表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/35

5話 運命の出会い

ペレスは田舎に帰ろうとしていた。

なぜなら転職に失敗したからだ。


準強豪「ビルバオ」で運送業務の手配をしていたのを履歴書に書いた。

でもそれを持ってハロージョブに行っても仕事がなかった。


同じ手配でももっと幅が広いか価格交渉に長けていれば仕事があった。

でもただ決まりきった価格で運送だけ手配するのは経歴にならなかった。


自転車で荷物を運べることだけ一応評価されたけど大体ブラックだった。

基本給がこれまでの3割であとは歩合給。手当もまったく無い。


「くそっ!あいつら貯金まで巻き上げやがって」


ビルバオが所有している馬小屋に住んでいて貯金は20万Gもあった。

でもそれを全部没収された。今は皿洗いのバイトで稼いだ小銭しかない。


「村なら都会のギルドで仕事してたっていえば役場の仕事に就けるか。

でもやっぱ給料下がるよなあ・・・くそっ」


+  +  +  +  +


そうしている間に田舎までの途中にある町、ピメールに着いた。

それほど栄えてないし田舎ってわけでもない普通の町だ。


「困ったなー、あのお鍋ほしいのに」

「困ったなー、あの包丁ほしいのに」

「困ったなー、あのお皿ほしいのに」


青髪の普乳美少女、金髪の巨乳美少女、赤髪の爆乳美少女がいた。

三人とも困っている。


「900Gもするけど手持ちが880Gしかないし」

「800Gもするけど手持ちが780Gしかないし」

「700Gもするけど手持ちが680Gしかないし」


そこで俺は3人に声をかけた。


「おい、僕が買ってやるぞ」

「え!?ほんとうですか!」×3


僕は売り場に行くと店主をよんだ。

うだつのあがらなさそうな店主に言った。


「あの鍋と包丁と皿をくれ」

「あいよ。全部で2400Gだ」


僕はちっちっちっと言う。

わかってないなこの店主。


「みっつも買うんだ。2300Gでいけるだろが」

「・・・あんたそりゃ30個買うならわかるが、3つでそれはないよ」


ば、ばかな!前までは3つでもちょっと安くなったんだぞ!

そこで思い当たったことがあって言ってみた。


「僕はビルバオの業務課運送二係なんだぞ」

「ビルバオ?ああギルドのですか。うむむ、それなら勉強させてもらいますか。2300Gでお売りしましょう。ただし現金一括で」


やったぜ。僕は急いで3人からお金を預かると店主に支払った。

鍋と包丁と皿を持って帰る。


「まあすごい!20Gもお金が足りなかったのに!」×3

「別に大したことじゃないんだけどな」


こうして青髪のバリタ、金髪のグリタ、赤髪のドリタとの旅が始まった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ