#19
明けましておめでとうございます。
10歳になったレオンです。もう一度言います。10歳になりました。これで冒険者登録ができる。でも当分は無理かな。拠点での活動がひと段落着いたところで【アルイド】へ行って登録しよう。
味噌や醤油が醸造の魔法陣により早期大量に出来た。後は米を見つければ異世界生活も快適になる。何処かにないかな米。雑貨屋のおっちゃんに聞いてみるか。
酒作りにも影響が出てなんとウィスキーが飲み頃になった。ハイボール飲みたい。年齢的に無理だけど。缶ビールも大量に生産され保管されている。もちろん寮売店のショーケース冷蔵庫には並んでいる。
味醂と酢も作成され料理の幅が広がった。タイトさんの料理の腕が上がり寮でたまに一品作って出している。美味い。
魔物を飼育して分かったことは異常に繁殖が早い。牛は2ヶ月経たずに10頭増え。コッコは20羽。猪はなんとかなりの多産で40頭。魔物が減らないわけだ。羊は幾分緩やかで3頭。コントロールしやすい。
猪の子供が産まれた後、ウリボーみたいで可愛いなんて手を出したら齧られた。可愛くないね。成体になればすぐに間引いて解体・加工。
かなりの牛・猪・鶏の肉がストックされている。卵も大量だ。
ソーセージも作られ始め、一時期ホットドックが流行った。これも大量にストックされている。食糧事情はかなり改善された。
魚も大量に獲れ、一部は加工されてさつま揚げや蒲鉾にされて大量に保管されている。
今ナビと相談して作成しているのはトレーディングカードゲーム。TCGというやつだ。
ベースは地球で世界規模でプレイされているM○Gを参考にして作っている。土地カードでは無く属性カードとして魔力の発生源として再現。
基本はこの世界にある魔法や魔物を使役して戦うゲームである。ルールはほとんどパクリ。カードデザインはナビに地球のカードゲームのイラストを参考に作ってもらった。
カードゲーム名は“アストミナル魔導戦記“。この大陸名を使った。
基本エクスパンション150種 1パック5枚入り、拡張パック01 50種 1パック5枚入り。
レアリティはコモン、アンコモン、レア、スーパーレア、ウルトラレア、シークレットレアの6種。
拡張パック、ウルトラレアに基本4属性エンシェントドラゴン封入。かなり強力な効果を持つドラゴンである。シークレットレアに超古代文明魔法を2種とかなり派手に遊べる仕様となっている。
更に目玉はカード素材はスライムペーパーを使用。中に暗号化魔法陣が組み込まれていて専用プレイマットやプレイテーブルで遊ぶと召喚時エフェクトや魔法発動エフェクト、ホログラフィックモンスター、モンスター効果、攻撃エフェクト、ダメージエフェクトなど見た目にも楽しめる。
魔法陣はカードを分解すると使えなくなる。もちろん暗号化されているので模倣不可能。専用のハンディ機械を使えば魔法陣を読み取り本物か判別できる。
サプライとして各属性色のカードスリーブや保管用透明スリーブ、プレイマット、魔法陣対応プレイマット、ライフカウンター、デッキケース、カードバインダー、カードストレージなど多彩に用意。
テストプレイとして全員に基本パック50、拡張パック30と基本的なサプライを配布。ナビに頼みルールブックとQ&Aを全員のタブレットへ送付。数日かけてテストを続けて調整を重ねて正式リリース。
正式版の基本パック30パック入りを2ボックス、拡張パック30パック入りを1ボックス。リリース記念カード2枚配布。サプライも新規の物を配布。
寮の食堂に専用プレイテーブルを2つ設置。色々なデッキを作り対戦して楽しんだ。
もっと足りないカードが欲しいということになり、毎日売店でランダムに3パック配布することにした。
たまに大会を開き、参加プロモカードや優勝カードを配布などして盛り上がった。
今度通信テーブルも作ろう。
もっと遊んでいたいがそろそろ【アルイド】へ行って冒険者登録しなくては。
翌日、アルスとイルマを連れて隠れ家経由で【アルイド】へ。
午後2時には【アルイド】到着。早速冒険者ギルドへ向かう。
中へ入ると目の前にカウンター受付が3人並んでいる。この時間は冒険者は少ないようだ。
一番近い右端の受付へと向かい
「冒険者登録をお願いします」と声をかける。
「はい。かしこまりました。字は書けるかな?書けなければ代筆もできるわよ」と少しぽっちゃりな受付のお姉さん。
「大丈夫です」とペンを借りて必要事項を埋めていく。
お姉さんに書き終わった紙を渡し確認してもらう。
「職業は錬金術師か、少し心配だけど大丈夫。登録するからこの水晶に手を乗っけて」
手を乗せると文字が浮かび上がり職業:錬金術師とでる。
「確認できました。登録に銀貨3枚です」
「はい」と銀貨3枚渡す。
「少し待っててね」と奥に行き戻ってくると、
「これがギルドカードよ。名前が合っているか確認してね」
「はい、間違いありません」と答えてカードをしまう。
「詳しい説明は必要かしら。レオン君はまだ成人前だから14歳までは見習いとなりHランクになります。15歳には自動的にGの駆け出しランクに上がるから心配しないでね。後の詳しい内容はこの冊子をあげるからよく読んでね」
「分かりました」と挨拶して振り返り立ち去ろうとすると、
「オイオイ、いつから冒険者ギルドはガキの遊び場になったんだ?」と大きな声で睨んでくる。
素早く鑑定・・。こいつダメな奴だ。
「商業ギルドの手先のローレンおじさん。冒険者ギルドを邪魔しに来たんだね」
「何!小僧それをどこで!」と掴みかかってくる。それを避けて伸ばしている手首を掴み引っ張りよろけた所を足を掛けて転倒させる。ゴシャっと床に顔をブツけて呻くローレン。
「おじさん酔っ払ってるの?昼間から飲んでるとおバカになるよ」と煽る。こいつ名前はカッコ良いのにな色々残念な奴だ。
「小僧!死にてえようだな」と剣に手を掛ける。
「何を騒いでおる!」とギルド奥から怒声。
「ギルドマスター!」と受付嬢。ふーん、このジジイがギルドマスターか。
「おー、誰かと思えばローレンじゃねえか。迷宮都市でA級に上がれず燻っていると聞いていたが戻って来たのか?」
「ウルセェ!」とパーティーメンバーと思われる3人と足早に出ていく。
空気になっていたアルスとイルマに声をかけて冒険者ギルドを後にする。
『ナビ、ドローン飛ばしてさっきの奴らと【アルイド】を監視してくれるか?』
『了』
隠れ家へ帰り2人に数日こちらで待機する趣旨を説明。タブレットでそれぞれの弟・妹へ連絡させる。他へはナビ経由で告知。
さて何が起きるのやら。
第2章冒険者見習い編スタートです。
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