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第26話:恋愛感情の欠如

この小説は一体何なんでしょうね

「達也さん

これ読んで下さい」


亜紀は教室に入って来て達也に近付くなりそう言った


「これ?」


と言って、達也は亜紀の持っているのを見ると、それは本だった


しかも達也が大嫌いな絵が表紙のライトノベルだった


「やだ」

達也は絵が目に入った瞬間に拒否した


「何でですか?

面白いのに」


「なんかもう美少女ゲームに出てきますよって言う絵が嫌だから」


「何でですか

可愛いじゃないですか」


「現実でそんなに目が大きい人間がいたら、化け物だ」


「はあー」

亜紀は大袈裟と言える程大きくため息をついた


「達也さんは何も分かってない

何も分かってないよ

そう二回も同じ事を長○○○みに言われてしまった山○○久はショックを受ける

これでは過去に戻ってきた意味がない

思うんですけど、何でさっさと告白しないんですかね?」


「場所とか雰囲気とかにこだわってるからじゃない?」


いきなり話しが変わったのに、ついていける達也は凄い

もう慣れてしまったのだろうか?

だとしたら、慣れとは怖い物だ


「それがダメなんですよね

だって、場所とか雰囲気にこだわってたらいつもで経っても告白できませんよ

好きなら好きとすぐ言わないと」


「そんな事言ったら、あのドラマ一回で終わるだろ。

それにお前ならできるかもしれないが、できない奴なんて大勢いるだろ」


「あれ?

私何話そうとしてたんでした?」


「その絵を化け物と言ったら、何も分かってないって言われたけど」


また話しが変わった

それでもめげずに亜紀に教える達也


「ああ、そうでした

達也さんは何も分かっていません

ですから、私がみっちり教えてあげます」


「いえ、結構です

遠慮しときます」


「そうですね

まず、リアルとリアリティについて話しましょう」


「(誰かこいつを止めれる奴いないのか)」


慣れたと言うより諦めていたようだ


「リアルとリアリティは違いますが、どう違うか分かりますか?」


「リアルは形容詞でリアリティは名詞?」


「馬鹿ですか」


「いや、だってそうでしょ」


「元々の英語と日本で使われているのでは全然違う場合があるでしょ」


「確かに和製英語って、元の英語と全然意味違う事あるけどさ」


もし英語圏でマンションに住んでるなんて言ったら、金持ちか有名人かと思われます

もしかしたら、拉致られて身代金を要求されるかもしれません

英語のマンションは大邸宅と言う意味ですからね


「日本で言われるリアルとは現実で、リアリティは現実的と言う意味なんです」


「で、どう違うんでしょうか?」

なぜか敬語になる達也


「例えばです

現実で、はぅとかふぇと言う女の子がいますか?」


「いないね

もしいたとしても、いらっときて殴ってるね」


「そう、現実ではいくら美少女だったとしても、うざがられるに決まってます

しかし、小説では違います

浮いていたりしていても、少なくとも男にはうざがられたりはしません

何故このような違いがでるんでしょうか?」


「いや、俺に聞かれても」


「それは小説、特にライトノベルでは、願望やありえない事を基本としているからです。

魔法やファンタジーを望むから、SF小説や異世界物が売れるんです

つまりリアリティとは、空想の世界を現実だと思わせるもっともらしさの事を言うんです

そしてライトノベルでは、リアルとリアリティが大きく離れています」


「ああー

だから、俺ライトノベル嫌いなんだ」


「達也さん

魔法や異世界物好きって言ってましたよね?」


「ああ、好きだよ

それがどうした?」


「それだって、リアルとリアリティは掛け離れてるでしょ」


「あれはいいんだよ

俺が嫌いなのは、その絵と出てくる女が嫌いなの」

「そんな事言ったら、最近の漫画でもこう言う絵はありますし、全てのライトノベルに変な女の子が出てくる訳じゃありません」


「ええー

太一が持ってたのとか、お前に前買わされた奴読んだけど、こう言う嫌悪感を持つ絵で痛い女の子の奴だったけどな」


「それは不本意ですけど、山口先輩と私がそう言うのが好きなだけです

これは言うのやめよっかなと思ったけど、言いますね」


「何だよ?」

達也は怪訝な顔をした


「達也さんが思っている理想の女性なんか、小説や漫画にしかいません」


達也の好きなタイプは散々言われているが、今一度言うと、

黒髪で髪の長さは目が隠れるぐらいで、眼鏡をかけている

そして、制服のスカートを短くしたり、加工してない買ったまんまの長さで、性格は気の強い子がタイプなのである


「別に言いんだよ、それは

なぜなら、理想の国が存在しないように、理想の人間なんか存在しないからな」


今まで様々な国が理想の国だと言われて来たが、それは後になって幻想だったと思わせられるのである

長所がない国も存在しない様に、短所がない国も存在しないのである


それと同じ様に理想の人間など存在しない

端から見ていれば完璧に見えるのでも、友達になって見たり、恋人として付き合って見たりすると短所が見えてくるのはよくある事である

人間は不完全なのである

もし長所だけの人間がいたら、そいつは人間ではない


「それにさ、もし恋人ににしたい理想の人がいたからって、その人と付き合いたいとは限らないだろ?

理想と正反対なのを好きになる場合だってあるんだし」


ジャ○ーズ大好きな人がジ○ニーズと付きたいと思うとは限らないのである


「ああー

確かに達也さんは私の理想とは掛け離れてますからね

まあ、可愛い系と言うのは合ってるんですけど」


「やな所だけ合ってるんだな

ちなみにお前の恋人にしたい理想の人ってどんなんだよ?」


達也はほんの少し興味があるようだ


「私のですか?

私は、さっき言った通り、まず第1に可愛い系の人で、次に優しくて、頭がよくて、運動神経が良くて、私が危機の時はさっそうと駆け付けてくれる人が良いです」


「そんな人間いねえよ

いたら逆に気持ち悪いよ

しかも最後のはどっかのヒーローみたいだし」


「さっき達也さん、理想の人間なんて存在しないって言ったんだから、別に良いじゃないですか」


「別に良いけど、それだとさっきの言いくるめようとした事が無駄になると思うが

あれ切り札っぽかったし」


「あれは本当の切り札じゃありません

切り札をつかってそれを相手が潰して余裕ぶってる時に出すのが、真の切り札です」


余裕とか優越感に浸ってる時はちょっとした事に動揺するのだ


「ほおー

じゃあ、真の切り札とやらを見せてもらおうか? 」


「これです」


亜紀が見せたのは、ハサミか何かで切った札であった


「何これ?」


「切った札、切り札

これぞ真の切り札です」


「しょうもな

お前ゲ○ツやってた黄色い服着たおじさんより面白くないよ」


「ええー

あれよりは面白いと思うんですけど」


「いやいや

あれの方がまだマシだ

って言うか、お前は何をしたいんだ一体?」

達也は呆れ果てている


「リアルとリアリティについて説明してたんですよ」


「最初はそうだったかもしれないけど、徐々に離れて行ったが」


「離れて行ってはいません

これもリアルとリアリティについての説明の範疇です

物事は広い目で見ないとダメですよ」


「そうですか」

と達也は馬鹿にしたように言った


「じゃあ、結局リアルとリアリティはどう違うんだよ」

「だから最初に言った通り、リアルとはこの現実で起こってる事です

この世界では最後に愛は勝つ訳ではないし、正義のヒーローが勝つ訳でもありません

いえ、むしろ正義のヒーローなどいません

しかし、小説や漫画にはそのような事があります

しかし、あまりにもそれが荒唐無稽だとリアリティがないと言われます

最後に愛は勝つとしてもいいんですけど、それを現実に有り得ると思わせるようもっともらしくしなければなりません

つまりリアリティとは現実では有り得ない空想をいかにもっともらしくするかと言う事です」

亜紀は握りしめた手を前に押し出しながら、熱く語った


「長い説明ありがとうございます

何となーく分かったような分からないような」


「こんなに説明してあげたのに、何でわからないんですか?」


「お前の話しってさ、二転三転してるから、要点が掴めなくてよくわからないんだよ」


「それは達也さんが話しを逸らそうとするから悪いんです」


「ええー

俺が悪いの?

あれだよ、何でも他人の責任にするのっていけないよ」


他人と書いて

「ひと」と読む


「違いますね

他人の責任にする時、下手な押し付けと上手い押し付けがあるんです

下手な押し付けはだめなんです」


「何その理屈

それを言うなら、お前のは完璧に下手な押し付けだろ」


「つべこべ言わないで、これ読んで下さい」


亜紀は手に持っているライトノベルを達也の机に置く


「だから嫌だって言ってんだろ」


「一回読んで見て下さい

面白いですから

じゃあ、私は行きますね

あ、次の休み時間に感想聞きますからね」


そう言って、亜紀は教室を出て行った


「あ、おい」

達也は引き止めようとするが、すでに遅い


「ったく

次の休み時間って、授業中に読めって事か?」

ぼそっと呟く達也


「(まあ、歴史じゃなくて数学だから良いけどさ)」


はーあとため息をつく達也


そして達也はライトノベルを読み始める

嫌だと言ってた癖に読むとは、意外とお人よしである


「(やっぱり、主人公って顔平凡なんだな)」


そう思いながら、読み進めていく


「(うわー

ヴァンパイア出てきた)」


そのヴァンパイアは女の子である

しかもお約束の美少女である


その後は坦々と読み進めていく


「(主人公の父さんすげえな)」


父親は高校を卒業してすぐに海外に旅立ったらしい

今はツアーコンダクターをしており、しょっちゅう海外に行っている

その先々で日本人や外国の女性とよろしくやっているのである

そして主人公は手紙と一緒に家の前に捨てられていたのである

先々で女性とよろしくやってるので、主人公の母親は誰かわからない


その後は、ヴァンパイアの女の子と主人公のいざこざやら、敵との戦いがあって終わった


「(これって続きあるのかな?

いや、読みたい訳じゃなくて、何となくそんな終わり方だから、そう思っただけだよ)」


達也はだれに弁解しているのだろうか


「(読み終わったから寝るか)」


達也は寝ようとするが、授業の終わりだと知らせるチャイムが鳴る


「(って授業終わっちゃったよ)」


数分後に亜紀が約束通り(と言うか亜紀が勝手に決めたのだが)来る


「どうでした?」


「お父さんがすげえな

色んな女とやってたり、ヴァンパイアの女の子が泊めてって言ったら、すぐOKするんだぜ」


「豪快でおおざっぱですからね

2巻では、地上八階の窓から帰宅したりしますからね」


「やっぱすげえな

ってか、2巻あるんだ」


「はい、5巻までありますよ

それで、面白かったですか?」


「つまらなくはなかったけど、面白くはないって感じだな」


「ようするに普通って事ですか?」


「まあ、そう言う事になるかな」


はあーとため息をつく亜紀


「まあ、嫌いって言ってたんですから、読むだけでも進歩ですけどね」

「何でそんなにこう言うの好きになって欲しいんだよ?」


達也は疑問に思ったようだ


「やっぱり好きな人とは、趣味を共有したいじゃないですか

それに好きな人が自分の好きなのを好きだと嬉しいですし」


「そう言うもんかねー」


達也はイマイチよく分からないらしい


「そう言うものですよ」

と亜紀はニコっと笑う


そう言ってから、亜紀は達也が読み終わった本を受けとる


「じゃあ、次はもっと面白いのを持ってきて、ライトノベルを好きにしてみせます」


そう言って教室を出ていった


「忙しい奴だな」

苦笑いする達也


「(好きな人と趣味が合うって嬉しい事なのかね

恋愛感情持った事がないからよくわからないけど

好きな人を人間としてとか友達とか妹を好きって言う意味だとしても、みゆちゃんと趣味が合っても別に嬉しくはない

むしろ、みゆちゃんが趣味は人間観察って言ったら嫌だな)」

と自嘲気味に思う達也


「(それよりもみゆちゃんに呼び捨てじゃなく、お兄ちゃんって呼んでほしいけどね)」


達也の切なる願いである


「よっ」

と太一が言った


「お前さ、最近休み時間教室にいないけど

どこに行ってんの?

あおいちゃんの所か?」


「だから、それは水樹がいるから嫌だって言っただろ

達也は俺が妹と結婚する会の会長だって言う事は知ってるだろ?」


「一人なんだから、会長もくそもねえだろ」


「それがな、二人同志が入ったんだよ

それで正式に会長になったんだよ

良かったら達也も入っていいぞ」


「そんな痛いグループには入りたくない

何でこんなのとあおいちゃんは付き合ってるのかねー

まあ、ダメ男を好きになる女性もいるからな」


「俺はダメ男じゃねえよ」

太一は即座に否定する


「そうだったな

ダメ男じゃなくて、痛い男にレベルアップしたもんな」


「それはレベルアップじゃなく、ダウンだろ」

太一はすかさずツッコミをいれる


「いや、レベルアップで合ってるよ

なぜなら、ダメ男よりも痛い人間の方が精神は強くなるからな」


「そんな精神の強くなり方は嫌だ」


「ってかさ、今まで一人だったのに、何でいきなり二人も入ったんだ?」


「それは妹系のあおいちゃんと付き合い始めたからだぜ

あの二人は情報通だからな」


「何か話しだけ聞くと、凄い危ない奴らに思えるのだが」


「凄い良い奴だぜ

あ、そろそろ授業始まるから、じゃあな」

そう言って太一は自分の席へ戻って行った


「本当にあおいちゃんがあんな奴と付き合ってる意味がわからん

(まあ、俺も何でか分からんけど、あいつと友達やってるから一緒のようなもんかな)」


日本史の授業が終わると、


「達也ー」

と気持ち悪いぐらいの笑顔をした亜紀が来た


「はあー」

達也は凄い嫌そうな顔をする


「何でそんな顔をするの?」


「お前が気持ち悪い声を出して俺の所に来る時は、だいたい面倒くさい事が多いから」


「気持ち悪くないよ

甘えるような声出してるのに」


「甘えるような声はただでさえ気持ち悪いのに、似合わないお前がやると余計気持ち悪いんだよ」


「女の子に対してそれは失礼だよ」


「(うっせえよ

この男女が)」


「何?」

炎夏がギロリと睨む


「何でもないよ

それより何だい?

お兄さんにできる範囲なら、やってあげるよ」

達也は無理矢理方向転換した


「達也の方がキモいけど

あのさ、歴史教えて」


「歴史と言っても色々があるし、歴史とは何かだったら、エド○ード・ カ○の著者を読めばヒントは提示してくれるぞ」


「そうじゃなくて、さっき日本史の授業だったでしょ

それを教えて欲しいの?」


「お前歴史に興味ないんだから、教えても無駄だろ」

「だって、もうすぐテストなんだよ

いつも赤点ばっかりだから、そろそろやばいの」


「んな事知るか

教科書全て暗記でもしとれ」

達也は投げやりに言った


「歴史は暗記物じゃないって言ったの、達也じゃん」


「はあー

しょうがねえな

その代わり俺の疑問に答えてくれ」


「いいよ

何?」


炎夏がOKをしたので、達也はさっきの亜紀との会話の内容を話した


「へえー

亜紀ちゃん、そんな事言ったんだ」


「まあ、お前に聞いても分からないと思ったんだけど、一応女だからな」


「一応じゃなくて、ちゃんとした女だよ

それに私だって、恋愛感情くらい持った事あるよ」


「ええー、嘘ー

全然想像できないんだけど」

達也は馬鹿にしたように言った


「中二の時、中三の先輩の事好きだったから」


「その人かっこよかったの?」


「うーん

普通かな

でも凄い優しい人で、いつも笑ってたよ」


「うわー

俺の嫌いなタイプだ」


炎夏は達也をキッとした目で睨む


「いや、何でもないです

すいません

まず疑問なのが何で顔が普通なのを好きになるんだ?」

達也は身の危険を感じたのか、すぐに謝った


炎夏は達也の言葉を聞いてため息をつく


「確かに顔で好きになったり恋人を作る人は多いけど、顔はあんま関係ないって言う人もいるんだよ」


「いや、そう言う人がいる事は知ってるんだよ

俺が聞きたいのは、なぜその人は顔で選ばないのかって事だよ

動物の世界ではそんな事有り得ないだろ?」


「動物と人間と一緒にするのがおかしいよ」


「人間だって動物の一種だよ

赤ちゃんの時は完璧にそこいらの動物と変わらんぞ

ヒトは動物の一種だが、社会によって人間になるんだ

そこで疑問なのがなぜその社会では顔で選ばない人が出てくるのかと言う事だ」


「達也さ、感情って言うのは論理的に説明できないんだよ」


「一年の頃にさ、恋に落ちるのは論理的に説明できるのもあるって言ったよな」


つり橋の上の方が告白が成功しやすいと言われる

あれは心理学的にも脳科学的にも実証されている

脳科学的には恐怖する時に出てくる物質と恋をしている時に出る物質が同じなのである

心理学的には恐怖によるドキドキを恋と勘違いするとされている

この事から、愛または恋は思い込みや錯覚と言われるのもある程度当たっているのである

しかし、これには条件がある

それは、好意にもいろいろあるが、この場合は異性または同性に対しての恋愛感情と言う好意にする

人間の精神を数値化などできないが、敢えてすると好きでも嫌いでもない、いわゆる普通の好意度を50にする

さっきのを言ったのを成功させるには、最低でも、55なければいけないのである

ちなみにこれは亜紀や太一にも話している


「うん、覚えてるよ

でも確かにそう言う部分もあるけど、なぜそのようになるかは分からないでしょ」


なぜ恐怖によるドキドキを恋愛感情のドキドキと勘違いするのかは分からないと言う事だ

当たり前だが、心理学でも脳科学でも人の心が100%分かる訳ではないのである

なぜなら、人間と言うのは単純でもあり、不可思議な存在でもあるからだ


「そう言うのって知的好奇心をくすぐられるんだよな

だから、恋愛はしょうもなくて馬鹿らしいと思ってても、論理的に説明したい為に恋愛をしたいとほんの少しは思うんだよな」


「そんな事で恋愛されたら相手迷惑じゃん

それに恋愛してたら、論理的に説明できないよ」


炎夏はもっともな事を言う


「まあ、恋は人を馬鹿にするって言うからな

でもさ、もしかしたら論理的に説明できるかもしれないんだから、やる価値はあると思わないか」


「だから、そんな事で恋愛されたら相手が迷惑でしょ

……はあー、本当亜紀ちゃんも大変なの好きになっちゃったね」

「本当だな

今だにあいつがなぜ俺を好きになったか分からんし

しかし、あいつ凄い精神力だよな

恋愛感情と言う好きじゃないって何度も言われてるのに、めげないもんな」


「それはたまーに達也が優しくするからじゃない?

それに亜紀ちゃん無理に笑ってる時あるよ」


「あ、そうなの」

達也はあんまり興味ないと言う口ぶりだ


「ってかよく見てるな

やっぱり、炎夏は女性が好きなんだな」


「やっぱりって何?

だから、私が男が好きだって言ってるでしょ」


「ここに未来ちゃんと亜紀がいたら、この前の繰り返しになるな」


この前の繰り返しとは、炎夏が女の子にラブレターを貰った時、達也が炎夏は女の子が好きなのと聞くと、炎夏が今と同じように私は男が好きなのと言ったら、未来が何か男が好きって、男遊びが激しいように聞こえますよねと言って、

亜紀があー、分かると同意した事を指す


「本当良かったよ

いなくて

……私は亜紀ちゃんを恋愛対象じゃなくて、妹として見てるの

なんかほっとけなくて」


「お前に心配されるようじゃ、亜紀もおしまいだな」


「殴るよ」

炎夏はドスのきいた声で言う


「冗談だよ

冗談が通じないと社会では生きてけないぞ」

達也はおどけてるように言ったが、顔は引きつっている


「しかし進歩したな

前なら言う前に殴ってたからな」


「何殴って欲しかったの?

達也ってMだったんだね」


「な訳ねえだろ」


「達也と亜紀ちゃんとの会話と今まで話した結果、達也ってさ感情を異様に論理的に説明したくなるって事が分かるね

何でそうなるか分かる?」


炎夏はいきなり話しを本題に戻す

達也の周りには人の話しを無視するのが多い


「うーん」

達也はちょっと考えてから、

「怖いからかな」

と自分で自分を軽蔑し、あざ笑うように言った


「え?」

炎夏は驚いて、目を見開く


「どう言う事?」


「あ、もうすぐチャイムなるから、自分の席に戻った方がいいぞ」

柔らかだが、有無を言わせぬ口調で言った


その為炎夏は怖いの意味を問い質したかったが、達也をちらちら見ながら、自分の席に戻らざる終えなかった


炎夏が去った後、達也はただただ全てを見通すような晴々とした青い空を憂鬱そうに眺めていた


俺には全く関係ないのでどうでもいいんですけど、受験生の皆さん頑張って下さい。電車乗ってると、参考書を読んでる方がちらほらいらっしゃるんで

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