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マテウスの目的


 あぁ、我が愛しき舞姫よ………まさかこの様な矮小な国で再会すること出来るとは……わざわざこの私自ら出向いたかいがあったというものだ!!そなたと私が初めて出逢ったあの運命の日から早4年。身の程知らずの我が愚かなる兄、クラウドの策略によってそなたと引き裂かれてしまった。しかし神は私達を見捨てていなかった!!愚兄の手の及ばぬこの地に来たのは、今思えば運命だったに違いない!!…………このままそなたの下に駆け寄りたいのはやまやまだがそれでは離ればなれにされていた恋人同士の再会にしては些か花がないな………。そうだ!彼女が暴漢に襲われている所を偶然通りかかった私が華麗に助け出す!!物語の様なそんな姿を見れば舞姫は私を惚れ直すだろうし、シシル国の警備の杜撰さを指摘することが出来る。なんと完璧な作戦なんださっそく手配しなくては!!



●○●○●○●○


 舞姫、麗しの舞姫、我が生涯の恋人。運命に導かれし魂の伴侶よ……。さぁ、その暴漢から早く離れるがいい。……………何故か寝転んでいるが、舞姫の部屋に入り込んだ不審者なのは変わらないし私の舞姫に触れることは許されざる大罪なのだから別に構わないか。ん?何故そばに来ないのだ、舞姫よ?それ程にまで恐ろしかったのか??────あぁ、そうか!突然の再会に照れてしまっているのだな!?私としたことが愛しきそなたに会えた感激でつい浮かれてしまっていた。その様な憎まれ口を叩かずとも分かっている。私からそなたに再会の抱擁を交わそうではないか!!!


 私から舞姫に手を伸ばしたその時。


「何をしているのだ、アバンギャルド国の使者殿」


 私と舞姫の間に邪魔者が入り込んだのだ。







 アバンギャルド国の第一王子クラウド。文武両道の人格者、側室腹故にひじょーに残念なことに馬鹿王子より継承権が低いお方。フレイ楽団がアバンギャルドから逃げ出す際に協力してくれた。父王と愚弟、愚臣に挟まれながら一部のまともな臣下と共に政をこなす。同母腹の第二王子は辺境の警備に駆り出されているので頼れない(脳筋だから体力仕事以外はめったに頼らないが)アバンギャルドの苦労人。神楽の信頼と友情を勝ち取った人です。


 次回、駆けつけた騎士


 お楽しみに~(^_^)/

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