オープニング
頑張って書くので、アドバイスをください
春も過ぎ、桜の木も緑になる頃、俺は恋をした。
彼女の姿を見るだけで心がドキドキする。
彼女の傍にずっといたい。
そう思えてしまう自分に戸惑った。
梅雨も終わり本格的な夏に突入するころ、彼女と出会った。
俺はいつも通り庄司と二人で大空中学校に自転車で向かっていた。
「あ~、暑い。梅雨明けってこんなに暑かったか?」
庄司がだるそうに俺に聞いてきた。
「しらね~よ、そんなもん。」
俺は軽くあしらう。
「なんだよ、そっけねーな。」
「いつもどうりだろ。」
俺はまたしても軽くあしらった。
「俺も庄司といるのは嫌いじゃない。ただ話すのも嫌なくらい暑いんだ。」
「なら、最初からそういえよ~」
そういうと田中庄司は少し微笑んだ。
自転車のおかげでしんどいが、前からは涼しい風がやってくる。
まもなく目的地の大空中に到着した。
自転車を指定の駐輪場に置いた後、俺たちは後者ではなくグランドに向かった。
「こんなくそ暑いときになんで野球しなきゃいけないんだよ~」
ここまで来て庄司が嘆くような声で愚痴を漏らした。
「どうせ、俺たちは雑用しかしないんだろ?一年だからって雑用ばかりさせんなや~」
「上の先輩はみんなしてきてることだし潔く諦めようぜ。」
そう、俺たち一年生は嫌でも先輩のために雑用しなくてはならない。
入学して二か月たつのに野球らしいことは何一つさせてもらっていない。
いい加減庄司みたいに口には出さないが、正直野球がしたい。
そんなことを思いながら着替えて準備していると、先輩が続々来始めた。
「おはようございます!」
俺たちは大きい声であいさつした。
「おう、おはよう!準備ご苦労さん。」
そういうと先輩は自分の準備をし始めた。
(そういうなら手伝ってくれ。)
俺は心の中で冷静に突っ込んだ。
すべての準備が整ったあと監督がやってきた。
「おはようございます!」
選手がみんなであいさつをする。
「おはよう。今日はお前らにうれしい発表をしようと思う。」
こういう時の監督は決してうれしくないことをいう。
この前は確か...
「お前らがなくしたボールを近くを歩いてた先生が見つけてくれたぞ。よかったな。だが、ボールを無くしたお前らにはお仕置きが必要だな。このグランドを20周ほど走ってこい!」
そう、うれしい発表とはボールが見つかったことで、結局しんどいことはさせられる。
だから、どうせまたボールでも落ちてたんだろうと思って柔軟体操を始めようとしたら
「今日からうちにマネージャーが入ることになった。さぁこっちに来なさい。」
そう聞いた瞬間俺は少しテンションが上がり柔軟を一時停止した。
(な、な、なんだって~!)
「な、な、なんだって~!」
庄司が俺の心の声と同じタイミングで叫んでいた。
そんなことにも驚かず、ただどんなマネージャーなのかしか頭になかったのだ。
そして、いよいよマネージャーがみんなの前に現れた。
その瞬間俺の心の中で何かがはじけた。