのも食料の問題が無くなったからだ。王国は我々を支援する物資があったにも関わらずだ。そしてな苦しい時に手を差し伸べてくれたのは誰か、それを忘れてはならないよ」




『ナビ、商業都市・王都から48時間以内にタイト商会の撤退。今後王都西の領への出店計画の中止。それと今回きた近衛騎士だったか王太子とその周りの身辺調査を頼む』


『了』


『あと帝国からの亜人種達避難民の即時搬送も行え。そうだな王太子の身辺調査次第だが次のような対応をしてくれ、それはだな・・・・・』


『了』



10月、アルターラ王国首都アルトリア王城内某所。


「宰相様、ダリオノ男爵領、リコルス男爵領、ダンダラ子爵領、コルスナール侯爵領の領民がほぼ居なくなりました」


「何だと、先月には亜人種達。今月には領民だと。足取りはつかめているか?」


「いいえ、忽然と消えたとしか」


「侯爵領の領民数かなりの数な筈だ。それがどうやって。最初の確か異変はあれか、タイト商会が王都から突然の撤退からか。あれも王都民からの陳情を捌くのに苦労したな。確か理由は王国との不和とだけ張り紙があったいうが心あたりがない。そうだ帝国からの避難民3500人も突然居なくなったな。あれは助かったとだけ思っただけだったが今思えばあれも不自然だな。そうだタイト商会が居なくなる直前に王太子殿下が近衛を数人連れて行ったことがあったな。それから王太子殿下が宮殿に籠るようになった。そうだその時の近衛か。誰かいるか!」


「はい、ここに」


「8月の中頃であったか、王太子殿下が外出された際に同行した近衛を至急連れてきてくれ」


「はっ畏まりました」



「失礼します。第二近衛師団ライス参りました」


「その方、確か8月中旬であったか王太子殿下と外出された際に同行したとあるが、その際変わった事はなかったか?」


「あ〜そのですね。その件は王太子殿下に口止めされていまして、あの〜」と苦い顔をする。


「まぁ悪いようにはせん。話してくれんか?」


「宰相殿の頼みとあれば断ることなどできません」


こいつはダメだ。主人に口止めされてそれを隠すこともせず、最後には話してしまうとは。こんな輩が王太子殿下の周りにいるとはこれは手を打つ必要があるやもしれん。



「それでですね・・・・・」と話していくが、


「お前はそれで切りかかったと、そういうのじゃな?」


「ハ、ハイ。それは失礼な奴でして」


「馬鹿者!何を考えておる!空を飛ぶ船を持ち、馬の無い馬車が何台も走る土地の責任者に剣を向けるとは。若さだけであればこの国の歴代王の中にも戴冠時に10歳にも満たぬ方もおったわい。その者はその1国の王だったかもしれんのだぞ。それもその者に剣を根元から切られるとはそれ程の者に剣を向けたとなれば・・・。お主、帝国がどうとか言ったな?もしやその者らと帝国が揉めた結果が帝都消失に繋がったか?そんなことになればこの王国とて・・。もう良いご苦労だったな。下がって良いぞ」


「は、はい。失礼します」と青褪めた顔で出ていこうとすると、


「そうだお主はダンダラ子爵家の3男であったか?最近はダンダラ領へは行ったか?」


「い、いえ。行っておりませんが何か?」


「いや。良い。呼び止めてすまなかったの」


「では失礼します」


ふぅ〜と息を吐く。なるほど、東の3領が突然王国から離脱すると言い出した時は反逆かとも怪しんだが、これが理由だとするとすぐに手を打つ必要があるな。


「クロエはいるか?」


「はい、ここに」


「アレクシス伯爵に至急面談の約束を取り付けろ。こちらが出向いてでも構わん。兎に角急いでくれ」


「はい、畏まりました」


空を飛ぶ船と馬のいらない馬車。そのような王国や帝国にも無い技術を持つ者達の軍事力がどれほどの物か、それがこの王国に向けば大変な事になる。タイト商会もその者達の関係者と見て良いだろう。手遅れにならなければ良いが・・・。


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