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空を見上げる少女 02

僕の心臓が、一瞬止まったように感じた。僕の目が、一瞬飛び出たように感じた。

僕はそれをみて、体が震えた。

それは空を見上げる、独りの少女だった。

少女は僕に気がついていないのか、空を見上げたまま、ずっと微笑んでいた。

赤い瞳、金色の髪、人形のように白い肌。見た事のないような美しい少女。この子はいったい何者なんだろう・・・?

そ、それより、この子、処刑されちゃう!

なにかしないと!!


「あ、あの!」


とっさに声が出る。少女は僕の声に気づき、僕のほうをみる。


「なにか?」


すごく不機嫌そうな顔でいらっしゃいます。死ねと言っている目が僕の心を突き刺す。


「いっ、いえ!なんでもないです!」


「ああ、そう。」


それだけ言うと、彼女はもう一度空を見上げはじめた。


「君、処刑されちゃうよ?」


「あら、そう。」


「し、死んじゃうんだよ?」


「ふーん。死ねるものならいいのですね。」


彼女の口から出てきていた言葉は関心なさげに、適当にかえしているようだったが、きっと本心なんだろう。

この子、死にたいんだ。


「つ、ついてきなさい。」


「ぼ、僕?」


「あなたの他に、誰がいるのよ。」


「は、はあ。」


彼女のやや強引な命令に従いついていくと、学校の敷地内ではあるが、校舎とかなり離れたある館についた。だいぶ古いように見えるが、これはきっと最悪の戦争の前の建物のデザインなんだろう。一度、極秘の本で読んだことがある。

館の後ろには、なにやら大きな塔が建っている。これはなんだ?

すると、彼女に鍵を二つ渡された。「あけなさい。大きいほうよ。」とまた命令され、鍵をあけ扉を押さえ彼女を先に館に入れる。彼女は止まらず歩き続けている。まだついてこいという事なのか? とりあえず、ついていくことにしよう。

長い廊下を歩き、角をまがると、先ほど見た塔に繋がっているであろう階段を上る。階段を上がって、上がって、上がって、永遠に続いてるかのように階段を上り続ける。

やっとのことで階段をのぼりきると、とある扉の前へたどりついた。


「さっき渡した小さい鍵よ。」


「開けろ、という事ですか・・・はいはい。」

 

彼女の命令通り、また・・・


「つーかなんで僕、お前の命令をきいてんだよ!」


「騒がないでいただけます?醜いのですね。私があなたをここに連れてきている理由は、私はあなたを待っていたからなのですね。」


「待ってた?」


「詳しい話は中に入ってからまたするのですね。」 


アドバイスなどあればよろしくおねがいします。

読んでいただきありがとうございます。

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