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七話 選択と解決

休日投稿または2日に一回程で投稿できれば良いと思っております。


 俺はその後も繰り返した……闇属性・水属性・地属性・光属性と応用魔法を習得してきた……残るは火属性のみ

 やっとここまで来た……


「ここまで随分と頑張って来ましたね」


「ああ」


「最後に一つ」


「なんだ?」


「時間は戻せても戻せない物もありますので、それだけは覚えておいてくださいね……」


「え……それってどういう……」


 何度も味わった感覚に襲われ、そしていつもの場所で目が覚め

 る……


「戻ってきた……のか」


 最後の言葉の意味が気になるが……今は塾に行くのが先か……

 急ぐほどの距離じゃないが……


「教室には……誰も居ない……」


 もう感覚では何十年もここを訪れては居ない……実際に体験している訳だけど……

 時間割り確認すると今の時間は魔法実技の時間だ……


「訓練所か……ん?」


 俺は自分の机の中に手紙が入っている事に気がついた……これは……手紙の内容を読んで驚いたが、今は訓練所に行かなければならない。


 訓練所に着くと、やはり中では爆発音や詠唱が聞こえる。


「あれ……珀人?帰ったんじゃなかったの?」


「朝日……」


 久々に会えた……やっと会えた……今の俺には隣に立つ資格も力もある……


「どうしたの?」


「いや、何でもない……体調が良くなったから」


「良かった……心配させないでよもう」


「ごめん」


 先生に一言挨拶したのに授業に参加する……


「ん?あんた授業サボってたんじゃないの?」


「焔……」


「なんだ……私の名前知ってたんだ……意外」


 焔茜……こいつ俺のこと……知ってたのか?


「体調が悪かっただけだ……もう大丈夫だ」


「そうなんだ……」


「これはこれは、珀人君じゃないか、君が実技の授業に顔を出すなんて珍しいこともあるんだな?」


 炎城寺真人……こいつは昔から好きじゃなかった……とにかくいけすかない……


「……」


「おいおい、無視することはないだろう?」


「悪いな、俺はお前の様に天才ではないからな、努力しなければいけないんだ、邪魔しないでくれ」


「やっば……こんなにクール系だったの?」


 焔はなんか言っているが無視する。


「な……なんだと‼ろくに魔法も使えないくせに‼」


 真人の声は訓練所に響き渡り……クラスメイトの視線が集まる。


「炎城寺君?どうかしましたか?」


 先生も不審がって来てしまったではないか……


「いえ、別になんで……そうだ‼先生、こいつと実践形式でやらせてくださいよ」


「え!?でも陸導君は……」


「良いよな、珀人?俺が直々にお前の訓練に付きやってやるんだからな?」


 先生は俺が魔法を使えないのを知っているからか……賛成ではないようだ……だが今の俺には使える。


「先生、俺は構いませんよ」


「君がそう言うのであれば……でも今は授業中なので放課後にしてください、それでしたら私が審判をしますし、それでいいのでしたら体育館も使わせてあげます」


「マジ?先生も太っ腹だね」


「な……私はこれでも痩せてる方です‼」


「「「そう言う意味じゃないだろ」」」


「え……」


 訓練所が笑い声で包まれる。


 訓練所には生徒同士の実践訓練を行う場所がある、しかし体育館は生徒が怪我しない様に身代わりの魔法も使えるし結界も張ってあるので誰かに迷惑をかけることもない。


 放課後……

 体育館に向かうと……


「これは……」


 体育館の客席は塾生で溢れていた……ほぼ全員かもしれない。


「お、やっと来たか、ん?これか?いや、俺はいいふらしたつもりはないんだけどな?」


「別に構わない」


 嘘だな、どうせ大声で喋って回ったか、取り巻きにでも広めさせたんだろうな。


「もしかして、観客が多いと緊張しちゃうか?だけど……」


「無駄話はいい……さっさと始めようぜ」


「な……急に偉そうになりやがって‼ぶっ潰してやる‼」


 先ほど訓練所で色々試してみたがおそらく大丈夫だろう、それにこいつに負けるようでは朝日の隣には相応しくない。


「あ、皆さんもう来ていたんですか……え!?なにこの人数」


 後から遅れてきた先生がやって来て、溢れた生徒に驚愕する。

 そこまで驚く事でもないと思うが……


「先生、待ってたぜ、さっさと始めてくれ」


「あ……はい、二人とも準備万端ですか?」


「大丈夫です」


「では私如月咲の名においてこの戦いの審判を勤めさせていただきます、守護魔法によってで危険はありませんが、お互いにいい試合にしてください……始め‼」


 この人如月って名前だったんだ……忘れてた……

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