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第壱章 ≪はじまり≫

 何でこうなってしまったのだろう。僕はいまだにこの状況を理解できていないのだ。


 一週間前の貧しいけど平和で楽しい日々が嘘のようだった。姉弟だけの生活は決して楽ではなかったけどとても楽しかった。


 でもその生活は崩れてしまった。あの時、僕が彼女を止められていたら、こうはならなかったのかも知れない。


「葵姉、今助けるからね。絶対に・・・」


 僕はそうつぶやき目の前にそびえたつ屋敷に入って行く。


 この中に何があるのかわからない。ただひとつだけわかることがある。決していいものはない。あるのは恐怖だけだろう。


 でも僕は行かなきゃいけない。あの生活を取り戻すために。あの明るくてとても楽しい生活を・・・・とり戻すために。






                             霊  第壱章 ≪はじまり≫










「え!?今なんて言った!?」


 僕は彼らが何を言っているのか理解できなかった。というより理解したくなかっただけだったりする・・・・。


「だーかーらー!!肝試しをしようって言ってるの!!」


 バン!!と僕の机を思いっきり叩きながら叫んでいるこの少女・・・。僕の幼馴染である三浦(みうら) 美琴(みこと)


 こいつの考えることが良かったためしがない。でもよりにもよって肝試しとは・・・。確かに今は夏で時期はぴったりだが・・・。


「やめてやれよ。そらは幽霊が怖いんだよ。お前もよく知ってるだろ?」


 そう言って僕たちに近づいてきたのは同じく美琴と同じく幼馴染の新野(しんの) 拓斗(たくと)。そう、拓斗が言う通り、僕は幽霊が大、大、大嫌いなのだ。そのことは美琴も知っているはずだ。つまりこれは僕に対する嫌がらせなのだ。


「知ってるよ。だからこそ、そらを連れていくの!」


「ぜーったいに行かないからな!!!!!」


 と叫んでは見たものの・・・・。



「この森が有名な心霊スポット!!!!」


 結局、断りきれず連れてこられてしまった。自分の弱さに涙が出る。

 

 僕はよーく目の前の森を見る。確かにこの森なら幽霊の一匹や二匹ぐらい出てきてもおかしくない。ん?幽霊って匹で数えていいものなのだろうか?


「んじゃ行きますか!!」


 拓斗は僕の襟首をつかむと引きずりながら前へと進む。なんでこうなってしまったのだろう。僕がもうちょっと強い人間だったらよかったのに・・・・。僕は自分で自分の弱さを呪った。


 あ、そいや僕の自己紹介がまだだった!僕の名前は中野(なかの) 大空(そら)

大空のように大きくて寛大な心を持てるようにって意味でつけたらしいけど、僕はとてもそんな人間にはなれないけど。



「ん?あれ、何かな?」


 森をしばらく進んでいると美琴が前の方を指差した。まさか幽霊!?と思ったけどどうやら違うようだ。美琴の指の先には大きな屋敷がそびえ立っていた。何十年も前に作られたような和風の屋敷だ。

 いかにもホラー映画に出てきそうな屋敷だ。


――まさかとは思うけどこの屋敷に入るんじゃぁ・・・。


「よし!!入るか!!!」


――やっぱり・・・。


 僕は心の中でそうつぶやいた。もうここまで来たらやけだ。最後までこいつらに付き合うしかない。そう言っても怖いのには変わりないのだが・・・・。


 僕は自分から屋敷に近づいていき、屋敷の扉を開けて中に入った。二人は僕の行動に驚いていた。僕自身が一番驚いていたのだけど・・・。


「ほら!早く行くよ!!!」


「お、おぅ・・・・」


 こうして僕らはこの屋敷に足を踏み入れた。しかしこれが一番の過ちだとは今の僕たちにはわからなかった。そう、これが悪夢の始まりだったのだ。決して忘れることのできない悪夢の・・・。



始めまして!見ての通り駄文ですがどうか温かい目で見守ってください。

後、肝試しなのに全員で移動しているのは気にしたら負けwww

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