#13
【アルイド】に到着して雑貨屋でフォルクさんと世間話をして魔道具屋でお姉さんの愚痴を聞く。アレ?お姉さんの名前って聞いたっけ?まっ、良いか。
隠れ家に戻ろうとスラムへ入っていくと、
「やめろ!離せ!」
「きゃあ!」
「大人しくしやがれ!」
何か争い事が起きてるようだ面倒ごとは勘弁だ。迷彩・認識阻害をかけて路地を抜けて接近。どうやら子供4人が人相の悪い3人組に襲われているようだ。
人相の悪い3人組を鑑定・・・。こいつらはダメだ。介入する事にした。
接近して迷彩・認識阻害を切って姿を現して、
「何やっているんですか?」
「なんだ!小僧」
「これまた高く売れそうな小僧が来たな。ぐふふ」
「こんなところで犯罪とは商人ギルドも品がないですね。そうでしょ、商人ギルドの暗部で名前は・・ダルクさん、ガレックさん、ゴルダさん」
「小僧なんで俺たちの名前を知っている!」
「なんでって顔に書いてありますよ。おバカな商人ギルド3人衆って。はははっ」
「死にてぇようだな小僧」
「あなた達程度では僕に何も出来ませんよ。お馬鹿トリオさん」
「!、やってしまえ!」
先頭のダルクが切り掛かって来るが跳躍してダルクの頭を踏む、
「こいつ俺を踏み台にしやがった!」
次にガレックがファイヤーボールを放ってくるが魔導セイバーで切る、
「何ぃ!魔法を切りやがった!」
そのままガレック頭から股下まで魔導セイバーを切り下ろし真っ二つに、更に進むとゴルダがウィンドカッターを放つ、それをしゃがんで躱し勢いのまま滑りながら近づき横一閃。胴体を上下に分つ。切った反動を使い反転。そのままダルクに接近して剣を持つ右手を切断。切断された腕が飛び音をたてて落ちる。
「クっ!」とダルクは呻くと左手を鞄に突っ込み何かを取り出し足元へ投げつける。
ボンっと音と共に煙幕が噴き出て足音と共にダルクの気配が消える。
『ナビ、追跡頼む』
『了』
死体を収納して痕跡を消す。そして襲われていた4人へと声を掛ける。
「大丈夫か?」
「は、はい、大丈夫です。助けていただいてありがとうございます」「ありがとうございます」
ん?汚い格好はしているが元は良いとこの出か?
「私たちも助けていただいてありがとうございます」「ありがとうございましゅ、す」
どうやら変装はしているが鑑定すると姉妹と兄弟の2組。なんでこんな所にとは聞かない、こんな世界だから。
「お前らいくとこあるのか?」
「ありません」と俯く。
「お前らもか?」と姉妹に聞くとコクリと頷く。
しょうが無いあまり関わりたくは無いが何かの縁だ。連れて行こう。
「秘密は守れるか?」
「?、なんでしょうか?」
「俺の秘密だ。守れるなら匿ってやる」
「!、ま、守れます。お願いします!」
「私達もお願いします。なんでも守ります」と必死に懇願してきた。
「付いてこい」
城壁を潜りボートで2往復して渡り森へと入っていく。
「あの、大丈夫なんですか?」
「何がだ?」
「森は危なく無いですか?それも東側川向こうの森ですよ」
「ああ、問題無い。離れるなよ」
特に魔物に遭遇せずに3時間掛けて隠れ家に辿り着く。魔力波紋を4人登録して隠れ家へと入る。
「はへぇ」とか「うわー」とか言いながら入ってくると侍従ドロイドを見た途端。
「きゃー」「助けてー」とか叫び出した。なんとか説明して大人しくさせ椅子に座らせる。今日の所は飯を食わせて休ませる。
ドロイドに4人分の飯を作らせ食べさせている間に奥壁を加工して8畳程の部屋を作る。更に久しぶりに木を使い2段ベットを2つ作成して部屋両脇に設置。
一度異次元住居へ行き拡張機能から布団セット4組を購入して戻り2段ベットに設置。4人にクリーンを掛けて寝かせる。
あとは明日。と言いたいところだが・・。
現在真夜中【アルイド】内にいます。迷彩・認識阻害を掛けて移動中。目指すは昼間4人を襲っていた商業ギルドの手先のアジト。
ナビの道案内に従い移動して、ある商店裏庭に潜入。中を伺う。気配察知にて中には10人程の気配がある。気づかれないように室内へと侵入していく。すると会話が聞こえる。
「あなた達とあろうものが不甲斐無いですね。子供4人ではどうする事も出来ないとは思いますが。変に訴え出られて調べられても困りますね」
「申し訳ねぇ。子供だと思って侮ったつもりはねぇが。ありゃ領主側が雇った手練れの小人族かもしれねぇ」
「そうなると厄介ですね。領主側に知られたかもしれません。当分は大人しく警戒しましょうか。ただしその小人族は探し出して始末しましょう」
「探す必要は無いですよ」と姿を現して、
「ねぇ商人ギルドの手先のハイトさん。ダルクさんも昼間ぶり」
「!」「テメェ!どうやってここを!」とか煩い。とりあえず室内にいる悪党に大量のバレットをばら撒く。生死を確認して息があればトドメを刺して行く。あと他の部屋にいる悪党もサクッと退治して金目の物を貰いその場を後にする。商人ギルドとの関係する書類もあったから、あとは騎士団と衛兵がなんとかしてくれるだろう。解決解決。最近は盗賊と悪党のお陰で懐が暖かい。
帰り際、衛兵詰所にタレコミ文を投げ込み隠れ家へと帰る。残業お疲れ様でした。
※※※※※※※
翌朝、4人を起こして朝食を食べさせる。昨夜頑張ってナビ監修の衣服を4着分渡し着替えさせる。これからの事を考え女子も長ズボン。色も地味目。
「俺の名前はレオン8歳だ。訳あって1人で森で暮らしている」と自己紹介。
4人も自己紹介。アルス9歳とルース7歳の兄弟とイルマ9歳とマリー7歳の姉妹。両方とも商人の家に生まれ、店は隣どうしで違う商品を扱い家族ぐるみでの付き合いがあり幼馴染だという。
両方の父親は隣領から【アルイド】へ移動中盗賊により殺され、そして商人ギルドの言いがかりにより店を奪われて口封じの為に両方の母親や使用人達は殺されたと。4人はなんとか母親達に逃がされスラムに隠れていたが昨日見つかり連れて行かれる所だった。
ひでぇ話だな。やはりこの世界は糞だ。
「今後の事だが秘密は守れるか?守れるなら、ある程度の期間衣食住は保証する。望めば鍛えてやる事も可能だがどうする」
4人は考え込むようにしていたがマリーが、
「守るし鍛えてくだしゃい。お願いしましゅ」と噛みながら涙目で頭を下げてくる。すると・・
「僕も守ります。鍛えてください」兄弟2人も頭を下げ、
「私も秘密は守ります。鍛えてください。お願いします」と頭を下げる。
「分かった」と答えるとSP5を使いスキル誓約を取得。残りSP328。
「これから念のためスキルを使う。俺の秘密を喋ろうとすると死ぬ可能性もある。それでも良いか?」
「「「「お願いします」」」」と4人とも返事をする。
4人に誓約を使い秘密を喋れないよう縛ると、
「お前達にはスキルを掛けた絶対に秘密は守るように。では“ステータスオープン“と声を出すか心の中で唱えてみろ」
「!」「こ、これは!」「うわっ!」「にゃにゃ!」1匹猫がいるが4人とも驚いている。
ステータスの説明をして念の為ステータスを聞くと取得できる職業欄が3つしかないとSPも5だった。
取得できる職業を確認させ錬金術師があるとわかると4人に取得させた。更にSPに意識を向けさせて取得できるスキルは転生者特典を抜いたものと同じだった。
生活魔法・料理・採取・解体を取得させてSP1は余らせて使わないように指示する。
布の切れ端を大量に出してステータスで魔力の残りを確認させながら合成をさせる。少なくなったら休ませて繰り返させる。途中昼飯を食べて夕方まで繰り返しなんとか4人とも合成レベル2まで上がった。夜は夕飯後クリーンを自分で掛けさせて休ませる。
翌日はドロイドに頼んでスライムを捕まえてもらい4人に殺させる。初めはおっかなビックリだったが夕方には慣れて作業していた。レベルはなんとか2になった。上がるのがやはり遅い。やはり経験値10倍はチートだね。
夜は1人で作業。タブレットとノートや筆記用具、マジックバッグを4人分作成。
朝、4人にタブレットを渡して魔波紋を設定。ノート・筆記用具も渡す。
マジックバッグも渡して魔波紋を設定して専用バッグとした。
タブレットの使い方を教えて、それぞれタブレットを使いナビ指導の元お勉強する。今日はそれぞれの能力や知識の確認で明日以降本格的な個別指導となる。何かナビの声がそれぞれのタブからバラバラに聞こえて煩い。ヘッドホンとかイヤホン作るか?
はい、ヘッドホン作りました。魔石内蔵で一度補充すれば1年は使えます。勿論ワイヤレス。早速渡してペアリングさせ使わせる。
はい、静かになりました。
それからレベリングと隠れ家での錬金術スキル使用・学習・料理の手伝いと交互に繰り返し、途中から護衛専用ドロイドを作り同行させて角ウサギ、ラッシュボアでパワーレベリングと解体、ヒール草の採取をやらせた。半月は死んだような顔をしていたが、12月も終わりに近づいた頃には4人ともレベル5になり、余裕はないが慣れてきたようだ。
ちなみに4人のレベルUP時に追加されるSPは2だった。現在は4人ともSP9ある。
職業2が選択できるようになり商人を選択させる。商人で追加されたスキルは簡易鑑定・収納・計算スキル。
残りのSP9で状態保存・魔力感知・魔力操作を取得させる。
これで収納容量は幌馬車積載量の半分程度だが貴重品は収納へと仕舞えば盗まれる心配がないし、アイテムバッグ破損時のバックアップにもなる。簡易鑑定は初見の魔物の名前だけでも分かれば生存確率が上がり偽物を摑まされる確率は減る。計算は勉強もしているが今後はちゃんと確認できる方が良い。
SPで取得したスキルは、今後必要で直ぐに使用してレベルを上げたい。
今日は大晦日、年明け3が日はお休みとした。侍従ドロイドと護衛ドロイド3体つけて任せる。
俺はこれから飛空挺のテスト。楽しみー。
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