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ムーンゲイザー  作者: Rita
9/23

星空

「一週間後かぁ、、

じゃあ、それまでにたくさん会いたいな。

会える?」


私は意外にも落ち着いていた。


寂しくなるのは事実だが、どうすることもできないし、未来への不安で今この瞬間を台無しにするのはもうやめよう、と思った。


今朝、ひとしきり泣いて昔の私から脱皮したのかもしれないな、と思った。


ツムギはにっこり笑って言った。

「もちろん!

昼間はやること多いから難しいけど、夜は毎日会えるよ。」


それだけでいい。

ツムギが大事な時間を私と共有してくれる。


それで十分だ、と思った。


あと一週間もある。


私たちに残された時間。


それは夜の空に輝く満点の星のように、神様がくれたプレゼント。


私はそんなことを思いながら空を見上げていた。


今日はとびきり星も綺麗に見える。


頬を一筋の涙が流れた。


今日はよく泣く日だな。


でも、その涙は今朝のとは全然違っていた。


なぜだろう。


もうすぐ離れてしまうというのに。


悲しくて不安でたまらないのは変わらないのに。


心がクリアで、大地に足をつけて、しっかり前を向いている感じ。


そんな自分の成長に心が喜んで泣いているんだ、と思った。


「夕香子、泣いてるけど笑ってるよ。」


ツムギを見ると、彼も笑っていたが、目が潤んでいた。


2人は特に会話をすることもなく、しばらくそのまま星空を見ていた。


満点の星空は寄り添う2人を優しく包み込んでいた。


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