第27話:疲れさせる才能
貶めるつもりは全くありません。後旬を過ぎていてもそんなの関係ねえです
「何読んでるんですか?」
教室に入って来て達也の所に来た亜紀が聞いた
「ロバ◯ト・K・レスラーのFBI心◯分析官だけど」
「何でそんなの読んでるんですか?」
亜紀は訝しげに聞いた
「何でって?
面白いから」
「達也さんの趣味って分かりませんよね」
亜紀はやれやれと言う顔で言った
「別に分かってもらわなくても良いし、そんな顔される筋合いもない」
「達也さんって友達いないんですか?」
「俺は一応太一や炎夏やお前は友達だと思ってたんだけど違うのか?
(何か本当に話しが急に変わってもついていけるようになったな)」
達也は苦笑いしながら聞いた
「しょうがないですね
私が友達第一号になってあげますよ」
亜紀は達也の前の誰かの席に座りながら言った
ちなみに達也の席は廊下側ではなく、運動場側で一番左の一番後ろである
ここは先生にばれなくて寝るのにはちょうど良いと思うかもしれないが、意外と先生は見ているのである
「話しは急に変わっても良いから、せめて人の話しを聞いて下さい」
「良かったですね
やっと友達ができて」
「だから、俺は友達いるって言ってんの」
「だって、達也さん、休み時間いつも一人じゃないですか」
「確かに6割ぐらいは一人だけど、いつもじゃねえよ」
「じゃあ、何で一人が多いんですか?」
「一人の方が好きだから
わざわざしゃべりに行きたくないから」
「うわー
だいたいそう言うタイプ って自己中なんですよね
自分の方に来ると邪険にする癖に、自分から行った時はしゃべれって言うし
本当迷惑」
「確かに自己中って事は自覚してるけど、改めて言われるとすげえショックだな」
「分かってるなら、直したらどうですか?」
「何で直さないといけないんだ?
公的な時は一応協調しようとするから別にいいと思うが」
「それならいいのかもしれませんけど、人に好かれませんよ」
「なぜ人に好かれなきゃいけないんだ
例えどんなに良い奴だとしても、嫌う人間はいるんだぜ
またさっき言ったの似たようなのだが、皆に好かる奴はいねえよ
もしそんな奴がいたら、個人的にはつまらない奴だと思うけどな」
例え皆から好かれる人間がいたとしても、必ずそのような人間が嫌いな奴がいるのだ
人間とはそう言う生き物である
「それはそうですけど……」
亜紀は反論したいようだが言葉がでないらしい
「皆から好かれるようになるのは不可能に近いが、嫌われないようにはなれるかもな
愛想笑いとか全ての意見に同意したりとか何でも嫌がらずにやってくれる奴とかな
でも、俺はそんな奴は嫌いだから、やっぱり無理か」
達也は自分の言葉が矛盾してると分かって、自分を馬鹿にするように笑った
「そんなに屁理屈ばっかり言うから嫌われるんですよ
……はあー、何でこんなの好きになっちゃったんでしょう」
亜紀は大袈裟にため息をつく
「それ最近よく聞くけどさあ
だったら好きになるのやめればいいじゃん」
「だから、好きになった人をそう簡単に諦める訳ないでしょ」
「まあ、人の心って言うのはよく分からんもんだからな」
達也は他人事のように言った
亜紀はさっきのより深いため息をつく
「もういいです
私帰ります」
「コ◯ン星にでも帰るのか?」
「私は小◯◯子じゃありません」
亜紀はそう言った後、達也の教室から出て行こうとすると、
「ちょっ、待てよ」
と達也は立ち上がって亜紀を引き止めようとした
亜紀は達也の方に振り返った
「何ですか?
キ◯タクの物まねでもしてるんですか?」
「そんなのしてねえよ」
「ああー、分かりました
キ◯タクの真似をしているホ◯をやっているんですね」
「いやそれも違うから」
「じゃあ、キ◯タクの真似をしているホ◯の真似をしてる素人やってるんですね」
「それかなり原型から離れてるじゃん
とゆうか、いい加減物まねから離れろ」
「じゃあ、何なんですか?」
亜紀は明らかに面倒くさそうに言った
「お前って今生理前なの?」
達也がそう言うと、亜紀は達也はじーっと見つめた
亜紀は何かを考えてるような仕種をして、よしと小声で呟いた
そして、すぐ亜紀は達也を平手打ちをした
教室に響き渡る程凄い良い音であった
「達也さんって、ほんっとにデリカシーないですね」
そう言って亜紀は去って行った
「よしって何だよ」
平手打ちされた事よりそっちの方が気になる達也
「何やってんの?」
炎夏は呆れたような顔をしている
「何って
突っ立ってるの」
「そう言う意味じゃなくて、何で亜紀ちゃんに叩かれたのかって事」
「お前何でそれ知ってんの?
もしかしてストーカーみたいにずっと見てたのか?」
「違う
音がした時に叩かれたのを見たから
皆知ってるよ」
「みんな?」
達也は教室を見渡す
見ると、男も女も達也の方を見ながらこそこそ喋っている
「ああ、確かに
本当に人間ってこう言う事好きだね
人の不幸は蜜の味って奴か」
「何で亜紀ちゃんに叩かれたの?」
炎夏は達也の前の席に座った
「全く分からん」
達也も自分の席に座った
達也はもしかしたら凶暴と言う名の炎夏でも一応女の子なんだから、分かるかもと思ってさっきの全容を話した
「それは叩かれても仕方ないよ」達也と亜紀の会話の内容を聞いた炎夏は言った
「はあー?何でだ?
俺は生理前かどうか聞いただけだぞ」
「だからそれが駄目なんだってば
普通女の子に生理前とか聞かないでしょ」
「俺は普通じゃないから聞くんですー」
嫌みな言い方をする達也
「完璧子供だね」
炎夏は呆れたように言う
「高校生なんてただのガキだろ」
高校生と言うのは、都合が良い時だけ大人と一緒のように扱えと言い、都合が悪い時には自分達は子供だと言う、なんともおかしな生物である
「ガキだからって何でも言っていい訳じゃないでしょ
この前のも言っちゃ駄目なんだよ」
この前とは、達也と炎夏と女の子(達也や炎夏の友達ではなく、学校行事で一緒になった)と喋っていた時、達也がその女の子にこの露出狂がと言ったのである
「あれはあいつが悪いんじゃん
あんなひどい事言って」
誰にどんなひどい事を言ったかは想像にお任せする
決してどんなひどい事を言ったかを忘れた訳ではない
「確かにあれはあっちが悪いけど、露出狂って言う必要ないじゃん
そもそも、何で露出狂って言ったの?」
「あんなどうぞパンツを見て下さいみたいな凄いミニスカ穿いてる奴なんて露出狂以外の何者でもないだろ」
女子高生が聞いたら、非難がたくさん来るであろう事を言う達也
「そうかな
あれぐらい普通だと思うけど」
「いやいや
そこら辺の女子高生はもうちょっと長いだろ」
人によって短いと思う基準が違うのでご想像にお任せする
決して説明するのが面倒くさい訳ではない
「まあ、達也が心の中で思ってるのは勝手だけど、口に出しちゃ駄目じゃん
相手怒ってたし」
「怒ってたって事は図星だって事だろ」
「……はあ
そんなんだから亜紀ちゃんも怒るんだよ
達也って本当怒らせる才能があるよね」
「そんな才能はいらん」
「だったらさ、別に達也が普通にしなくても良いから、デリカシーくらいは持っててよ」
「女って言うのは本当面倒くさいな」
達也はぼそっと呟いた
「何か言った?」
「いーえ、なーんにも言ってません」
「……はあ」
炎夏の口からため息がこぼれる
最近達也の周りではため息つく人間が多いようだ
「ため息つくと幸せが逃げるって言うよな」
「誰がため息をつかせてると思ってるの?」
「自分が勝手にため息ついてるんだから、炎夏だろ」
達也は何言ってんのこいつと言う感じで言った
「…はあ
達也は人を怒らせる才能以上に疲れさせる才能があるんだね」
「だから、そんな才能いらないって
俺にはもっとマシな才能ないのかよ」
「うーん
人に嫌われる才能とか、人を貶る才能とか人に誤解される才能かな」
ロクなの一つもねえなと自らを嘲り笑う達也
自嘲していた達也は
「人に誤解される才能って何だ?」
と疑問に思っていたので聞いた
「うーん
達也ってさ、よく冷たいって言われるけど、本当はお人よしじゃないかなって思うんだよね
だから誤解される才能があるって言ったんだよ」
「その人の本質なんて分かんないだろ」
「どうゆう事?」
「例えばさ、まあ俺を実験台にすると、ある人は俺の事を冷たいと言うけど、炎夏はお人よしと言う
これはどっちも本当の俺なんだよな」
「え?
どうして?
本当の達也は一つじゃないの?」
「確かにその人の本質があるとすれば、本当の俺は一つなんだろう。
しかしな、そいつの本質なんて自分にも、ましてや他人にも分からなねえだろ」
その人物の印象はその人物の本質(それがあればの話しだが)よりも自分にとってどうなのかと言う事でその人物を見るのである
だから、達也という存在が地球上に一人しかいなくても、達也に関わる人が10人いれば、10人の達也がいると言う事である
(子供の数だけ答えがあるのと一緒です)
「だからさ、その人にとっては冷たいのが本当の俺なんだよ」
「ああー
言われて見ればそうかな
……って事は、本当の達也は違うよって言うのは、私にとっての本当の達也とは違うって言う事だよね?」
「そう言う事だ
だから、本当のその人はそうじゃないから、その見方は間違ってるとは言えないと言う事だ」
ある人にとってはそれが本当のその人なのだから、否定するのは違うのではないかと言う事である
「まあ、嘘、捏造やその時の状況を配慮しないでその人を悪く言うのはどうかと思うけどな」
「あっ、もう一つ才能見つけた
人につまらない話しをする才能」
「やっぱりロクなのないな
って言うか、つまらない話しするのって才能なのか?
しかも、つまらない話って言われて結構ショック受けたんだけど」
「しょうがないでしょ
つまらない物はつまらないんだから」
「まあ、確かにはつまらないかもしれないけどさ
面と向かって言わなくても良くない?」
「私は陰でこそこそ言うのは嫌いなの
言うんだったら、その人の前で堂々と馬鹿にするね」
「前半は賛成できるけど、後半はおかしいだろ」
「達也には言われたくない
達也だって私と同じ事をしてるのに」
確かに露出狂じゃない人に露出狂と言うのは馬鹿にしてると言っても過言ではないだろう
「同じ事をしてるからと言って、おかしいと言っちゃいけない事はないだろ」
「確かにそうだけど、おかしいと言うのなら、自分のしてる事を直せって事
直さない癖におかしいって言う方がおかしいでしょ
だから私は、こう言う事にはおかしいと言わないよ」
ある意味潔よい
炎夏こそ武士の中の武士なのではないだろうか
「それはごもっともですね」
達也は棒読みで言った
「もう
達也のせいで話しがずれちゃったじゃん」
「それはすいませんねー」
達也は嫌味ったらしく言った
これだから、達也を嫌いな人が多いのではないだろうか
「何でこんなのと友達やってるのか分からなくなってきた」
「それはお互い様じゃないか
俺も何で炎夏と友達やってるか分からないし」
こんなの扱いや暴力を振るわれる事を指して言ってるのだろう
「まあ、やっぱり達也は私にとってはお人よしだからかな」
炎夏はしみじみと言った
「俺のどこがお人よしなんだろうね
捻くれてて、冷たくて、つまらない話しをする人間のさあ」
微妙に論点がズレている
「おっ
ちゃんと自分で分かってるんだ
よしよし」
炎夏はなぜか上目線である
「凄い子供扱いされてる気がするんだけど」
「子供なんだからしょうがないじゃない」
「わがままなお前に言われたくないが」
「私はわがままじゃない
ちょっと自己主張が強いだけ」
物は言いようである
「ちょっとねー?」
達也は含みを持った言い方をした
「そう
ちょっと自己主張が強い、可愛い女の子なんだよ」
自分で可愛いと言うなんて凄い自信である
「そうだ
達也、少女漫画読めば良いじゃん」
「いきなり何言ってんの?」
「少女漫画読んだら、女の子の内面が良く分かるよ」
「別に分からなくても良い
だいたいさ、少女漫画に出てくる男って外見的にも内面的にも現実にいないじゃん
あんなんから何を学べと言うんだ」
「だから女の子はああ言う恋愛したいって事が分かるじゃん」
「そうか?
今時の女子って凄い現実的だから、あんな恋愛したいとは思わないだろ?」
愛さえあればお金なんていらないと思うのは男の方が多いのである
「ああー
そうかもね
私も思わないし」
「じゃあ、言うんじゃねえよ」
「でもさ、亜紀ちゃんは少女漫画とかの恋愛したいタイプじゃん」
「確かにあいつは少女漫画とか好きそうだけどさ
だからって、何で読まなきゃいけないんだよ
ただの友達なのにさ」
「そうだけどさ
……じゃあ、亜紀ちゃんに謝れば良いんよ
そしたら、許してくれると思うよ」
「何で謝らなきゃいけないんだよ
俺悪い事してないのに」
「謝まってくれるよね?」
炎夏は満面の笑みでポキポキと手を鳴らしながら言った
「も、もちろん
当たり前だろ
俺謝るの大好きだから」
達也は焦りながら言った
「良かった
じゃあ、次の休み時間行ってね」
そう言って炎夏は自分の席へ戻って行った
「(ってか何であいつはあんなに他人の為にやろうとするのかね)」
達也も他人の為に何かしない訳ではない
亜紀との出会いもヘアバンドを探した事から始まったのである
しかし他人の為に積極的に何かしようとは思わないのである
ゆえに達也には炎夏のようにあそこまで他人の為に何かをする事が理解できないのだろう
「(そう言えば、小夜ちゃんが亜紀は下ネタ嫌いって言ってたな)」
達也は前に小夜が言っていた事を思い出した
「(変な意味で聞いたんじゃないんだけどな)」
達也はゲヘヘヘと卑猥な事を考えて気持ち悪い笑みを浮かべながら聞いた訳ではない
ただ単に怒ってる理由を生理前と判断したから、そう聞いただけである
まあ、こう言うのをデリカシーがないと言うのだろうが
「人付き合いって言うのは難しいもんだな」
当たり前のようで当たり前でない事を思った達也だった
〜昼休み〜
太一はチャイムが鳴ると、すぐに教室を飛び出して行った
「(そう言えば、あいつすぐ出てくから最近喋ってねえよな
何やってんだろうね
危ない事じゃなきゃいいけどな)」
達也は一般人にも分かるぐらいの殺気を感じて振り向くと、炎夏は達也を睨んでいた
「(はいはい、行けばいいんでしょ
行けば)」
達也は心の中で愚痴りながら、教室を出て行く
亜紀の教室の前
「腹減ったー
さっさと終わらせて帰ろ」
人に謝る態度としてどうなんだろうかと言う事を発言する達也
達也は面倒くさそうに教室に入って、亜紀の席まで行く
そこには、亜紀、あおいの二人が仲良く(?)昼ご飯を食べていた
「何の用ですか?」
亜紀は不機嫌な声で言う
「随分な挨拶だな
まあ、いいけどさ
……あれ?
未来ちゃんは?」
「図書委員で図書室に行ってます」
亜紀はぶっきらぼうに言った
「(よし、まだ喋ってくれるから、望みはあるぞ)」
「亜紀ちゃん、あのさ」
なぜかちゃん付けである
「亜紀ちゃんなんて気持ち悪いから止めて下さい」
「(だ、だめだ
望みは絶たれた)」
諦めの早い男である
「用事ないんなら帰って下さい
邪魔ですから」
「用事なかったら会いに来ちゃいけねえのかよ」
お前はどこのラブコメの主人公だ
「達也さんがそんな事言っても全く似合わないですよ
むしろ気持ち悪いです」
全くその通りである
「どうせ、そう言ったら私が喜んで機嫌が直るとでも思ったんでしょうけど、そんな馬鹿らしいので私が喜ぶ訳ないでしょ」
「うっ」
図星だったようである
「私も落ちぶれたものですね
甘く見られるんなんて」
「それってさ、ある程度の地位とか強い人が言うセリフだよね」
「昔の私だったら、睨んだだけで気絶させれたんですけどね」
「お前はどこの漫画の登場人物だ」
「来るならさっさと来なさい
あなた達のような雑魚を相手にしている暇はないんです」
「どんなキャラ設定だよ
しかも達って何だよ
あおいちゃんも入ってのかよ」
「わ、私も?」
あおいはいきなり名前を出されてびっくりしている
「来ないのですか
しょうがないですね
ではこちらから行きますよ」
「だからお前は何なんだよ
あれか、昔は凄かったんだよ的な設定か?」
「今でも相当強いですよ
しかし、人間ですから年には勝てずに昔よりは弱くなったんです」
「あ、人間なんだ
俺はてっきり悪魔か何かと思ったよ」
「正確に言うと人間ではありません
人間と悪魔のハーフで悪魔狩りをしています」
「お前はデビル○イクライのダ○テか」
「あれは男でしょ
フィオナは女です」
「クロ○トリガーにフィオナって出てきたよな」
「あんな脇役中の脇役と一緒にしないで下さい
このフィオナはれっきとした主人公です」
「フィオナを村人Aと一緒にすんじゃねえよ
サブイベントと関係するんだから
森が復活するんだよ」
「こっちのフィオナはそんなちゃちな物じゃないんですよ
世界を救うんですよ」
「ばっか
森を馬鹿にする奴は森に泣くんだぜ
森を増やす事は世界を救う事に繋がるんだよ」
「森を増やしたって悪魔に絶滅させられたら意味ないじゃないですか」
「だから魔物とかはク○ノ達に任せて、フィオナは自分のやれる事をしてるんだよ
フィオナはさ、信じてるんだよ
ク○ノ達がラ○○スを倒してくれるってね」
「ええー
フィオナはラ○○ス知らないでしょ
そんな話しなかったですよ」
「本とか読む時は行間が大事なようにな、ゲームも言われてない事が大事なんだよ」
「何なんですか、その理屈
そもそもフィオナはあんま頑張ってないと思いますよ
ロボがほとんどやってたと思いますから」
「確かにそうかもしれないけどさ、フィオナが何度枯れてもク○ノ達が来るまで頑張ってきたから、森は復活したんだぜ
やっぱフィオナのおかけだだろ」
「それにしてもク○ノ達は可哀相ですよね
だってあの若さで死んじゃうんですよ」
「ああー
ク○ノ○ロスで死ぬもんな」
「何でク○ノ達を殺す必要があったんですかね」
「勝手に未来を変えたからじゃない
それで迷惑かかった人や、タイムパラドックス的な事も起きるだろうし
そもそもラ○○スを倒して本当に良かったのかって言う話しだろ」
「どうゆう事ですか?
だって、そうしなきゃ人間は救われなかったんですよ」
「そこだよ
ラ○○スだってさ、星の生命を吸う以外に生きる方法がなかったのかもしれない
ラ○○スだってさ死にたくなかっただろうし
それを自分達が死にたくないからって殺していいのかって話しになる訳だよ
だから、人間のエゴの為にラ○○スを殺した報いとして死なせたんじゃないの?」
「だったら、別に死なせなくたって良かったじゃないですか
王国は滅んだけど、生死は不明で
そもそも、なんでラ○○ス倒したク○ノが人間ごときに負けなきゃいけないんですか」
「不意打ちとか?」
「不意打ちでも人間ごときにはやられないでしょ」
「じゃあ、あれ
人質とられたとか
ク○ノは正義感強いから、人質と交換に敵に殺されるんじゃ?」
「うっ
それはそうですけど
で、でもやっぱりク○ノク○スは駄作です
ク○ノク○スなんて、ク○ノト○ガーファンにとっては、意地汚い以外の何物もでもありません」
亜紀は何としてでもク○ノク○スを貶めたいらしい
「そうかな?
確かにク○ノ達を殺す必要はないし、あの時代設定もおかしいけどさ、それを除いたら結構面白いと思うけどな」
一方達也はそうでもないらしい
「私にとっては人生で1番の駄作です
あんなに必死になってク○ノト○ガーを否定するなんて」
「15、6歳のガキが人生で1番なんて言葉を使っていいのかね」
「人生に老いも若いも関係ありません
結局達也さんは、何をしに来たんですか?
ク○ノ○リガーの話しをしにきたんですか?」
「違うよ
お前が意味分からんキャラ出して来たから、ク○ノ○リガーの話しに繋がったんだろ」
「私の所為って言うんですか
達也さんがフィオナってク○ノ○リガーに居たよなって言うからいけないんです」
「それこそ俺の所為じゃねえだろ
そこはそうですねって言えば良い話しだろ」
「本当男って嫌ですよね
自分は言いたい放題言う癖に、女には黙ってろって言うんですよ」
「それだったら女だってそうだろ
男にはひどい事言う癖に、女に同じ様な事言ったら人間として最低見たいな事言うし
女にひどい事言うのが最低なら、男に言うのも最低だろ」
「じゃ、じゃあ、こ、これで、おあいこって事でどうですか?」
あおいは恐る恐る言った
「どこがおあいこなの?
元はと言えば達也さんが悪いんだよ
デリカシーがないから」
「あっ、そうだ
俺はそれを謝りに来たんだった」
「今まで忘れてたんですか?
本当にク○ノ○リガーの話ししに来ただけなんですね」
亜紀は呆れたように言った
「しょうがねえだろ
俺の辞書にデリカシーと言う文字は存在しないんだから」
「そんなに威張る事ですか
ある意味尊敬しますね」
亜紀は鼻で笑った
「何その笑い
せっかく謝ろうと思ったのに」
「絶対謝る気なかったでしょ
それに心がこもってない謝られ方はして欲しくありません」
「(やっべえな
許してもらわないと、炎夏にひどい目に遭わされるんだよな)
本当に悪うございました
どうかお許しを」
達也は頭を下げた
「土下座したら、許してあげても良いですよ」
と悪魔の様な笑みを浮かべる亜紀
「それは、ちょっと
土下座の代わりに何か買ってあげるから」
「じゃあ、月の土地買って下さい」
「ええー
そんなん買ったってしょうがないでしょ
しかも買う金ないし」
「そんな事ないです
これ見て下さい」
亜紀は携帯を見せる
携帯はあるサイトを開いて、そこには月の土地を買いませんかと書いてあった
下の方にいくと、次の様に書いてあった
月の土地は、1人1エーカー(約1200坪)の広さから購入する事ができ、一人どれだけ購入してもOKです。
1エーカー(約1,200坪)と言うと、サッカーグラウンド1つ分に相当するのですが、驚くべき所はその値段です。
何と1エーカーで2700円なのです
「意外と安いな
でもこれ権利書だけで月に行ける訳じゃないから、意味ないじゃん」
「夢のない男ですね
望遠鏡とかで私達の土地であそこら辺かなって語り合うのが良いじゃないですか」
「全く良いとは思わんが
ただの馬鹿だろ
それに、ドラマじゃあるまいし、本気でそんなのやっとるのがどれくらいいるのかね」
「人がやらない事をやってこそ意味があるんですよ
偉人は皆そうです」
「人がやらない事って言うなら、月の土地を買うって言うのは違うだろ
結構買っている人いるだろうし」
「では、アイスランド買って下さい」
「いや、あれジョークだし、俺に億単位の金なんてないから」
「うーん
そうですね、じゃあ、世界征服して欲しいです
世界征服をしようとした人はいたかもしれません
しかし、成し遂げた人はいませんから」
「確かにそれは人のやった事がないのだろう
けどさ、世界征服する意味が分からないし、した後はどうすんだよ」
「世界征服は愛を広める為です
した後にする事は、世界中に愛を届ける事です」
「言ってる事だいたい同じだよ
何だよ、愛を広める為って
愛を届けるって、別に世界征服しなくてもできるだろ」
「達也さんには愛と言う物が何か分かってませんね
愛とは恋愛や家族愛などと言う程度の低い物ではないのです
見返りを求めない、どんな人にも降り注ぐ祝福こそが愛なのです」
「どっかの宗教みたいだな
もう一回言うけど、それは世界征服しなくてもできるよね」
「達也さんは世界征服を悪い事と思ってませんか
それは違います
愛と言う名の祝福によって世界を征服するのです
それによって世界は平和になるのです」
「凄いな、愛って
俺にはどうでも良いけど」
「何でどうでも良いんですか?
平和とはとても尊い物なんですよ」
「そりゃあ、平和は大切かもしれないけど、俺はお前の言う恋愛や家族愛ではない愛なんて言うのを信じてないから」
「私だって恋愛や家族愛でない愛なんて信じてませんよ
さっきのも冗談ですし」
「冗談かよ
……時々、お前が真面目に言ってるのか、冗談で言ってるのか分からなくなるよ」
「私はいつも真面目です
真面目に冗談を言ってるんです」
「はた迷惑な奴だな」
「迷惑をかけない人間なんていません
それに迷惑を迷惑と思わない場合だってあるでしょ
迷惑と思うかは人それぞれなんですから」
「うーん
まあ、子供って言うのは親に迷惑かけてるもんだけど、それを迷惑と思わない親もいるからな
でもだからってさ、迷惑かけていい訳じゃないだろ
迷惑をかけないようにしようと思う事が大事だろ」
「本当達也さんって説教臭いって言うかオヤジ臭いですよね」
「すいませんねー
説教臭い高校生で」
「まあ、それが良いんですけどね
デリカシーないのが大きな欠点ですけど」
亜紀は達也をじろりと睨んだ
「それは本当にごめんって
許して下さい
この通りです」
達也は嫌がっていた土下座をした
当たり前だが、クラスにいる人達は達也と亜紀とついでにあおいを変な目で見る
あの人何したんだろうねとか、さすが水樹さんとか言う声がちらほらと聞こえてくる
「(何してんだろうな、俺)」
「そう言えば、ジャンピング土下座って言うのがありましたよね
あれやって欲しいです」
「あれは謝る気持ち全くないだろ」
「謝る気持ちとかどうでも良いです
あれやったら爆笑ですよ」
「心がこもってない謝り方して欲しくないって言ってたじゃん」
「最初はそう思ってたんですけど、私と同じくらいの恥ずかし目を受けて欲しいなと思って」
「お前実は人間じゃなくて悪魔だろ」
達也は立ち上がって亜紀を指さした
「人に指さすって言うのは、最低な行為ですよ
達也さんが私にどんなだけ恥ずかしい思いをさせたか分かってるんですか
それを思えば簡単な事です」
「土下座するって事は、相当恥ずかしい事なんだから、それで許して下さい」
「では、もう一回土下座したら許してあげても良いですよ」
「(こいつ絶対悪魔だよ
ドSに決まってる)」
「も、もういいんじゃないかな
それぐらいで」
あおいはそう言った
「そうですね
十分楽しめましたから、許してあげますよ」
「やっぱりな
お前自分と同じ恥ずかしい目にあわせると言うより、自分が楽しめれば良かったんだろ」
「違います
恥ずかしい目にあわせようと気持ちと、自分が楽しみたい気持ち、両方あるんです
物事って言うのは様々な要因からなるんですから」
「そうですか
分かりましたよ」
達也は深くため息をついた
精神的に疲れているようだ
「これで達也さんの事は許してあげます
まあ、そもそも許すも許さないもないんですけどね」
「は?
どうゆう事だ?
俺が生理前かって聞いたから怒ってたんじゃないの?」
「いえ
確かにデリカシーないなあと思いました
でも、私って心広いですから」
「じゃあ、何で怒ってたんだよ」
「達也さんの前提が間違ってます
私は何にも怒ってませんよ」
亜紀の言葉に何言ってんのこいつと言う顔をする達也
「あれは漫画を読んで私もやってみたいなあと思ったんです
痴話喧嘩した後に仲直りして、絆がより深くなるって言うのなんですけど」
「そ、そうか
それでよしって言ってたのか」
達也は膝から崩れ落ちて、両手を地面についた
「あ、聞こえてたんですね。
でも、騙し通せたんですから、私って演技上手いんですね」
絶望に身を沈めていて言い返せない達也
「私って何でこうも心が広いんですかね
やはり私が聖母マリアだからですかね」
「(お前がマリアだったら、この世界は終わりだ
いや、マリアにそんな力はないか)」
達也は心の中で毒づく
「そう言えば何で達也さんは土下座してるんですか?
もうしなくていいんですよ
それとも達也さんにそういう趣味があるんですか?」
「そういう趣味って何だよ
土下座を趣味でする奴なんていないだろ」
達也は立ちあがって、最後の力を振り絞り、亜紀に反論した
「そう言う奇特な人もいるかなあと思って」
「さようでございますか」
さっきの反論で力を使い尽くした為、疲れて言い返せない達也
「達也さん、明日デートしません?」
「何でお前とデートしなきゃいけないんだよ」
「明日土曜日ですし、罪滅ぼしとしてです」
「土曜日だからは理由になってねえよ
罪滅ぼしって言っても、そもそも怒ってないんだろ?」
「最近痴漢冤罪って多いですよね」
ほとんど男、いや女でさえも惚れてしまうんじゃないかと言うぐらいの微笑みで言う亜紀
「はあー
……分かったよ
いけばいいんだよ」
しかし、達也にとっては悪魔の微笑みのようだ
「(微笑み恐怖症になりそうだな)」
もし微笑み恐怖症になったら、微笑みの国タイと言うパンフレットを見ただけで恐怖を覚えるだろう
「じゃあ、明日の10時に○○駅前の銀時計で待ち合わせしましょう」
「分かった
……じゃあ、俺帰るわ」
達也は凄い疲れてますよオーラを纏いながら、自分の教室へ戻って行った




