表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/33

第18話:俺は女嫌いではない

「達也さんって、一目惚れしないんですよね?」


「ああ、絶対にな」

達也は確信を持って言った


「それは何でなんですか?」

亜紀は気になるようだ


「これだとは言えないけど、理由の一つとしては、今は昔より可愛いや美人な人が多いって言うだろ?」


「ああ、言いますね−」


「あれはさ、ただ化粧が上手くなったって言うか、そう見えるようにできるようになっただけだろ

眉毛剃って書いたりとか、目を大きくさせたりとかで」


「まぁ、昔よりはいろんなのが出てきてますからね」


「だからさ、化粧とったら化け物って思うかもよ

眉毛剃ったりしてるから」


「それは言い過ぎだと思いますけど」


「まあ、それは言い過ぎかもしれんけど、俺は作って整えられた顔より、不細工でも、整えてない顔の方が好きだな」


「え、達也さんって、ブス専だったんですか?」


「何でそうなるの?

化粧をバリバリしているよりは好きって事だよ」


「じゃあ、整えてない不細工より、整えてない美人の方が好きって事ですか?」


「そうなるな

美人より可愛い人の方が好きだけど」


「ぶりっ子嫌いな癖に」

亜紀はぼそっと呟いた


「顔は可愛い方が言いって言うだけで、性格は短気で気の強い子が好きなんだよ」


「じゃあ、私ですね」


「あ−、まあ−、顔的にはそうかもしれないけど、お前天然入っとるだろ?」


ちなみに亜紀はすっぴんのままでも十分可愛い


「全てその人の理想通りの人なんていませんよ」


「確かにな

一つや二つぐらいは理想から掛け離れてるもんだけど」


「そうです

顔もカッコ良くて、勉強も出きて、スポーツも上手くて、性格も良いと思われていて、まさに理想の人なんだけど、実は裏ではあくどい事や女の子にひどい事してるんですから」


「ああ、漫画や小説にはそういう奴出てくるよな」


「現実にもいますよ」


「いるのかな

俺の周りにはいないけど」


「世界は達也さんの周りだけで回ってるんじゃないですよ

世界は広いんですから」


「そうだな」

達也はどうでもいいようだ

自分の話しは聞いて欲しいけど、人の話しは聞かない。要は自己中心的なのである


「そう言えば、達也さんの可愛いって思う子ってどうゆうのなんですか?」


「う−ん、これというのはないな

眼鏡を掛けてると可愛いと思ったり、背がちっちゃい子を可愛いとか、いろいろだから」


「ああ、タイプが定まってないんですね?」


「まあな

性格は定まってるんだけど、顔はどっちでもいいからかもしれんな」


「でも、達也さんが可愛いって思った子の事をもっと知りたいとか思いませんか?」


「思わないね

だって、めんどくさいし」


「達也さんってどうやって、友達作ってるんですか?

すごい疑問なんですけど」


「だいたいあっちから話しかけてくるかな

席が近かったり、クラスの子と帰りの電車が一緒だったり、友達の友達と仲良くなったりかな」


「へぇ−、そうなんですか

じゃあ、あんまり自分からは話しかけないんですね?」

亜紀は納得したようだ


「ほとんど話しかけないね

友達はいたらいたで楽しいとは思うけど、いなかったらいなかったで別にいいしね」


「わぁ、さすが達也さん

すごい冷たいですね?」


「冷たいって言うのやめてくれない?

せめて、ク−ルにして」


「ダメです

達也さんにはク−ルは似合いません」


「なんじゃそりや」

達也はうなだれている


「いいじゃないですか

じゃあ、論点を変えますが、友達の中に可愛いって思う子いないんですか?」


「二人ぐらいはいるよ」


「そしたら、しゃべったりするから、好きになった事はないんですか?」

「ないね

その女友達も含めて5、6人と遊んだ時に、その子の服装が短パンって言うか、膝上より短いズボンみたいなのってあるじゃん」


「ああ、ありますね−」


「あれ着てきた瞬間に、どうでもよくなったね」


「そんな事でですか?」

亜紀は驚いている


「だって、俺露出が高い服装嫌いだから

スカートも嫌いだしたね

ジ−ンズとかの方が好きだから」


「じゃあ、その女の子にそう言うの着るのやめてって言えばいいじゃないですか?」


「彼氏でもないのに何でそんな事言えんだよ。

それに、俺が嫌いだからやめてと言うのはおかしいだろ」


「彼氏でもそんな事言われたら嫌ですけど」


「じゃあ、こんな事聞くなよ」


「達也さんなら言いそうだと思ったんで」


「俺どんだけ自己中なんだよ。俺は自分の価値観を押し付る程自己中ではない。」


「じゃあ、価値観の押し付けになるかもしれませんけど、人を見た目で判断しちゃいけませんよ」


「その言葉よく聞くけどさ、何でよく言われるか知ってるか?」


「知りませんよ

何でなんですか?」


「それは人が見た目で判断してるからだよ」


「またいつものが始まった」

亜紀はやれやれと顔を横に振っている


「まず、何で高校生は学校に通う時は茶髪とか髪を染めちゃいけないんだろうな

これは公立より私立の方が厳しいらしいけど」


「規則だからじゃないですか?」


「じゃあ、なぜ規則にしなければいけないんだ?」


「それは知りませんよ

学校の勝手でしょ?」


「それはな、生活指導の先生の言葉に顕れてるんだけど、先生はこう言ったんだよ。俺はな別に髪を染めてもいいと思うんだけど、近所の人から言われるからなって言ったんだよ」


「ああ、集会の時にそんな事言ってましたっけ」


「人を見た目で判断しないなら、そんな事言わないだろ?」


「確かにそうですね。」

そう言って亜紀は頷いた


「第一なんで、高校生は染めちゃいけないんだろうな

昔は髪を染めてたら、不良だったかもしれないけど、今は髪を染めとる奴なんていくらでもいるだろ。大人だって染めてるんだし」


「大人はいいんじゃないですか?」


「よく言うよな

俺も父親に食べ物の好き嫌いは言かんぞって言う癖に、自分は好き嫌いしてるんだよ。

それで、父さんは好き嫌いしていいのかって聞いたら、大人はいいんだよって言われたんだよ」


「高校生はまだ身体が成長途中だからじゃないですか?」


「大人だって、栄養が偏ったら、不健康になるだろ?だから、大人だから良いって事にはならないだろ?」


「そうですね」


「まだ例はあるよ

アメリカの社会心理学者が実験したんだけど、裁判の時に、人は最初からある程度有罪、無罪を決めてるらしいんだ」


「どうゆう意味ですか?」


「悪そうな顔でいかにも犯罪してますというのだと、有罪だと思い、優しそうな顔だと、無罪だと思う傾向にあるんだって」


「ああ、確かに悪そうな顔だとやっぱり犯罪してるんだと思うし、優しそうな人だと、ええこんな人がって思いますもんね」


「だろ。

って言う事はだ、人は見た目で判断してるって事だろ?」


「う−ん、そうですね−」


「俺だって、明らかに不良っぽいのが、お年寄りに席譲ったり、自分のせいじゃないのに、自転車が倒れたら元に戻したら、びっくりするからな

俺の中では偏見というかそう言う考えを持ってるんだろうな」


「私も達也さんは優しそうと思ったのに、実は冷たいですからね−」


「それはよく言われるな

優しそうな顔をしてるのに、喋って見るとすごい冷たいって」


「やっぱり」


「そういう事もさ、やっぱり見た目で判断してるって事じゃん」


「はあ」

亜紀はどんどん、どうでもよくなっているようだ

「それにさ、母親に俺の好きな見た目のタイプ言ったら、ええ−、そんなのやだって言ったんだぜ。じゃあ、ギャル系がいいのって聞いたら、それもやだって言うんだよ

どうしろってんだよ」


「多分、そこら辺にいる女の子見たいなのがいいんじゃないですか?」


「俺はそこら辺にいる女の子は好きじゃない。

やっぱり、黒髪で、前髪の長さは目が隠れるぐらいで、眼鏡をかけてて、制服のスカートを短くしたり、加工してない買ったまんまの長さで、性格は短気で気の強い子だな」


「だから、そんな子いませんって

そんな外見な子はだいたい達也さんが好きな性格じゃないですって」


「だいたいだろ?

もしかしたら、いるかもしれないじゃないか?」


「まぁ、そうですけど」


「じゃあ、出会えるまで待つよ

・・って、俺が言いたい事はそんなんじゃなくて、やっぱり大人も見た目で判断してるって事が言いたかったんだよ」


「見た目で人を判断してる事はわかりましたけど、じゃあ、なんでわざわざ人を見た目で判断するなって言うんですか?」


「それは自分自身に言ってるんじゃないのか?

俺はできるって何回も声に出したりして自信をつけるように、何回もその言葉を言って自分自身に言い聞かせてるんだろ?」


「何の為に?」

亜紀は疑問に思ったようだ


「それはその人も親からその言葉を言われてるからだよ。

だから、見た目で判断しちゃいけないと思っても、実際はしている。だから、声に出して言い聞かせてるんだろ?」


「そんなもんですかね」


「そんなもんだよ

後、この話しをすると俺は人を見た目で判断しちゃいけないって言ってるように聞こえてるが、俺は見た目+中身で判断するから」


「達也さん自身見た目で判断してますしね」


「まあな

例を言うとな、葬式に赤い服で来たら、俺はその人の品性を疑うね」


「何でですか?」


「いいか赤って言うのはな、少なくとも日本では、血のイメージから生・愛・祝賀を意味する事も多いんだ。例えばだ、結婚式などの吉事祝典には、紅白の幕や紅白の水引が使われるようにな

だから、葬式で着る服ではないんだよ」


「じゃあ、黒はいいんですか?」


「黒は、北の方を意味してるんだよ。

北は、太陽が最も遠い暗黒の世界を意味する。

つまりあの世の色って事なんだよ。」


「そんな事知ってる人が一体何人いるんですか?

別に赤い服着て来たって良いじゃないですか」

亜紀は不満のようだ


「知らない人の方が多いんじゃないのか?

でも、勘違いしてほしくないのが、その人に葬式に赤い服を着てくるのは駄目だって言ってるわけじゃない。

価値観とか考え方は人それぞれだから

俺がそう感じただけだからな」


「偏見って事ですか?」


「偏見とは違うな

偏見って言うのはだ、いろんな見方があるのに、ある特殊なものの見方しかしないのを言う。

俺の考えはいろんな見方の一つだよ」


「渋谷の高校生は皆援交してるとか?」


「ああ、それは完璧な偏見だな

お前は、全員に確かめたのかって言いたいよな。

比率的には多いかもしれないけど、全員は有り得ないだろ」


「そうですよね

たまたま、親がそこに住んでただけかもしれないのに」


「そもそも、そんな事言う奴おるのか?」


「いますよ

達也さんとか」


「俺〜?

言った覚えないけど」


「言葉に表れてるんですよ。

露出が高い服嫌い=純粋な子が好きにね」


「いやいや、今どき露出度が高いからって、純粋じゃないとは限らんだろ?

それに普通の子でもめっちゃ短いスカートはいてるし」


「じゃあ、援交する子としない子に見た目の差がないって事になるじゃないですか?」


「目とかが違うんじゃない?

目が死んでるって言うじゃん」


「達也さんだって、死んでますよ

それに普通の高校生にも覇気が感じられないのいますよ」

「中身も変わらない場合も多いぜ。

援交以外はマトモな考え方もいるよ。まあ、援交をマトモでないと考えるならばね」


「喋った事あるんですか?」


「二人だけどね

援交してる以外はそこら辺にいる女の子と変わらなかったよ」


「何でそんな子と喋ったんですか?

達也さんはそういう女の子嫌いなはずなのに」


「後輩の姉とその友達だったんだよね

なんか姉に男だけど女の子みたいな人って言っちゃったらしくて、会って見たいって言われたからね」


「そんなんで会ったんですか?」


「まあ、一応後輩の頼みだからね」


「ああ−、後輩って可愛い女なんでしょ?」


「男だよ

第一、太一じゃあるまいし、可愛いとか関係ないよ」


「どうだか」

亜紀は疑っているようだ


「まあ、多少の差はあるかもしれないけど、大して変わんないよ」


「まぁ、そういう事にしといてあげましょう

その二人はやっぱり可愛いかったですか?」


「やっぱりって?」


「援交できるんだったら、ある程度は可愛くないとだめなんじゃないかと思って」


「そうでもないらしいよ

その二人は可愛いっていうより美人だったけど、顔がちょっと不細工でも、女子高生って言うだけで買う人もいるらしいから」


「ああ、AVでもよくありますね

顔は普通でも、女子高生って言うタイトルがつくだけで、すごい売れますからね」


「そうなのか?」

達也はよくわからないらしい


「そうですよ

今や女子高生と言うのが、商品化されてますからね」


「何でお前、そんな事知ってるの?」


「常識ですよ」

亜紀はきっぱりと言った


「それが常識なら、俺はそんな常識なんかいらないな」


「でも、それが業界では常識なんですよ」


「あ−、まあ、本当は二十歳なのに、制服を着ていく人もいるらしいからな」


「その方が高く買われやすいんですよね?」


「そうらしいな

でも、なんで援交は駄目で、AV女優はまだ許されるんだろうな」


「法律で決まってるからじゃないですか?」


「それは答になってないんじゃないのか?

じゃあ、法律で決まってなかったらしていいって事になるだろ?」


「18歳未満と18歳以上の違い?」


「援助交際には成人同士の場合もあるんだよ」


「成人だったらいいじゃないですか?」


「お前の論理でいくなら、成人も法律で禁止されてるぞ

罰則はないみたいだがな」


「自分の身体を傷つけたら駄目だから?」


「それはAVも同じじゃないのか?」


「仕事かそうでないか?」


「今組織ぐるみでやってたりもするから、仕事と言えるんじゃないのか?」


「親が悲しむから」


「どっちも親は悲しむんじゃないの?

それに、親に愛されてなくてほっとかれてる子もいるんだぜ

まぁ、この問い自体が間違いなのかもな」


「今さら何を言うんですか?」

亜紀はご立腹のようだ


「なぜ人を殺してはいけないのかと一緒でさ、人は人を

「殺さない」んじゃなくて、

「殺せない」ように教育とかいろんなものがさせてるんだと思うんだよ

それと一緒でさ、

「援交はしない」んじゃなくて、

「援交はできない」ようにさせられてるんじゃないかって事なんじゃないかな?

要はその人の気持ち次第って事だろ?」


「でも、私は殺人や援交は駄目だと思います」


「まあ、一概には言えないけど、99.9%は駄目だろうな」


「残りの0.1%は何なんですか?」


「例えばさ、父親に何年もレイプされてた女の子がいたとするよ

そして、思い余ってその女の子は、父親を殺してしまった

殺されて当然とは思わないが、この場合と他の殺人を同じにするのはどうかと思うからな」


「それでも、私は殺人や援交は駄目だと思います」

そう言った亜紀であった

価値観や考え方は人それぞれなので、押し付けるつもりはありません。しかし、この話しは殺人や援交を推奨しているものではありません。そこん所を了解して下さい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ