それっぽくてもその立場になろう
こんばんは。
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ああああぁ。
焼き餅を焼くなぁ。
ムゥゥーー悔しい。
サナレスは過去の女性関係について何も話さない。
どの口で言うのか、「ぜんっぜんモテないから、心配ないよ」等と謀って、涼しい顔をしてきたのだ。自分が生まれてこの方、ずっと尻尾を掴ませないでいる。
サナレスは過去を完全に悟られないよう葬り去っていて、彼が養育権まで取って買って、事実上で子育てまでしたその子の母については単なる幼なじみだといい、てっきり好きな女性だと思っていた女は、女人ではなく馬だった。
なんとか名前を聞き出していたけれど、馬の名前がアイリだった。
馬って、なんかもう……。
見当違いでサナレスの過去を追えないまま、自分はただ今実現しているサナレスを追っているのだ。
昔からはぐらかすのが上手すぎる。
「殿下を捕まえたいのは私も同じです」
水月の宮に戻る自分に、ギロダイはそう言った。
それはわかっているのだけれど、嫉妬心が燃え盛って、知らぬうちにブツブツ文句を言ってしまっていたのだ。
取り繕うようにリンフィーナは笑って誤魔化そうとする。
貴方の捕まえたいとはだいぶん意味合いが違っているので、罰が悪くて人差し指でこめかみをかいた。
「ーー今は兄様より、兄様の仲間である近衛兵を立て直さないと……ね」
「貴方は近衛兵がならず組ーーならず者の寄せ集めだってことは知っているんだろ? そこまでの気遣いは不要。サナレスが戻って来れば、この隊は統率が取れる。単に光に群がる虫みたいに思っておいて大丈夫、大丈夫」
だから貴方はサナレスのことだけを気にしていればいいと言われ、リンフィーナは複雑な気持ちになった。
「ここしばらくね、猿姫なんて言われてお山の大将のように扱われて、ーー私もちょっとね、兄様が作ったならず組に愛着が湧いた」
だからーーそういうわけには行かない旨を伝え、リンフィーナは心を奮い立たせる。
時期総帥サナレスの留守は、妹(正くは未来の彼の伴侶)の自分が守らないとと思っている。
「サナレスが帰るまで、対策本部の陣を構える。軍事体制はギロダイが指揮して、それから疫病に関してはリトウ・モリに見解を仰ごう。私はここに来る前、すでに隣国の様子を近衛兵に探るように指示してきた。まずは陣に戻って、状況を把握することから始める」
「仰せのままに」
たぶんギロダイが仕えるに相応しい自分ではないことはわかっていたけれど、なぜだか彼は大人しく自分に従ってくれた。
偽りの神々シリーズ紹介
「自己肯定感を得るために、呪術を勉強し始めました。」記憶の舞姫
「破れた夢の先は、三角関係から始めます。」星廻りの夢
「封じられた魂」前・「契約の代償」後
「炎上舞台」
「ラーディオヌの秘宝」
「魔女裁判後の日常」
「異世界の秘めごとは日常から始まりました」
「冥府への道を決意するには、それなりに世間知らずでした」
「脱冥府しても、また冥府」
シリーズの9作目になります。
異世界転生ストーリー
「オタクの青春は異世界転生」1
「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?(オタクの青春は異世界転生2)」
異世界未来ストーリー
「十G都市」ーレシピが全てー




