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僕の学校は厨二病 ~厨二病でも平穏に学生生活を送りたい。が無理のようです~  作者: 笛伊豆
第一章 大学生?

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73.「それで終わりじゃないよね」

 ゴールデンウィークがやってきた。

 改元とかしていたけど僕には関係ないからね。

 興味もないし。

 外国からのお客さんをお出迎えしなきゃならないということで空港に行く。

 ちなみにそんなのがあったの? と思ってしまう地方の空港だった。

 一応国際空港なんだけど、あまり大型の旅客機は発着出来ないということで、ゴールデンウィーク中なのに閑散としていた。

「ここは?」

「近場の外国からのチャーター便を当て込んで整備された自治体運営の空港ですね。

 それと同時に有事の際の軍事利用も想定されています」

 神籬さんが教えてくれた。

 矢代興業の総務担当役員ということで可哀想に駆り出されたりして。

「仕事ですから」

 うん、僕も。

 でもそうか。

 小さい空港だけどジェット戦闘機とかも着陸出来るようにはなっているらしい。

 ありそうにもないけど日本本土決戦なんかの時には臨時の軍用空港になるんだろうね。

 だからもちろん海外定期便の飛行機なんかは来ないんだけど、僕たちの客は堂々とやってきていた。

 中型のビジネスジェットだ。

 そういう飛行機は成田とか羽田とかには着陸しない。

 滑走路が超過密スケジュールでなかなか着陸出来なかったりするからなあ。

 でも海外から直接着くから通関が必要になるはずだ。

 入国管理や税関をどうするのかと思っていたら、数人の係員が出向いてやっていた。

 セレブだと国の機関の方から出向くらしい。

 そういえばどっかの国の大統領とか元首とかが成田に着いて税関の列に並ぶという話は聞かないよね。

 そうなっていたのか。

 空港の待合室で待っていたら通関を終えた人たちがぞろぞろとやってきた。

「Hello! Daichi!」

 先頭の巨漢がいきなり呼びかけてくる。

 マックさんだ。

 ロンズデールの大御所が来てしまった。

 とりあえず歓迎の挨拶、

「How do you do?

 Mr.Lonsdale.

 And family.」

 ロンズデールさんの後ろにゾロゾロがいる人たち。

 一家で来ちゃったみたい。

 御大(マックさん)が紹介してくれた。

 奥様はサマンサつまりサムで、この方とはアメリカに行った時にお会いしている。

 後ろにいる子供さん達は恥ずかしそうに頭を下げた後、挨拶してくれた。

 男が2人と女の子だ。

 いや子供と言っても息子さんたちは中学生(ジュニアハイ)だと聞いてるけど、二人とも身長が180以上あるんだよ。

 その上ムキムキ。

 末娘も結構身長がある。

 お姉さんたちはあんなに華奢なのに(泣)。

 ちなみにロンズデールの奥様もハリウッド女優みたいなグラスマスな迫力美女だ。

 別の場所では神籬さんと信楽さんが背広の一団と話していた。

 専門家集団だね。

 一同揃ったところで空港を後にする。

 今日はロンズデール一家とグループの専門家の人たちだけだ。

 英国のマナク家やその他の人たちは後日になるらしい。

 矢代興業が用意した送迎車やマイクロバスに分乗して出発。

 この辺りは神籬さんが仕切ったので僕は何もしなくていいんだよね。

 僕は王国の護衛兵が運転する車で移動になった。

 同乗者は比和さんおよび信楽さんだ。

 何か懐かしいな。

「これからどうするの?」

 僕、最初に挨拶しただけで後は何もしてないけど。

「とりあえずぅ皆様を宿舎に案内するですぅ」

 やっぱ信楽さんがプロデュースしていたか。

「ホテルとか?」

「違いますぅ。

 末長家所有のぉ日本家屋を用意しましたぁ。

 こういう時の為のぉ屋敷がありますぅ」

 簡単に言うけど信楽さん凄いよね?

 末長家と言えば宝神総合大学周辺の旧家だ。

 屋敷神がいるくらい由緒正しい一族だもんなあ。

 つまり本格的な日本家屋を宿舎として開放したわけか。

 信楽さんの手配で。

「末長さんも思い切った事を」

「矢代興業が借り上げたはずです。

 今後も同様の事がある予定で、恒久的な宿泊施設(ホテル)として使用します」

 比和さんが言った。

「ホテル経営?」

「いえ。

 あくまで矢代グループ内だけでの使用になると思います。

 サービスについては矢代ホームサービスが受注しました」

 そっちかよ!

 なるほど。

 外国のお客さんを日本式のサービスでもてなすわけか。

 相変わらずやることがえげつないなあ。

 確かにロンズデール・グループレベルのお客さんは並の高級ホテルなんかもう飽き飽きしてるだろうしね。

 だから本格的な日本建築のお屋敷を開放してもてなすと。

 しかもサービスは比和さん配下の精鋭メイドだ。

 いやこの場合は仲居さんとか言うべきなのかも。

「すると今日はこれで終わり?」

 期待を込めて聞いたけど拒否された。

「ご夕食をぉ一緒に摂りますぅ。

 歓迎会ですぅ」

「サービスは私の配下の者が担当しますので、ダイチ様はロンズデールのご一家と歓談を」

 それが僕の役目か。

 まあ、そのくらいなら構わないけど。

「それで終わりじゃないよね」

「当然ですぅ。

 とはいえぇ、専門家の人たちは勝手に動くでしょうしぃ、グループトップの方々はぁ独自に動くはずですぅ。

 矢代社長はぁロンズデールご一家にぃついて欲しいですぅ」

 信楽さんが淡々と述べた。

 何か罠がありそうだなあ。

 まあいいや。

 ロンズデールの経営者(トップ)の人たちとは話が合わないもんね。

 下手な駄洒落を日本語でやられると心が冷えてくるんだよ。

「判った。

 向こうに合わせて動くから」

「お願いしますぅ」

 僕たちは矢代家(笑)に直帰した。

 比和さんと信楽さんはリビングでそれぞれスマホやタブレットを駆使して配下の人たちの指揮に余念がない。

 巻き込まれたくなかったから自分の部屋に退却する。

 夜まで暇だ。

 念のために宝神のサイトにログインして予定(スケジュール)を見てみたら、僕の予定は接待で塗りつぶされていた。

 宝神総合大学自体は休日なので活動停止状態なんだけど、講座は教授も学生もフル稼働だ。

 専門職大学だからね。

 人が休んでいる時に働くというブラックな職場、じゃなくて学校なんだよ。

 ちなみに人が働いている時にも働くので二重に大変です(泣)。

 とはいえ僕は待機になっているだけで何をやらされるのかは不明だ。

 何も出来ないけど。

 アメリカの高校(ハイスクール)レベルの英会話くらいしか出来ないからあまり役に立たない気がする。

 ラッキー?

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