#36
【トウト】に帰った翌日ナビから、
『マスター、日記の解析・翻訳が終わりました』
『そうかわかったタブレットに追加してくれ確認する』
『了』
異次元住居のリビングでソファーに寝そべりながら日記を確認していく。
ハァ〜なるほどなぁ。やはり戦争か、キッカケとかは分からないが大規模破壊兵器が惑星規模で使われたとある。
この大陸には計16発もの大規模破壊兵器が落ちこの日記が見つかった場所から山を越えた北側大都市群に4発、現在の王都を含む大都市群に6発。現在の帝国と聖教国の位置の中央にその当時の首都がありその周辺を含めて20発が撃ち込まれて壊滅。敵の破壊兵器発射と同時に報復攻撃をして双方ともに壊滅。この日記の見つかった場所は老朽化の進んだ旧式の海上監視施設で数年で廃棄される予定だった。その為そこは見逃されたのではないかと書かれている。
その当時開発途上であった【トウト】周辺も攻撃を逃れ地上施設を緊急時手順により爆破廃棄、連絡の取れたこの海上監視施設の人間を回収して、その当時の首都の西に生存者を集めた場所に向かうと書かれていた。海上監視施設も緊急時手順に則り地上施設爆破。しかしこの日記の持ち主は山向こうの北側の生存者がここに辿り着いてこの施設に入れた場合を想定して日記と向かった場所の地図を残し物資も残したとある。海岸沿いに偽装して船も隠してあるとも書いてあった。もちろん今ではその船はないだろう。
まぁ結局誰も辿り着くことなく俺が見つけたわけだけど。
この後のことは分からないけど更に何かあって技術は失われたんだろう。そして神の梃入れが必要な事態まで文明度は落ち、愚かな人種によってその神の梃入れさえ逆らい無視して今に至るわけか。もうどうしようも無いな。
俺たちは俺たちで頑張るしかないね。
あーでもこの生存者が集まった場所には行ってみたいな。
2月も終わりに近い。王都出店計画は進み内見も済んで3月初めに店舗受け渡しで3月末4店舗同時オープンとなった。
大丈夫?王都西側にある大正門から伸びる大通りにある大広場の比較的大きな店舗が王都本店となり東・南・北それぞれの主要大通りに店舗を構える。王都本店は大規模店舗となり200名収容できる映画館。8店舗出店予定のフードコート、収容人数は400人。フードコート脇にはプレイ台が32台あるカードゲームコーナー。カードゲーム関連サプライやカード販売店有り。更に魔物マスター関連グッズ販売、カードゲームプレイ台やキッズコーナー、大きなモニターも設置される。
エセコンビニからスーパーへモードチェンジして食品、衣服、アクセサリー類、生活用品などなど盛り沢山に展開する。ねぇ大丈夫だよね?
他の3店舗は今ある店舗より少し大きいくらいでの出店となる。頑張って皆んな!
3月に入り【アルイド】でブラブラする。市場を冷やかしたりして散策して雑貨屋に寄って駄弁り、魔導具屋に行くと姉ちゃんが獲物を見つけたと寄ってきてバルカントーク炸裂。他に聞いてあげる人はいないのだろうか?
まとめると帝国の首都帝都が失くなった。原因はわからない。帝都に向かっていた商人の話によると帝都方面に稲光が落ちると辺りが光に呑まれて、その後に衝撃が襲い翌日に帝都だったと思われる地点にくるも地面が深く大きく抉れており何も失くなっていたと。この出来事が起きた当日は皇太子の婚礼蔡が行われていて帝国中のほぼ全ての貴族領主、後継、家族と帝都に滞在していたらしく、その全てを失った。
各領に残っていたのは疎まれていたものや身分の低い者が多く、帝国領内は現在混乱しており一部では争いも起こっているという。
商業ギルドはこの事で多数の高位のギルド員が帝都に訪れていてその全てを失い機能不全に陥った。この隙を突いて王太子が商業都市の暫定統治者となり舵取りを始めた。これにより王国内全ての商業はその地の行政館での管理となり、今後は統合されて王都行政館での集中管理へと移行する予定だとか。へぇ〜だね。まぁ頑張って。何か良い方向へ転んでいるっぽい?まっ結果オーライで。ハイ、気をつけます。
4月になりました。王都で先月末4店舗同時オープンした店舗は好調で店舗での魔物マスター上映などで大ブーム。関連グッズや単行本、カードゲームとバカ売れ。アストミナル魔導戦記カードゲームも好調。漫画の人気も手伝って数多くのプレイヤーで賑わっている。7店舗で店舗代表を決めて魔導王を決める大会の企画も進展中。
出店依頼も多数舞い込む。王太子の後押しもあり商業都市への出店を5月中旬に予定、店舗は王都本店に次ぐ大きさとなる予定だ。この後は近隣を優先して飛び石にならないよう展開予定だ。
各地へ物資を運ぶための高速輸送艦も建造中で今後の対応への準備も進められている。さすがナビ。さすナビです。
まさかの大規模チェーン展開。頑張れタイト商会長。
5月も中旬を過ぎて商業都市へ8店舗目がオープンして皆んなが忙しそうにしている頃、1人異次元住居のガレージに籠り作業。
作業台の上には細かいパーツが転がっていて、あーでもないこーでもないと試行錯誤を繰り返す。
なんとかプロトタイプが完成。長さ15㎝の腕輪の下が若干膨らみそこに超小型超圧縮制御魔核と超小型空間魔力補充超圧縮魔石バッテリーが内臓。腕輪上部にはデッキケースが付きデッキケース上には意味ありげに魔法陣とその真ん中に綺麗にカットされた魔石が付く。
デッキケースの中にデッキ60枚を入れてデッキケース上に手を当てて、
「ゲームスタート!」というと目の前にゲームフィールドが現れて“READY”と表示、シャッフルスタートと表示されてシャッフルエフェクトの後、デッキがデッキ置き場へセットされる。勿論全てフォログラフィー。
次に魔石へ手をやり「ドロー!」と唱えると目の前に規定数の手札が自分にだけ見えるように展開。出したいカードに手をかざして「火属性魔力カードセット!」と唱えると手札が減りフィールドに火属性魔力カードが置かれる。エフェクトもカッコ良い。
相手はナビが用意した擬似人格プレーヤー。ターンが進み「ドロー!」、「5魔力使いワイバーンを召喚!」とカードに手を翳して唱えると派手なエフェクトともに唸り声を上げながらワイバーンが召喚される。
という具合にテストを重ねて調整していきなんとか完成する。これは漫画に出てくる物で主人公が街中で行われるバトルロイヤル大会で使う魔導具。
これを再現して作成。売値は5金貨。これでも安い位だが普及のために儲けなしで売る予定。
内容はフォログラフィック表示機能。短距離魔導通信で行う2人対戦機能。設定された擬似人格のデッキと対戦する。ストーリーモード。ストーリーモードには途中途中で動画が挿入されてストーリーが進むモード。これは魔導通信で定期的にUPデートされて新弾を含んだ新しいストーリーが追加される仕様。ストーリーを進行中はデッキ変更不可となりロックされる。
対戦モードにはフリーモードと大会モードとがあり。大会モードでは大会受付でデッキロックして大会をして優勝を争うモード。大会規模や場所によって表示フィールドの大きさを指定されロックされる。
ストーリーモードやフリー対戦では表示フィールドは任意に設定可能となる。
もう1種作成これは魔物マスターカードサイズで厚さは1㎝。上に好きな相棒魔物カードを置くとフォログラフィック表示されて声をかけると魔物の声で返事や技名をいうと技のエフェクトが出る魔導具。これは1つ5銀貨を予定。
これらは魔力波紋を店頭で登録解除・再設定できる仕様とした。
少しデザインを調整後に順次発売する。どちらも数色展開する。
もう良いかなと次は趣味の時間。




