#39
「皆さんは古代文明の存在はご存知ですか?」全員が頷いたので続ける、
「では古代文明がどうやって滅びたのかご存知ですか」誰も頷かないのを見ながら続ける、
「古代文明が滅びたのは戦争による物でした。最近の調査で判明した事なのですが、この星にある大陸どうしで争い、最後にはその1発で現在の王都の何倍もある都市を破壊する事ができる兵器をお互いに使い壊滅しました」
「待ってくれ。星というのも分からないが王都の何倍もある都市というのも驚きだが、1発でそれだけの規模の破壊ができるというのかね?そしてそんな物を大陸というのは海を越えた先にある場所を指すのだろうがどうやって、その兵器で攻撃できるのかね?」
あーそうかこちらの人は原爆や水爆なんて言っても分からないだろうし、ましてや大陸弾道ミサイルなんて物も分からないよね。
「考えられないかもしれませんが、そういった規模の兵器は存在しました。他大陸に対しての攻撃はその兵器を大陸から大陸へ飛ばして正確に攻撃ができる方法があったとしか言えません。ですがその一端で宜しければ機会があれば紹介できる可能性もございます」
「僕はねレオン君、常々思っていたんだよ。どうして遺跡は構造物の一部しか発見されないのかとね。長い年月による喪失と考えていたのだが、残っている遺跡の状態を考えてレオン君の言う破壊された残骸と考えれば納得がいくよ。そうか。そうなんだな」
「この戦争を切っ掛けに文明が滅びました。ここからは推測が多分に含まれますがご了承ください。推測ですが戦争でお互い壊滅した後にこの兵器が大量に使われた事で災害を誘発したのでは無いかと考えています。それにより完全に文明が破壊され忘れ去られたのでは無いかと。ここからが本題ですが、実は古代にはステータスという物はなく、勿論ステータスによる職業選択やスキル取得なんて便利な物もありませんでした。そこで文明が滅び今にも絶滅しそうな人種に手を差し伸べる存在がいました。創造神様です。ステータスを与え、職業を選ぶことによりスキルを得てそれこそすぐに効果を発揮し、レベルという新たに付加された概念により魔物を倒すと強くなれてSPを獲得してスキルも覚えられる能力をくださいました。ですがどこかの段階でそれが捻じ曲げられて秘匿されて今の状態に至ると考えています。捻じ曲げて秘匿しているのは宗教団体である聖教国であると断言出来ます。彼らは秘匿した手段により各大陸に根を張り各大陸では名前を変えて存在しています。これも調査で分かった事です」
「うん確かに今の話を聞いて思い出したことがある。聖教国には数多くのスキルを持つ者が多数いると、それは神の教えを守って信仰している者達だからだ。なんて話を耳にしたことがあるよ。ステータスについてこんな簡単に使える物だと知ってしまうとその話も信じられるね」
「もう1つ秘匿されていることがあります。亜人種達についてです。実は古代文明時代には彼ら亜人種達は存在していませんでした。彼らも神に創造された種族になります。彼らはそれぞれの種族には特化した能力があります。エルフ族なら医学、薬学。ドワーフ族なら物作り全般。小人族は細かい細工や裁縫。獣人族はその強靭な体を使い元となった獣の特性も一部あり自然の中での戦闘力に長けた種族です。彼ら全ての亜人種族に言えることですがお人好しで善良な者達ばかりです。もちろん中には気の荒い者も存在はしますが。多分ですが教会関係者はこの事を知っていて自分達に変わる事に怯えて亜人種達を執拗に虐げるような事をしています」
「それもわかるよ。ドワーフの作った剣なんて凄い性能だよ。教会の話もなんとなくわかるよ、なんであんな温厚な種族をあそこまで嫌うのかとね。王国西部の領に沢山の亜人種が昔から住んでいるよ。それも帝国や聖教国と争う原因になっているんだけどね」
「それでですが我々は現在東の山脈を越えた先にある土地に拠点を築いて亜人種達集落から彼らを受け入れています。先ほどの話の避難・逃亡してきた者達ですが引き取ることは可能です」
「東の山脈の向こう側か途方も無い話だな。レオナルドどう思うか?」
「ハッ、その場所を確認させていただく事は可能でしょうか?」
「可能です」
「ではこうしたらいかがでしょうか?私を含めた騎士団数名で視察するという事でのちの対応を考えるということにしては」
「ふむ、そうだなレオン君それで良いかな?移動手段は【トリダ】から船ということかな?」
「それで構いません。移動手段ですがこちらで用意します。最短で1泊2日で予定を組んでください。人数は事前に教えていただければ対応します」
「あの東の山脈を越えて視察して帰ってくるのに2日とは僅かに信じがたいな。まぁ分かったそういうことなら」
「ちょっと待ってくれ。レオン君、私とアレンも行く事は可能かい?」
「ハイ、大丈夫ですよ」
「ほう、では私達も行こうではないかサンチェス構わないな」
「ハイ、ラスティン様」
「おいおい、それでは私も行かないわけには行かないでは無いか。全くお前らは。レオナルド!私を含めて視察団を選別し結成しろ」
「あの宜しいでしょうか?では1団体10名で4団体40名でお願いします」
「あぁ分かった。それで手配しよう。いつが良いか。レオナルドいつまでで手配できるか?」
「今からなら明日には大丈夫です」
「分かった。では明後日朝出発は可能かね」
「大丈夫です」
「私はアレンと2人だけだよ」
「私どもはラスティン様を含めて9人でございます」
「そうか分かった。レオナルド、我ら私を含めて10人で用意しろ」
「ハッ、かしこまりました。では早速手配に参ります」と部屋を出て行く。
アレクシスが手を叩くと侍女が部屋に入ってきてお茶を用意し始める。
「では皆様。明後日朝8:00に【アルイド】北城壁外でお待ちください。馬車などは不要です」
「レオン君、東の山脈を越えた先か楽しみだなぁ。アレン、君もそう思うだろ」
「そうでございますね。ノルド様。私は移動手段にも興味があります」
「そうだね、それも興味があるね。楽しみだ」




