11月と、月光のロマンシエ。
あなたは
やさしく
ほほえみかける
澄んだ冷たい
夜空に浮かび
ひとりわたしを
照らしてくれる
わたしが道に
迷わぬように──
わたしがみんなから
ちゃんと見えるように──
那由多の星霜を経てもなお
輪廻を繰り返すわたしに
あなたは
いつも
同じ顔を見せてくれる
わたしの記憶から
あなたが
消えてしまっていたとしても──
わたしがあなたを
思い出せるように──
「あなたのおかげで
わたしは今世も
心から大切に想える人を
見つけることが
出来たよ」
お読み頂きありがとうございます。
それではまた、12月の月が綺麗な夜に……。