27話 ダブルウィーブ
ペレスたちはダンジョンの中層までやってきた。
ここまで順調にやってきた。
「スキル:ダッシュ」
青髪普乳美少女のバリタがトロールめがけてダッシュした。
このスキルを使うとダッシュの力が発動してダッシュする。
「スキル:ソウルリンク」金髪巨乳美少女のグリタがスキルを使った。
「スキル:ハデン・アッパー」続いて何もないところでアッパーを素振り。
全く同じモーションで前方へダッシュ中のバリタの右腕がはねあがった。
全速力の勢いそのままトロールにアッパーが入った。敵は死んだ。
「いたた・・・これ強いけどきつい」とバリタが言った。
意思に関係なくグリタに体の一部を操られるリンクシステム。
予想外の攻撃を可能とするが体への負担がとてつもなく大きい。
「あーこっちはもっとひどい。8体中3体ロスト」
赤髪爆乳美少女のドリタが言った。前には出来損ないの太ったマネキンみたいなのが5体と残骸が3体分並んでいた。
バリタと同じ動きをする量産型マネキンだった。
赤髪爆乳ドリタが量産、青髪普乳バリタが先頭で誘導、金髪巨乳グリタが細かい攻撃指揮、ペレスは見てるだけ。
このコンビネーションでここまでやってきたが敵も強くなってきた。
次ぐらいから秒殺はできない気がした。
「次のフロアを覗いてきた。バーバリアンが8体だ」ペレスが言った。
「バーバリアン!?8体!?勝てるわけない」バリタがげんなりした。
バーバリアンとは野蛮人だ。それは文明と文化がなくて野蛮だった。
全員が筋肉むきむきマッチョだった。
「ペレス様!どうしますか!」グリタが言った。
「ダブルウィーブ戦法を使う」ペレスが言った。
「ダブルウィーブ戦法とは?」ドリタが言った。
マネキンを2体、4メートルの距離を置いて並べた。
まずはバーバリアンの前に行きどちらかを追わせる。
追われたマネキンともうひとりのマネキンはDNAの螺旋のように弧を描いて逃げる。
するとマネキンを追う敵の横っ腹を追われていない方が突ける。
これこそが戦力に劣るパーティーのよくやるウィーブ戦法だ。
「4組8人いるからこれでバーバリアン4体は倒れる。勝ったな」
「敵は8体です。そのうち2体は麻痺させます。残り2体は頑張ります」
そこにバーバリアンが現れた。
ドリタは8体のマネキンを4組にして敵の前に行かせた。
なんとバーバリアンも4組にわかれていた。
こいつは大変だあ。
ペレスは「スキル:メガスウォンズ」を使った。
敵全員に8点のダメージが入った。
敵は死んだ。やったぜ。




