#31
2月に入り宇宙へ行く人員200名の選定も終わり宇宙へ行く準備が進められている。
搭乗塔に繋がれたロイヤルホエールと隣の搭乗塔に繋がれたキングバレンとの大きさを比べると、そのロイヤルホエールの威容が際立つ。
開かれた後部ハッチから次々に物資が運ばれて行く、緊急用物資も含んでいるようで万全な計画となっている。
今回の宇宙への旅にはこのために作成された20人のりのシャトルランチを2艇載せて期間中に遊覧を予定している。
年末年始の宇宙経験からロイヤルホエール内に教室程度の広さの部屋を作成して無重力室として全周囲モニターにより擬似宇宙遊泳ができる設備も設置。
年に何回か宇宙ツアーを実施して住人全員宇宙へ連れて行く。これで意識改革して更なる発展に期待したい。行こうと思えば住人全員ロイヤルホエールに乗船可能だが万一を考えて分けてツアーを行う。
でもそう考えたら何かあれば全員乗せて移動も可能なのか。新天地があればそれも良いかもしれない。
2月中旬となりいよいよロイヤルホエールによる宇宙ツアーが始まる。
選ばれた乗員が全て乗り込み割振られた部屋にある固定椅子に座りシートベルトを閉める。
カウントダウンが始まり軽い浮遊感とともにキングホエールは音も無く上昇、大気圏を突破して数分後には周回軌道を回る。シートベルト解除の知らせが出ると皆んな一斉に部屋から出て最上階にある展望フロアへと集まる。
そこにはアルス、イルマ、ルース、マリー、タイト、マメル、エル、トール、ルネ、イラ、ガクス、マルス、コルン、マリオンなど初期メンバーから各獣人から選ばれた者達が並ぶ。
全員が集まったところで明かりが消えて暗くなると全周囲に宇宙が映し出される。目の前には青く輝く星【アーロス】、右には月が左彼方に太陽が燦々と輝く。
一同はしばしその光景に圧倒され一言も喋らずに魅入る。そこに、
「皆んなこれが宇宙!これが俺達が住む星【アーロス】だ!」
そのレオンの声で皆んな歓声をあげて中には涙を流す者もいた。レオンにも皆んなが感動しているのが伝わり、みんなをここに連れてきて良かったと胸を撫で下ろす。
それからは交代でシャトルランチで遊覧や無重力室で無重力を体験したりと楽しんだ。
途中、宇宙ステーションと並走して飛び、これから拡張されてこの中からここで働く者が出るかもと告げると皆んな一様に驚き期待に胸膨らませるのであった。
2泊3日の行程を終了して帰還。皆んな貴重な経験を積みその雄大で神秘あふれる宇宙の姿を瞼に焼き付けてツアーを終えるのであった。
【トウト】ではしばらく宇宙体験の話で持ちきりで次回ツアーを待望された。
そこで2ヶ月置きに250名を選び宇宙ツアーをすると告知されてまだツアーに参加していない面々は期待に夢膨らませる。
【アルイド】ではカードゲームのカード買取とシングルカード販売を開始する。プレイ台で使われたカードの使用頻度や使われたデッキの勝率、レアリティから管理制御魔核が買取価格、販売価格を設定。店には陳列用ショーケースや備え付けの買取価格、販売価格、在庫を調べるための端末が2台設置された。
第3弾から追加されたカード冒険者シリーズが主に現役冒険者に人気で自分のパーティーを模したデッキ構成で対戦するのが流行った。特にシークレットレアのS級冒険者4種が人気。強力な召喚時効果や攻撃時効果、魔力を消費して使う効果などが強烈で争うように冒険者が買い漁った。そのため冒険者カードを使わないプレイヤーから店で買取して販売。もちろん冒険者達も目当てのカード以外は買取にだし既存プレイヤーが買っていくというサイクルができた。コレクション性も高くプレイはあまりしないがカードをコレクションのために集める者も現れた。
2月末には隣領【フェルエド】でエセコンビニのタイト商店2号店がオープン。アルス、イルマ、マリオンも同行してカードゲームのイベントを行い順調にプレイヤーを増やした。
3月になるとカードゲーム拡張パック第4弾が発売されて戦略性が増して多数のデッキがデザインされて人気を伸ばす。
今日は暇なので【アルイド】散策。
まずはお決まりの雑貨屋。低級冒険者が増えて店の売れ行きも良くご機嫌のフォルクさんに背中を叩かれながら世間話。
次は魔道具屋。警戒しつつ店内に入るがお客はいない。暇でしょうがないのか顔を見るとニンマリして爆裂トークするお姉さん。まぁ良く喋る。喋る。止まらない。
2時間ほどしゃべり続けて更にお茶を用意して飲みながら1時間。
まとめると、商業都市で最近商業ギルドによる商店・商人達に対する圧力が増して日に日に商業都市から商人が逃げ出している。商人や商店から上納金を受け取り運営している商業ギルドは何を考えてそのような暴挙に出ているかわからない状態となっていて王都より西側の領でも商業ギルド排斥の流れは続き、東側領の事例を参考に行政館にて商業の取りまとめを始めた。商業ギルドバカなの?な話。
次は最近の【アルイド】のお話。最近低年齢の子供達が文字や足し算引き算の勉強を積極的にする用になった。どうやらその原因はタイト商会から売り出しているカードゲームが原因でゲームやりたさで文字や計算の勉強を始めたということらしい。知育玩具としても使えるのかな?低年齢用のカードゲームも作るかな?考えよう。
少し街を散策して【トウト】へと帰ると早速低年齢用のカードゲームを考え始める。
ただゲームを売るだけではなくて販売プロモーションも考えながら作成することにする。設定は子供が魔物を集めて戦う。魔物と戦い弱らせて魔法陣を投げて捕獲。捕獲された魔物はその魔法陣に収納され呼び出す時は魔法陣を投げると現れる。魔物は経験を積ませると進化して強くなる。そしてプレイヤーは各地を周り各地特有の魔物を仲間にして旅をしながら各地にある魔物ギルドで修行してギルドマスターに勝利すると称号が得られて7つ集めると最後の洞窟へと入る事ができて見事最後のボスを倒すと魔物マスターの称号が得られるというストーリー。途中悪の組織との戦いも織り込む設定。これを漫画化とアニメ化してカードゲームを発売する。
まぁ某ポケッ○モンスターのパクリだけども。・・・。イートインスペース横にキッズスペースを設けて大きなディスプレイで2週間に一度の続きを繰り返し流して。1冊1銅貨のタウン誌を発行、巻末に20ページ程度の漫画を掲載でどうだろうか?
漫画やアニメはナビに丸投げ。他もですが企画担当企画担当企画担当です。
この3月末には【ルミノルド】にタイト商店が開店する予定なので3店舗同時イベントなんか面白いかもでももう間に合わないかな?余裕を持って3月中は準備して4月中旬に同時公開と行こう。
漫画を初めに展開して単行本を出せるくらいになったら漫画とは違うキャラクターでアニメを各店舗で上映。人気が出たら満を辞してカードゲーム発売。
3月も末になり【ルミノルド】のタイト商店がオープン。オープンイベントにはお馴染みのアルス、イルマ、マリオンがカードゲームイベントを盛り上げ大成功に終わる。
4月中旬になり3店舗同時にタウン誌を発売。内容は行政からのお知らせ、簡単レシピ、ちょっとした小物を使ったおしゃれ、前月に行われた各店舗のカードゲーム優勝デッキ紹介、大会開催日告知、漫画2本「目指せ魔物マスター」とダークな裏社会でカードゲームを使い戦う「ゲームキング」。低年齢層向けと成人向け。
徐々に話題となり一定の読者を獲得した。
6月になりカードゲーム拡張パック第5弾発売となった。漫画で事前に5弾に封入予定のカードを登場させていた事もあり売り上げは過去最高を叩き出した。一緒に発売された単行本第1巻も数多く買われた。もちろん「目指せ魔物マスター」の単行本も売れに売れた。
満を辞して各店舗にキッズコーナーを設置して大型ディスプレイを設置。タウン誌に告知をしてアニメ版「目指せ魔物マスター」を上映開始。その絵が動くという目新しさと色鮮やかな画面に話題となりディスプレイ前には人だかりができた。この効果もあり店の売り上げも上昇。人が入りすぎてだいぶ手狭になってきた。
7月にはキャラクターグッズを発売。漫画版の相棒の赤い火属性のコッコ亜種とアニメ版の相棒雷属性の黄色い角ウサギのぬいぐるみを販売。かなりの数用意したが売り切れた。
8月中旬、【トウト】でまったりしていると港から緊急連絡を受ける。




