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#34

「旦那様、ここにおいででしたか」


「お〜、アルメロこんなところでどうした?いや助かった」


「他の者はどうしましたか?」


「計画は失敗した。詳しくは後ほどにしよう。お前はどうしてここに?」


「旦那様、よく聞いてください。帝都が消失しました」


「な、何。もう一度頼む」


「帝都が一晩で消失しました。原因は不明です」


「あ、あーなんということだ」


私は何に手を出したのだ、ア、アレは本当の悪魔か死神なのか


「ア、アー私は何も知らない。私は何も関係ないぞ。ホントだ」


「旦那様落ち着いてください」


「本当に何も知らないんだ!」と大声を出すとその場にうずくまりブツブツと何事か呟く。


「旦那様とりあえず帝都北の属領に支店があります。そこへ参りましょう」と引きずりながら馬車へと移動する。



12月31日。キングジュリノも帰投して全員が揃った所で今回の経緯を説明。敵がここに攻め込んできてここを奪い皆んなを奴隷しようとしてきたと、そいつらは帝国の手先で撃退殲滅して帝都も消失させたと、もうこれでここを奪おうとするものは当分いないだろうと。


そこまで聴くと獣人・亜人種達が平伏して嗚咽を漏らす。


「レオン様。長年の同胞の恨みを晴らしていただいてありがとうございます。我ら一同は生涯レオン様に仕える所存です」と亜人種を代表して犬獣人の爺様が宣言する。


「難しいことは後で考えよう。今日は今年最後の日。色々と忘れて宴会を楽しもう!」


ウォーと皆んなが叫び宴会が開始される。


なんとか無事終わって良かった。皆んなを守れた。この笑顔が守れたことはとても嬉しい。今回も沢山の人を殺した。許されることではないのだろう。でも種族差別に階級差別、もちろん地球でもあったのかもしれないが、何も罪を犯していないにも関わらず捕まえて奴隷にして劣悪な環境で強制労働させたり性的な虐待をしたりと国ぐるみでそんなことをしている。


殺されないために殺し、奪われないために殺す。


話をすれば分かってくれる?人権?人権ってなんだ?話す前に剣を向けてくる人たちに話をする?どうやって?実力があれば無力化できるだろうって?その後自分ではない誰かが襲われて奪われ殺される。自分が知らないから良い?でも加害者にも人権が?人権ってなんだ?殺された人に背を向けて人権人権と叫ぶ。殺された人に人権はないのか?殺されれば終わりか?殺される方が悪いとでもいうのか?された方が悪い?人権って何?ルールって何?


人から奪い殺して国を拡大してきた国。奪うことを是として国を運営。国民もそれを是として嬉々として他国を攻めて奪う。こちらも殺したら同じだろうって?まるっきり違う。明確に違う。奪われ無いために戦い殺す。殺される前に殺す。


自分達の主張を守り、テリトリーを守り、文化を守り、生活を守り、自分達・子供達の未来を守る。そのために殺す。今回の戦いで良い人も死んだだろう。その国に属しているだけで殺された。それは許され無い?でも私達も獣人・亜人種・ここに住んでいるだけで奪われ奴隷にされ殺されそうになった。良い人達なのに。何も罪を犯してないのにだ。


古代の書籍を数多く読んだ。でもその中には1行も1単語も亜人種の事は出てこない、これは多分に推測を含むが、古代文明が栄えていた時代に亜人種は存在していなかったのではないか。ではなぜ今存在しているのか?


亜人種個々を観察すると人種によりそれぞれの方向へ特化した性質を持つ。エルフなら調剤や医学、ドワーフなら物作り。獣人達はその種族特性により身体能力が高く自然での活動に適した能力を持っている。そこから推察すると神がこの世界をより良くするために各方面に特化した人種を生み出したのではないか?文明が進み知識を与えられた彼らは今、存分に力を発揮しつつある。そんな彼らを迫害して虐げ文明の発展の足を引っ張る。それは教会関係も然り。推測に過ぎ無いが文明の発達よりもチープな自己利益を優先したがために今の姿があるのではないか。もちろん推測に過ぎ無いがあっていると思う。


これからも戦い敵を殺す。覚悟もある。皆んなを守り未来を作る。


イケナイ。少しのめり込み過ぎた、今回の事で精神的に参っていたようだ。反省せねば。分かってはいたがキツイな。でもこれは自業自得。なんとか飲み込む。


まぁ、ここでは文明の発展と人種の未来を切り開く彼らと共に、人種関係なく協力して明るく楽しく過ごしていきたい。ホント皆んな無事で良かった。泣けてくる。


では今年はここまで。良いお年を。

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