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脱冥府しても、また冥府  作者: 一桃
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ジテン軸とか(異世界の穴)

今日のタイトル、どうなの!?

私の思考の世界観がどんどん壊れてる!?


とはいえDX、←国が推進するからこの言葉使ってみたけれど、

メタバースとかの世界はそっからじゃないことを(好きから始まる)知っています。


今後も、推しとか、好きをぷ園する気持ちで、時間を使いたい心意気です。


応援、反応。何らかの意思表示よろしくお願いします。

         ※

 帰ってきてくれたサナレスは、すっかり何かに取り憑かれているようだった。

 その「何か」がなんなのか知りたくて、リンフィーナは質問を重ねていく。


 サナレスは答えてくれた。


「地球儀を使って、この世界は丸いって言うところまでお前に話したけれど、その後わたしは自転軸から地動説を考えていたんだ」

「ジテン軸?」


「この世界は、キシルとイドゥス大陸を基点にして、公転軌道軸に対して23.4度の傾きを持って動いているらしい」

 わからない顔をすると、サナレスは手近にあったリンゴをとって、真ん中にナイフを串刺し、その角度に回してみせた。


「こんな感じで回っているから、日照時間や太陽高度が変わるし、ラーディオヌ一族には四季がある」

 あ……。

 具体的なパフォーマンスありがとう。馬鹿でもわかる講義みたいだ。


「ーーわかったけど、それとその……、1000年前に起こった災害と何か関係があるの?」

「ああ。軸が動くことで、同じ軸だったものがとてもわかりやすい程度に誤作動を起こす。作図するときのミラーを考えてみればわかるんだが……。簡単に言えばずれて、中心点がブレることがあるんだ」


 兄様ーー。普通の人、作図とかしないからね。

 その例えじゃ、そもそも想像もできないんだけれど。


 それでもサナレスは、簡単な言葉を選んでいるようだった。

 難しい。

 でも少し嬉しかった。


 今までのサナレスであれば、到底自分には理解できないだろうと話さなかった。けれどこの日のサナレスは珍しく饒舌じょうぜつで、何とか理解させようと注意深く努力してくれているようだった。


「あくまで仮定だけれど、そのずれたポイントに冥府、いや異世界との接点がある。冥府はその通過点、つまりずれた軸の間に存在する」

 サナレスは彼自身の思考を整理しているようだった。だから淡々と仮説を口にする。


 けれど内容が異質すぎた。リンフィーナは聞いているうちに表情が固まり、目玉が飛び出して、落ちてゴロゴロと転がっていくのかと思うほど驚愕する。


「どうしてわかるの? そんなこと想像もつかない!」

「キシル大陸に出向いた時、黒い球体に飲み込まれただろ? あの浮遊感に合点がいかなかった。あれは人の生と死の合間にあったし、私の古い知人もリトウやヨースケがイドゥス大陸に、彼らは転生したと言ったけれど存在した地点の緯度を調べ、結びつけた。それと、その直線上には、王族貴族が隠している第三セクターが点在しているんだ」

 サナレスは話すが、リンフィーナが彼の思考回路についていくのはやっとだった。


 セクターってなんだったかな?

 まず耳慣れない外来語に首を傾げた。


「でも兄様! 軸がずれて地層変動があって、このところ頻繁に地震になっているってのは理解したけれど、冥府とか異世界とか……、それって何?」


 魔女ソフィアは冥府にヨアズがどうとか言っていた。自分が見る怖い夢も、知らない場所なのに、冥府から追われて逃げ出すという悪夢だった。


 あれってあくまで夢の中の出来事だと思っていたのだけれど。


「冥府なんて、本当に存在するのーー?」


「ああ」

 サナレスはあっさり肯定した。


「私は冥府でお前の中に今居着いてしまっている、ソフィアと出会った。あれを単なる身体から離脱した体験だとは思えない。冥府はあるよ、リンフィーナ。そして冥府から飛び越えた時空軸に、異世界は繋がっている」


 サナレスから聞かされた言葉でなければ、ーー何か理由があって目の前の人は病んでしまっているんだろうと考えた。

 けれど相手はサナレスだ。

 きっと確信を持つまで、自分に話す人ではないことを知っている。


「ーー理解したよ、兄様」

 リンフィーナは、正しくは理解しようと脳内をフル回転させている最中だと言い換えたかった。


「でもサナレス、地震とか疫病とかによって、現状困っているのは食糧難や住むところの復興でしょ? それをなんとかしなければならない。そっちの方が急ぐと思うし、どうすればいいんだろう?」

「ほう、この話を聞いても現実的だな」

「だって実際問題、どうするかでしょ?」


 鎖国したダイナグラムの王都で、ジウスと連絡は取れない。

 同盟国であるラーディオヌ一族の総帥であるアセスも音信不通だ。


「私たち、どうすればいいのかな?」

 サナレスはホットケーキと名づけオートミールを混ぜ込んで甘く焼いたものを食べながら、満足そうだった。


「それで十分じゃないか? 今言ったことが原理として理解できるなら、リンフィーナお前がこの先どうすればいいかなんて、考えればすぐにわかることだよ」


 うわっ!!

 リンフィーナは肩を落とした。ここからは自分で考えなければならないらしい。

 与えた情報は多すぎるくらいだと、サナレスは至極当然のように自分に宿題を課し、クスと笑った。

偽りの神々シリーズ紹介

「自己肯定感を得るために、呪術を勉強し始めました。」記憶の舞姫

「破れた夢の先は、三角関係から始めます。」星廻りの夢

「封じられた魂」前・「契約の代償」後

「炎上舞台」

「ラーディオヌの秘宝」

「魔女裁判後の日常」

「異世界の秘めごとは日常から始まりました」

「冥府への道を決意するには、それなりに世間知らずでした」

「脱冥府しても、また冥府」

シリーズの9作目になります。


 異世界転生ストーリー

「オタクの青春は異世界転生」1

「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?(オタクの青春は異世界転生2)」


 異世界未来ストーリー

「十G都市」ーレシピが全てー

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