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第19話:文化祭→俺が模擬長?

「なぁ、達也

制服っていいよな」

太一はいきなり変な事を言い出した


「は?

陸軍の制服か?」

達也も変な事を言っている


「ちげ−よ

しかも、なんで陸軍限定なんだよ

キャビンアテンダントとかナ−スの制服とかあるだろ?」


「だって、空軍とか海軍とかのより陸軍の制服の方がカッコイイ、イメージがあるじゃん」


「何でお前は軍隊限定なんだよ

しかもイメージかよ」


「お前の方こそおかしいだろ

そんなんただのコスプレだろ?」


「好きなもんはしょうがねえだろ

・・・って、そうじゃなくて、制服っていうのはセ−ラ−服の事だよ」


「はぁ?

ブレザ−じゃダメなのか?」

達也と太一とで話しが噛み合ってない


「ダメだな

しかもセ−ラ−服の夏服じゃないとダメだな」


「なんで夏服じゃないとダメなんだよ?」

達也は意味がわからないようだ


「それはな、ブラジャーが見えるのと胸の大きさが分かりやすいからだよ」

太一は熱が入ってるのか、声が大きい


そのせいで、クラス中に聞こえた

明らかに女子は軽蔑の目で見ている


「お前が嫌われる理由がよ−くわかったよ

あのな−、そういう事は思っていても、口に出しちゃダメなんだよ」

達也は小学生に言うように言った


「俺は、裏表がない男だから、そんな事はしない」

太一はきっぱりと言い切った


「いや、ただのバカって事だろ?」

達也は呆れ果てている


「うるさい」


「あれ?

今日は泣いて教室を出ていかないんだな?」


「今日は一つ頼み事があるからな」


「何だよ?

頼みごとって?」

達也は嫌そうだ


「イケメンを紹介してくれないか?」


「ラ−メン、ツケメン、僕イケメンって言うギャグを持っている芸人がいるけどさ、あいつ面白くねえよな

早く消えないかな」


「話しをそらすな」


「お前とうとう女の子にモテなくて、男に走るのか?

俺はいいと思うよ

男が男を好きになっちゃいけない理由になんてないからな」


「ちげ−よ

女の子にモテる方法を教えて貰おうって思ってな」


「ホントお前は正真正銘のバカだな」

達也は呆れを通りこして、憐れみの目で見ている


「何でだよ?」


「わかんないのかよ

方法以前に顔で負けてるんだから、聞いたって意味ないだろ?」

達也は当たり前の事を言った


「そうか

そうだよな」

太一は納得したようだ


「マジでバカだな

イケメンに聞くより、普通の顔の人で彼女をいる人に聞いた方がいいんじゃないのか?」


「じゃあ、そいつを紹介してくれ?」


「そんな都合よくいるわけねえだろ?」


「なんだよ

使えね−な」

太一は、はああと言って首を横に振った


「(こいつマジでうざいな)

だったら、自分で捜してくればいいだろ?

俺以外に友達いないくせに、調子乗ってんじゃねえよ」

達也はかなり怒っている


「悪かったよ

じゃあ、お前でいいよ」

太一は渋々という感じで言った


「はあ?

俺彼女いないけど」


「彼女はあきらめるよ

お前に聞きたいのは、女友達を作る方法だよ」


「それもお前には通用しないと思うぞ

俺の場合はあっちから話しかけてきたし、俺を男友達というより、女友達と見ている所があるからな」


「確かに俺には通用しないな」

太一は落ち込んだ


「それ以前に、学校でエロ本読んだり、さっきの話しを大声で言うのをやめた方がいいぞ

それをやめなきゃ、女の子から避けられるぞ」


「それはやめれないな

なぜなら、それが俺の信念だからだ」

太一は自信に満ち溢れている


「ある意味、お前の事を尊敬するよ」

(その、信念というか情熱を勉強にそそげば、東大ぐらい楽勝に受かるんじゃないかと思うがね)

「お−い、お前ら文化祭の準備があるから、そろそろ、それぞれのクラスに行ってくれ」

そう達也達の担任は言った


そう言われたので、クラスの子達はバラバラになった

ちなみに達也と太一はこの教室に残っている


「なあ、なんで模擬って二年生男二人だけなんだろうな?」

達也は疑問に思ったようだ


「さあ、人気ないんじゃないの」


ここで、わからない人もいるかもしれなから、少し説明しよう

模擬とは焼きそばやお好み焼きなど料理を作るグループの事を言います

他にもエール(体育祭でグランド全面を使って、限られた時間の中でパフォーマンスを発表するグループ)

ガーデン(クラス展示及び垂れ幕制作するグループ)

ア−チ(自分達がグラウンドで座る時の後ろに掲げる縦3m60cm 横7m20cmのでかい絵画を作るグループ)があります


「達也さ−ん」

亜紀が嬉しそうに達也の方へ走ってきた


「はあ−、なんでお前のクラスと一緒なんだろうな」

達也は嘆いている


またまた説明しよう

ここの学校は、クラスごとや、一年は一年でやるのではなく、1-2、2-5、3-7の様に、一年、二年、三年を合わせて系列を作るのである

その系列からさっきの四つのグループに分かれるのである


「まあ、いいじゃないですか」

やはり、亜紀はすごい嬉しそうだ


「あれ?、その二人ってお前の友達?」


「こんにちわ、麻倉先輩

亜紀から話しは聞いてます」

と、亜紀の友達1号は言った

「こ、こんにちわ」

亜紀の友達2号もおどおどしながら挨拶をした


「おう、よろしく」

達也は元気よく言った


「皆集まったわね

それでは今から模擬長を決めたいと思います

模擬長は代々二年生がなっているので、なるべく二年生がやって下さい」

そう、三年生は言った


「じゃあ、達也やれば?」

そう、達也の女友達Aが言った


「あ、それいいですね」

亜紀は便乗した


「そうですね

麻倉先輩でいいと思います」

1号もそう言った


「何でだよ

他にも二年生いるじゃん

達也はびっくりしている


「ええ−、こういうのは男がやるべきだよ」

Aは意味がわからない事を言う


「いやいや、これに男も女も関係ないでしょ?

男だったら、太一もいるじゃん」


「やだ−」

女の子達から一斉に抗議の声が上がった


「何で山口なの?」

Aは明らかに嫌そうだ


「そうですよ

山口先輩気持ち悪いじゃないですか?」

亜紀は目の前に本人がいるのに、平気でひどい事を言う


「山口先輩の噂聞いた事あるんですけど、いい噂ないですよね」

1号も亜紀と似たような感じの雰囲気だ

やはり類は友を呼ぶのか


「うわ−ん」

太一は堪えられなくなったのか、走って教室を出ていった


「今一応授業中なんだけどな」

達也はぼそっと呟いた


「まあ、出席取られないから別にいいんじゃないですか?」

亜紀はどうでもいいようだ


「山口がいなくなったから、模擬長は達也で決定ね」


「だから何でだよ?」


「だって、達也料理うまいじゃん」


「え?

そうなんですか?」

亜紀が驚いている


「うまくはないと思うよ

母さんがパートでいない時に、みゆちゃんの為に作るぐらいだから」


「やっぱり、みゆちゃんって呼んでるですね?」

1号はちょっと引いている


「きもいよね?」


「やっぱりそう思いますか」

亜紀はAの言葉にうんうんと頷いている


「いいじゃん、別に

人の勝手でしょ」


「きもいもんはきもいんだよ」

Aはきつい事を言った


「やべ−

俺も泣きたくなってきたよ」


「泣け−、泣け−」

Aは精神年齢小学生のようだ


「それぐらいにしましょう

もう充分に楽しめましたから」

亜紀は笑いながら言った

「普通、楽しむ前に止めるよね

何で俺の周りにはこんなんしかいないのかな」

達也は悲しんでいる


「最高じゃないですか

だって、達也さんの好きな気の強い子がいっぱいいるんだから」


「そうだそうだ」

Aははやし立てた


「う−ん

気が強いのとはちょっと違うんじゃないか?

これは意地悪って言うんだと思うが」


「そんな事はどうでもいい

これ以上いじられたくないなら、大人しく模擬長になれ」

なぜか、Aは命令口調だ


「先輩、見てないで止めて下さいよ」

達也は三年生にお願いをした


「ごめんごめん

楽しそうだったからさ」

三年生は笑いながら謝った


「そう言う事が、いじめを生むんですよ」

達也はバシっと言った


「だって、麻倉君も楽しそうだったからさ

じゃあ、模擬長に決定ね」


「じゃあって何ですか?」


「まあ、いいじゃないですか?」

亜紀はなだめすかすかせた


「はあ−、

わかりましたよ

やればいいんでしょ」

達也はもうどうにでもなれという感じだ


「模擬長に拍手−」


Aがそう言うと、模擬の子は一斉に拍手し始めた


「ああ、じゃあ、まず、どうゆう風なのをやるのか決めるか?」

達也は嫌そうだ


「メイドカフェがいい」

いつの間にか太一は戻っていた


「神出鬼没だな」

達也は驚いている


「俺は疾風はやてのように去って、疾風のように現れるんだよ」


「カッコイイ事言ってるみたいだが、ただ単にいびられて逃げ出して、先生に見つかって戻ってきただけだろ?」


「ちがうわかい」

図星のようだ


「とにかく、俺はメイドカフェがいいんだ」


「嫌、やるのは女子なんだから、女子の意見を聞いた方がいいと思うよ」


「却下」

Aは聞かれるとすぐに言った


「山口先輩の案なので、却下」

亜紀は太一のだからダメのようだ


「キモいから却下」

1号もダメのようだ


「何故だ?

何故なんだ?

ジュリエット」

太一は現実を受け止めたくなくて、意味不明の言葉を発した


「まあ、そういう事だから、あきらめろ

・・・でも、服装を考える事はいいかもな

お店の飾りやエプロンのデザインやゴミの分別とかも競うって、この紙に書いてあるし」


「可愛いのがいい」


「じゃあ、やっぱりメイド服だな」


「それはやだって言ったでしょ

ちょっとは黙ってなさいよ」

Aは短気のようだ


「メイドカフェのメイド服が嫌なら、本物のメイド服ならいいんじゃない?。スカートの丈も短くないし」


「でっかい豪邸には必ずいるというメイドさんの服ですか?」

亜紀は目がキラキラしている


「必ずじゃないと思うが、まあ、そう言う事だ」


「それならいいかも」

Aはメイド服自体よりも、太一の考えが嫌らしい


「でも、その本場のメイド服はどうやって手に入れるんですか?

作るにしても、一着ぐらいは本物がないと」

1号はもっともな事を言った


「そ、それなら、わ、私が持ってます」

そう二号が言った


「何で持ってるの?」

達也はもっとも質問をした


「そ、それは聞かないで下さい」

二号は顔が真っ赤だ


「まあ、いいけど

じゃあ、二号ちゃんはそれ明日持って来てくれない?

みんなに見せないといけないからね」


「わ、わかりました」

二号はさっきよりも顔を真っ赤にして言った


「後は何か決める物ある?食べ物はどうする?」


「オムライス

そして、ケチャップで文字を書いてもらう」

太一はすかさず言った


「だから、それは嫌だって言ってんでしょ」

Aはそう言って太一の(男の)急所を思いっきり蹴った


太一は体をピクピクさせた

そして、あまりの痛さに気絶した

「これでしばらくは静かね」

Aはニヤっと笑った


「相変わらずAはすごいな」

達也は顔が引き攣っている


「やっぱり−?」

Aはすごい嬉しそうだ


「いつもこんな事やってるんですか?」

亜紀は驚いている


「まあな

だって、こいつ空手部の主将で、県大会優勝だからな

そこら辺の男なんて簡単に倒せるよ」


「まるで、名探偵コナンの毛利蘭みたいですね」


「確かにそうだな

しかし、違う所があるな

それは、Aには好きな人もいなければ、好かれているわけでもないからな」


「そこ、失礼な事言わない」

Aは達也をバシっと指差した


「ええ−、こんなに可愛いのに」

亜紀は驚いている


「やっぱり−?」

Aは満面の笑みだ


「亜紀、そんな事言うなよ

Aはすぐ調子に乗るからさ

こんな性格だと、いくら可愛くても好かれないだろ?」


「遠くから見てればわからないから、A先輩を好きになる人はいると思いますけどね」

1号は亜紀と同じで毒舌のようだ


「それって、近くにいたら、好きにならないって事?」

Aは青筋がピクピクしている


「A先輩がそう思ったんなら、そうなんじゃないですか?」

1号は馬鹿にした笑いをした


「何ですって−」

Aはかなり怒っている


「まあまあ、二人とも落ちついて」

達也はなんとか二人を落ち着かせようとしている


が、しかし

「うっさい、達也は黙ってて」


「麻倉先輩は黙ってて下さい」

逆効果のようだ


「達也さん、今度の日曜デ−トしませんか?」

亜紀は突拍子もない事を言った


「うん、お前はあれだ

KYだ」


「KYって私使った事ないんですけど」


「確かに俺もTVで言われる前は知らなかったし

少なくとも、俺の周りでは使ってなかったな」


「やっぱり」


「っていうか、この言葉ってさ、渋谷のギャルが使ってる言葉なんだろ

一応ここは大都市だけどさ、ギャルじゃない子は知らないんじゃないの?」


「そう言われてますよね」


「PKって言葉があるけどさ、俺はペナルティー・キックだと思ってたんだけど、ギャルの間ではパンツ食い込んでるらしいじゃん

でもさ−、この言葉いつ使うんだよって思ったんだけど」


「Tバック状態みたいにパンツがずり上がるって時に言うんじゃないですか?

ブルマとか水着とか、お尻からずり上がったパンツを人差し指でパチンとずりおろす見たいに」


「ああ、そうか、なるほどな− ・・・

って、ええ−、お前の時代ブルマじゃないだろ?

先輩の時でもなかったって言ってたよ」


「その方がわかりやすいでしょ?」


「そんな理由で?

でもさっきの例ってさ、プ−ル時とかじゃないの?

学校がある時はスカートなんだから、使うか?

お前どんだけ、スカート短いんだよって話しになるだろ?」


「いるじゃないですか

すごい短いスカート履いてるの」


「確かにな

パンツ見えるんじゃないかってぐらいの履いている子いるよな」


「見えそうで見えない

そのチラリズムがいいんだよ」

またまたいつの間にか太一は起き上がっている


「お前回復するの早いな」


「俺は不死身なのさ」


「まるで漫画のキャラクターですね」


「ああ、絶対大怪我してるはずなのに、次のページで治ってるもんな」

達也はウンウンと頷いている


「それ以上にチラリズムは最高だよね?」


「何が最高なんですか?」

亜紀は気持ち悪がっている


「あのチラっと見えるのがいいんだよ」


「まあ、わからなくもないな

全部見えてるより、ちょっとだけ見えてる方が興奮するからな」


「達也さんも興奮するんですか?」


「一応はな」


「それだけではダメだどけな

女の子が恥ずかしがらないとダメなんだよ

女の子の隠す仕草とチラっと見えるので、相乗効果が出るんだな」

太一は熱く語っている

「気持ち悪っ」

亜紀はボソっと呟いた


「しかし、最近はそれがなくなっている」


「女の子の露出度が高くなったからか?」


「そう、嘆かわしい事に

昔よりチラリズムを楽しめる事が少なくなってきている」


「それはそうかもな

階段上ってる時に、前に女子高生がいたんだけど、見てないのに、見てんじゃないわよって睨まられたからな

顔なんか赤らめてなかったよ」


「だから、俺はチラリズムを復活する会を結成したのだ」


「あれ、お前、妹と結婚する会も作ってなかったけ?」


「俺にかかれば、会の一つや二つ楽勝だぜ」


「えい」

そう言って、Aは太一の急所を回し蹴りした

太一は言葉も発せずに、また気を失ってしまった


「ええ−

今のはさすがにまずいでしょ」

達也は顔が青ざめている

同じ男だから、痛みがわかるのだろう


「だって、気色い事ばっか話してるんだもん」


「男のあれが使いもんにならなくなったら、可哀相じゃん」


「いいじゃん

それで、山口が犯罪者にならなくなるから」

Aは本気でそう思ってるようだ


「いやいや、太一は犯罪者にならないと思うが」


「犯罪者にならない人なんていないのよ

犯罪者とそうでない人の境界線なんて、曖昧なんだから」


「それ、俺がAに言った言葉じゃん」


「ああ、いますよね−

他人が言った言葉なのに、さも自分が考えたかのように言う人」

1号はAにいちいち突っ掛かていくが、Aの事が嫌いなのだろうか


「何ですって−」

またまたAは怒り出した


「1号ちゃんって、いつもあんな感じなの?」

達也は疑問に思ったようだ


「はい、誰にでもあんな感じです」


「いつか危ない目に遭うと思うが」


「その点は大丈夫です

お父さんが合気道の師範だから、合気道を教えてもらってますから」


「すげえな

でも、合気道って喧嘩とかにあんまり使えないんじゃないの?」


「その点も大丈夫です

お母さんが空手の師範ですから」


「どんだけすごい家族なんだよ」


「あ−、もうさっきからいちゃいちゃして」

Aは違う事に怒りだした


「ホントですよ

私達がいがみ合っている最中に」

1号も怒っている


「これのどこがいちゃいちゃしてるんだよ」

達也もそう言われた事に怒っている


「端から見れば、いちゃいちゃしてるように見えるんですね」

三人と違って、亜紀は嬉しそうだ


「あ−、もうこの話し終わり

さっきから、全然話しが進んでないじゃん

もう、食べ物はクレ−プでいいよね?」


「何でですか?」

早速1号が噛み付いた


「地下街にさ、クレ−プ屋さんがあるんだけどさ、そこに女子高生がいっぱい並んでたから、女の子はクレ−プ好きなんだなと思って」


「私は嫌いです」

そう亜紀が言った


「まあ、好きじゃない人もいると思うけど、好きな人が多いじゃん

本場のメイド服で、男もくるんだから、ちょうどいいじゃん」


「でも、私クレ−プ作れないよ」

そう、Aが言った


「その点は大丈夫だよ

みゆちゃんがクレ−プ好きだから、よく作るからね」


「それなら安心ね」


「じゃあ、クレ−プでいい人は手を挙げて下さい」

そう言うと、全員手を挙げた


「じゃあ、決定

店のデザインとかゴミ箱のデザインとかは作りながら決めるから

みんな解散していいよ」


「まだ、チャイムなってませんよ」


「あ、じゃあ、自由時間で」

ちょっと、達也は恥ずかしそうだった。

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