#27
明けましておめでとうございます。12歳になったレオンです。やっと12歳です。まだお酒は飲めません。
年明け3日は完全休養。働き続けている魔導アンドロイド・ドロイドはご苦労様。
今年の正月は大分賑やか特に豹と獅子がウザイ。そのまま西側仮拠点にいれば良いのにわざわざ戻ってきて絡んで来やがった。勿論腹パンで黙らせました。
ここでカードゲームの第10弾をリリース。希望者には初回のみ1ボックスとプロモカード配布。早速何人かは数ボックス買い剥き剥き。
去年合流した孤児達のリーダーだったマリオン君12歳もカードゲームにハマったようだ。まだ手持ちカードが少ない中での堅実なデッキ構築とプレイングで皆んなとワイワイと楽しそうだ。
皆んな楽しんでもらえて嬉しいよ。ホント。
ここ寮の食堂も最初は少人数でガランとしていたが今では手狭になった。酔いが進んだ者達がガハハと騒ぎ子供達が集まってきゃきゃっと楽しんでいる。こんな平和な光景を見ているとなんだか感慨深い。転生したことに気がついて熱っぽい頭で考えを廻らし、なんとか生きてきた時の事を考えれば少しはこの世の中に貢献できたかなと思う。まぁもう少し頑張ろうか。
1月も中旬が過ぎトンネルが開通。魔導鉄道を走らせるべくレールを敷設していく。1月終わりに敷設し終わり【トウト】側工業地帯に駅とターミナルを建設。西側仮拠点にレールを伸ばし正式に拠点化していく。2月も終わりになる頃には高さ10mの壁に囲まれた西側拠点が完成した。
3月に入り久しぶりに【アルイド】へと行く。
まずは雑貨屋へ。相変わらずのフォルクさんに背中をバシバシ叩かれながら世間話。若干鉄不足ではあるが最近の【アルイド】は平和らしい。冒険者も【アルイド】の場所柄、ベテラン冒険者、高位冒険者が多いが最近は初級ダンジョンができて初級冒険者も増えて来て雑貨屋も繁盛しているらしい。【アルイド】経由で【トリダ】へ行く商人も増えて賑わっているようだ。
次は魔道具屋へ。扉を開けて中に入ると珍しく客が品物を物色している。構わずにお姉さんのいるカウンターへ行くと他に客がいるので声を潜めながらもマシンガントーク。まとめるとフォルクさんの話と変わらず今回は新しいネタは無し。
ふと思い出して遺跡で見つけた魔導ランタンと魔導懐中魔力灯を数個出してお姉さんに売れるか聞いてみる。と後ろから、
「君少し良いかね」
「ハイなんでしょう」
「そのランタンと魔力灯は何処で手に入れたか教えて貰えないかい」
「えっと、これは父が遺跡探索を専門とする冒険者で、今回見習い冒険者になった記念に初めて遺跡に連れて行ってもらった時に発見した物です。場所は教えることはできません」と考えておいたカバーストーリーを話す。
「そうか残念だ。今回私はここ【アルイド】南で発見された遺跡行ってみるつもりなんだ何か情報があればと思ってね」
「あーそうですか、あそこにはもう何もないですよ」
「ん?“もう“何もないとは?」
「あーすみません。僕はもうこれで失礼します」と店から出ようとすると肩をガッシリと掴まれた。
「まぁそう言わずにどうかね。この近くに紅茶の美味い店があるんだ」
「えっと、あの、その」とまごまごしているうちに手を引かれて連れ出される。
「まぁ遠慮せずに入り給え」と高級そうな店に入って行く。すぐに個室が用意されて席に着くと「ここのケーキは絶品なんだ」と注文されて話が進んで行く。
高級そうな香り高い紅茶を飲みながらケーキを堪能してしばらくすると、
「で、もうとはどう言う事かな」とにこやかに聞いてくる。
とそこにドアをノックする音が聞こえて人が入ってくる。
「ノルド様探しましたよ。どこをほっつき歩いているのですか。護衛する身にもなってください」
「ハハハ、面白い子に出会ってねついね」
「もういい加減にしてくださいよ。まったく」とふぅーと息を吐く
「それでどういう事ですかノルド様」
「まぁ君も座り給え。相変わらずせっかちだな」
「それはノルド様が・・・」と続くが軽く咳払い。
「あ、すまんすまん。さっきの話の続きだが教えてもらえないか?」
鑑定の結果どう言う人物か分かり悪い人物ではないが、この人の立場的に少し厄介かなとも思う。まっ良いかと、
「そうですね。これは秘匿されていて本来なら話てはいけない事なんですが」と1枚の白紙の紙と鉛筆をマジックバックから取り出す。
遺跡のイラストを描きながら説明。
「この扉。皆さんは金庫や小さい倉庫と思われているようですが違います」
「ほう、なんだね?」
「この扉の左にある下を向いた三角があるのはご存知ですか?」と扉絵に三角を書き足す。
「ああ、調査報告書を読んで知っている」
「まずここに手を当てて反応が有るまで魔力を流します。そうすると自動で扉が開きます」
「待ってくれ。あの遺跡はまだ生きているのか?」
「ハイ、大概の遺跡は実は著しく破壊されていなければ動く物が多いです。ただし無闇に動かすと大変な結果になる場合もありますが」
「!、そ、そうなのか?!」
「今回の遺跡ですが開いたら中に入って扉の右に三角が2つあります」と更にイラストを描いて説明していく。
「この下の下向き三角に扉を開けた時と同じように反応が有るまで魔力を流してください。すると扉が閉まり動き始めます」
「結局これは何なのかね?」
「昇降機です」
「昇降機とは?」
「今回は下に移動します」
「!、他に探索場所があると言うことか!」
「そうです。動き出したら自動で下に下降してついたらまた自動で扉が開きます。降りると扉が閉まりますが先ほどのように魔力を込めると開きます。上に帰りたい場合は乗って先ほどの上向き三角に魔力を込めると扉が閉まり戻ることができます」
「それが本当なら凄いな」
「降りたあとですが正面に扉があります。扉は開いたままです。その扉左にこのような場所がありますが絶対に触らないでください」とイラストを描く。
「もし魔力を流して扉を閉めてしまうと扉が開かなくなります。気をつけてください」
「分かった」
「中はこのような間取りになっていて・・・・・」と間取りを描いて設備などの予想を説明。
「・・・このような形になっていてもう何もありません。家具が残っていますがそれだけです」
「ふぅ、この描いた紙は貰っても良いかな?お礼をしたいが何が良いか」
「紙はどうぞ。お礼は入りません。ですが遺跡に行く際はなるべく少人数で情報の秘匿をお願いします」
「それは大丈夫だ。行くのはこいつと私だけだ」
「はぁそうなりますよね。ノルド様」
「それでは私はこれで失礼します」
「あっと名乗ってなかったな私はノルド。こっちはアレン。君の名前は?」
「レオンです。ではご馳走様でした」と店をでる。
あー教えたのは失敗だったかな・・。まぁなるようになるか。
「アレン、レオンという子どうみる?」
「そうですね得体の知れない何かとしか、途中威圧をしても気がつかないかのような振る舞いでした。絶対強者かただの鈍感か判断に迷いますね」
「影を連れていればな。いやそれは愚策か。まぁ何にせよまた会える気がするな。明日は準備をして明後日には遺跡だな」
「はぁ〜やはり行くのですね」
「当たり前だ世紀の体験ができるのだぞ」
「分かりました。これから準備始めますので大人しく宿にいてください」
「ハハハ」
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