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僕の学校は厨二病 ~厨二病でも平穏に学生生活を送りたい。が無理のようです~  作者: 笛伊豆
第一章 大学生?

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80.「カレーライスとラーメンです」

 早速料理の支度を始める。

 とは言っても僕は指示するだけだ。

 ロンズデール家のご一家全員となれば両親に加えて子供達が5人もいるもんね。

 いやこういう催しならロンズデール姉妹(宇宙人)も絶対割り込んでくるから。

 これだけで合計7人。

 それからまず間違いなく(アキラ)さんと高巣さんが押し入ってくるはずだ。

 矢代興業のメイドが関わっている以上、(アキラ)さんの情報網に引っかからないわけがない。

 さすがにお付きの者は参加させないとは思うけど、多分黒岩くんたちも来ると思う。

 シャルさんや宮砂さんがロンズデール家と親しくなっているとしたら間違いなく来る。

 そして本来のこの家の住民が僕や比和さんを含めて5人。

 合計するとやっぱり宴会、じゃなくて晩餐会的な大規模食事会になってしまう。

 まあそうはさせないけどね。

 僕が面倒くさい。

 そういう意味ではテーブルが中庭に出たのはいい判断だった。

 バーベキューは無理だけど、何となくアバウトな食事会という形に持って行けそうだ。

 僕はまずメイドさんたちをキッチンに集めた。

「食材は揃った?」

「買い出しに出たメイドからの連絡ですが、あまりにも量が多いので確認したいと」

 どうやら指揮官らしい背の高い茶髪のメイドさんが言った。

 爆弾を投げてあげる。

「うん。

 実はあれでは足りない気がしてきた。

 追加注文したいから」

「……判りました」

 自分を抑えて頷くメイドさん。

 さすがに出来るね。

「失礼だけど貴方の名前は?」

 聞いてみる。

「矢代ホームサービス主任の遠藤です。

 元帝国猟兵です」

 やっぱし。

 どうも軍人臭いと思ったら本職でしたか。

「護衛兵じゃないの?」

 聞いてみたら恥ずかしそうに笑って言う。

「こちらの方が面白そうでしたので。

 それに矢代ホームサービスは警備方面の事業も行っていますから」

 なるほど。

 猟兵っていうとあれだね。

 歩兵や砲兵と違って索敵部隊というか、むしろ非正規兵みたいな。

 ゲリラとかもやれるんだろうな。

 まあいいや。

「それではお願いします」

 僕が説明するとメイドさんたちは一斉に頭を下げてから散った。

 まずはご飯の用意だ。

 矢代ホームサービスの営業に頼んでおいた巨大な業務用炊飯器でお米を炊く。

 牛丼屋とかにある奴だけど、多分これだけでは足りなくなりそうなのでパックライスも購入して貰った。

 同じく矢代ホームサービスに持ってきて貰ったでかい鍋でお湯を沸かす。

 これはキッチンのビルトイン焜炉じゃなくて庭に用意した簡易型焜炉を使う。

 そしてキッチンでは大鍋に張った油を温める。

 メイドさんたちが文句も言わずに大車輪で働くのを尻目に僕は周りを見て回った。

 そろそろ日が暮れかかっていて空の蒼さが増していた。

 投光器がセットされて庭が明るくなる。

 やっぱりこうなるか。

「ダイチ様」

 いつの間にか僕の近くに来ていた巨乳美人から声がかかった。

「比和さん。

 もう帰れたの?」

 東京本社で忙殺されていたのでは。

 一応メール入れたけど間に合ったのか。

「ダイチ様のお呼び出しです。

 親の葬式でも放置して駆けつけます」

 さらっと怖い事言われたけどまあいいか。

「比和さんの配下の人たちを大量に借りちゃったけど」

「お仕事ですから。

 それにみんな嬉しそうです」

 比和さんの言う通り、なぜかメイドさんたちが物凄く楽しそうなんだよね。

 しかもいつの間にか護衛兵らしい屈強な男が混ざっている。

 力仕事を引き受けているようだ。

「比和さんは手伝ったりしないでね」

 気がついて念を押しておいた。

 ワーカーホリックの比和(メイド)さんなら率先して手伝いそうだ。

「しませんよ?

 これは矢代ホームサービスの受注業務ですので」

「ああ、そうしちゃったと」

「はい。

 従って矢代興業の私は用なしです」

 楽しそうに笑う比和さん。

 良かったね。

「では失礼して」

 比和さんが去った。

 着替えるんだろうな。

 スーツ姿だったし。

「矢代さん」

 次に声をかけてきたのは初老の紳士だった。

 あちゃー。

 この人も来てしまったか。

「末長さん」

「図々しくも来てしまいました。

 席はありますかな?」

「もちろんです」

 まあ(エン)さんが参加者に入っている以上、父上に伝わらないわけはないか。

 それに末長さんとロンズデール御大は親しいし。

 似たような豪快な性格だから気が合うんだろう。

 末長さんが周りを見回してから声を落として聞いてきた。

「ところで矢代さん。

 今回はどういう趣向なのですか?

 野外にしてはバーベキューでもないようですし」

 うん。

 よく判らないですよね。

「今回はロンズデール家の歓迎会みたいなものですから。

 アメリカ人が喜ぶ料理と言えば、やっぱりアレでしょう」

 いや知らないけど(笑)。

 でも大量に作れて味にそんなに凝らなくてもよくて、しかも経費的に安く上がりそうなものと言えば決まってくる。

 日本人のソウルフードだ。

「カレーライスとラーメンです」

 言い切ってあげると末長さんは一瞬唖然とした後、笑い出した。

「なるほど!

 確かにそれしかないかもしれませんな」

 でしょう。

 僕は本職の料理人じゃないし、作れるのは家庭料理だけだから味で勝負なんか出来ない。

 でもカレーライスとラーメンならどうにでもなる。

 最近は市販のルーやスープでもいいのが出ているからね。

 大量に作れば料理はそれだけで美味しくなる。

 そして僕には秘策があった。

 そもそもカレーやラーメンって主食なんだよ。

 それだけでも一品料理として通用はするけど、重要なのはむしろ総菜だ。

 カレーなら揚げ物、ラーメンならチャーシューとか具だね。

 これをバイキング形式で並べる。

 食い放題だ。

 それで何とか誤魔化せるよね?

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