望む未来
こんばんは。
細々続けています。
最近の小説を読むことなく、自分の書きたいものを書く。
てことで相互フォローたイイねのない、孤独道を邁進中です。
残りのHPはたぶん少ないのでね。お許しください。
感想や反応、HP多少は、いや増えない。MPぐらいは増えるかもしれません。
(あ、ゲームは苦手です)
※
そして数日後ーー。
今回の件で、ジョーカーを自分は持っていないと言ったサナレスの言葉を裏付けするようなことが起こってしまった。
アルス大陸全土でその事件については人の噂に瞬く間に広がって、更に大陸を出て世界のトップニュースになっている。
アルスの純粋な血統、ラーディオヌ一族の総帥アセス・アルス・ラーディオヌが魔道士に落ちた。そしてラーディオヌ一族は現総帥を処刑台に送る。そんな記事だ。
「なんで!? アセスはそんなーー」
アルス大陸内外に広まったニュースに、リンフィーナは水月の宮で悲鳴を上げた。
アセスが魔導に落ちたことなんて、今々(いまいま)のことではない。
それがなぜ今暴露されたのかと、戸惑う。
「ナンスに会いにいく。今になってアセスが変わることなんて絶対にない! 今アセスが常軌を逸して捌かれるなんて、絶対におかしいんだから」
リンフィーナは合点がいかず、言葉を荒げた。
アセスの側近であるナンスに会えれば、アセスが処刑台に送られるなんていう非道徳的な誤った処遇が罷り通ることはないだろうと考えて、ナンスに連絡を取ることに躍起になる。
それなのにサナレスは自分が狼狽えてしまう半分以下、いや全く動じない様子で、無惨にも「そこに連絡しても無駄だよ」と苦笑した。
「兄様!!」
あ、いつもサナレスを兄と言ってしまう。
サナレス、と言い換えるのも面倒で、リンフィーナは多少の折り合いの悪さを感じていた。
「どうして今頃アセスが!?」
「ーーだよな」
今頃になってどうして、と思う自分の気持ちに、サナレスは大きくうなづいた。
「普通今頃どうしてって、私達は思うよな!?」
特段にラーディオヌ一族やラーディア一族が、アセスの身辺をマークしていたわけではない。
ラーディオヌ一族の一部から目をつけられていたとしても、王族であるアルス家の血をひく、まして現総帥のアセスを処刑台に送るなんて、これほど直近で実施することなんて不可能だろう。
「どうして兄様……? アセスがそんなことに!?」
サナレスは自分から離れたソファの上で、考え深げにしていたが、
「アセスが魔導を使ったことは、いずれ分かることだった。問題は、それがなぜ今暴露されたのか……」
とサナレスはつぶやくように確認していた。
「誰かがアセスを裏切って、アセスを窮地に追い込んだのかな?」
「今でなければあり得たかもしれない。ラーディア一族とラーディオヌ一族、この二つの氏族がもめている今、ラーディオヌ一族の象徴である総帥を排除する必要があるか?」
「裏切りとか……、革命の可能性ってあるのかな?」
リンフィーナは眉間に皺を寄せて、アセスが誰かから陥れられたことを主張した。
けれどサナレスは「違うな」と吐息をついた。
「あいつは聡明で、自分で落ちることはあっても落とされることなんてない男だ」
「だって兄様、現にアセスが処刑されるってーー!」
いてもたっても居られない気分で声高になるリンフィーナを横目に、サナレスは「違う」と断言した。
「あいつが処刑台に送られるとしたら、たぶん送ったのはあいつ自身。それはあいつの意志だ」
「!?」
驚きすぎて声すら出ない。
「あいつも気がついた。この世界が1000年前のように大惨事に見舞われるのか、それとも存続できるのか。ジョーカーは冥府にあるってこと」
サナレスの言葉が理解できなかった。
「わかんない! 言葉遊びのゲームみたいには理解できないーー」
「行こうとしている気がする、きっと、ーーアセスは冥府に」
リンフィーナは泣きそうになって、サナレスは言葉を飲み込んだ。
「ーー処刑されるんだよ。アセスが……殺されるってことでしょ? しかもラーディオヌ一族の魔道士に対する処刑は、血抜きなんだよ。アセスは苦しみながら処刑されるってことでしょ? そんなの自分で名乗り出ることじゃないでしょ!?」
興奮しすぎて、全身が震えてしまい、立っているのもやっとになる。ジョーカーが冥府にあるとかそんなことのために、アセスが極刑に処されることを受け入れるなんて、考えただけでゾッとする。
ふらつく自分の身体を支えて、サナレスは何かを覚悟しているようだった。
「刑が血抜きっていう点に、アセスは賭けているのかもしれない」
「何を!?」
「肢体がちぎられることなく、死ねるって点。つまり冥府に行ける通行手形」
そんなの常軌を逸しているでしょう!!
視線でサナレスに訴えたら、それは伝わっているようで、サナレスは苦笑した。
「そう睨むなリンフィーナ。でもアセスはラーディオヌ一族の王なんだ。前に自分の体を仮死状態にするために服毒もしたし、今アセスが望むことはたぶん、ラーディオヌ一族とラーディア一族の和平なんだと思う」
サナレスは言った。
偽りの神々シリーズ紹介
「自己肯定感を得るために、呪術を勉強し始めました。」記憶の舞姫
「破れた夢の先は、三角関係から始めます。」星廻りの夢
「封じられた魂」前・「契約の代償」後
「炎上舞台」
「ラーディオヌの秘宝」
「魔女裁判後の日常」
「異世界の秘めごとは日常から始まりました」
「冥府への道を決意するには、それなりに世間知らずでした」
「脱冥府しても、また冥府」
シリーズの9作目になります。
異世界転生ストーリー
「オタクの青春は異世界転生」1
「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?(オタクの青春は異世界転生2)」
異世界未来ストーリー
「十G都市」ーレシピが全てー




