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僕の学校は厨二病 ~厨二病でも平穏に学生生活を送りたい。が無理のようです~  作者: 笛伊豆
第一章 大学生?

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49.(離れでも建てて住めば?)

 後がつかえているからあまり長湯をせずにさっと流しただけで上がる。

 シャワーでもいいくらいだ。

 ていうかよく考えたら、この後みんながお風呂に入るわけで。

 いいのか?

 気がつかなかったことにしよう。

 洗い場でジャージを着てドアを開け、リビングのドアごしに「上がりました」と声をかけてから部屋に戻る。

 さて。

 努力の甲斐あって部屋もほとんど片付いているし、本当ならゲームでもやるところなんだけど今日はいいや。

 ていうか連日忙しすぎて既にクタクタだ。

 大学の初年度の最初からこんなに大変な思いをしている学生ってほとんどいないと思う。

 僕はタブレットを鞄から取り出したけど面倒くさくなって机の上に放置した。

 寝てしまおうか。

 いや待て。

 何か忘れているような気がする。

 机の上のタブレットの電源を入れる。

 充電は十分。

 最新型だから充電時間も短いらしい。

 宝神の外部サーバにログインして網膜認証で入り込む。

 僕の、というよりは心理歴史学講座のサイトに入ってみた。

 既に所属する学生の目標管理シートがアップされていた。

 外部からだとコンテンツやデータの修正は出来ないけど見ることは可能なんだよね。

 アップしていたのは3人。

 ロンズデール姉妹と武野さんだ。

 相棒の鞘名さんはまだか。

 しかしロンズデール姉妹は何でそんなに熱心なんだろう。

 前に話した時には来年になったら宇宙人専用の講座を立ち上げるとか言ってなかったっけ?

 最終的には宝神の分校をアメリカに作って宇宙探査専門の研究機関にするんだと。

 まあいいや。

 まずアデリンさんの目標管理シートを開いて見る。

 英語だった(泣)。

 そういえば僕、英語で良いって言っちゃったんだっけ。

 失敗した。

 僕、英会話はハイスクールの日常会話レベルでは出来るけど、それって別に英語が得意ということじゃないからね。

 まず難しい単語が判らないし文法もメチャクチャだ。

 いや僕だって進学校の成績上位者だったからそこそこは出来るけど。

 でも大学入試問題とかだと訳が判らない単語や文法が炸裂するから。

 特に問題なのは抽象的な表現と(ことわざ)の類いだ。

 僕、全滅だから。

 ロンズデール姉妹はネイティヴだからマジで書いてくるだろうな。

 恐る恐る読んでみてほっとした。

 そんなに難しくなかった。

 まあ、所々にまったく意味不明な文章とかそんなのあったっけ? とつい辞書を見てしまいたくなる単語があったけど。

 でも「目標」はよく判る。

 えーと、本年度中にネットワークの焦点(ノード)とドメインを再構築して現在の不完全メッシュ型から階層構造型に移行させる?

 日本語にしても意味が判らない。

 まあいいけど。

 一応、数値目標があるし大丈夫だろう。

 ていうかよく考えたら僕に宇宙人が掲げる目標の妥当性なんか判断できっこないよね?

 アレクサさんの目標管理シートも開いて見たけど、まったく同じだった。

 多分コピーだ。

 ていうか2人が別々に目標管理シートを出す必要ってあるのか。

 何か頭が混乱してきたのでそこまでにして最後の一人、荒間さんの目標管理シートを開く。

 3つの項目のうち一つしか埋まってない。

 それも「全国の温泉を踏破する」とかいうふざけたものだった。

 あの未来人、僕だけじゃなくて大学ってものを舐めてない?

 嫌になってブラウザを閉じた。

 真面目にやろうとしたのが馬鹿みたいだ。

 この分だと静村さんや(エン)さんがどんなのを出してくるかむしろ好奇心が沸くな。

 あの二人は信楽さんが指導しているらしいから、未来人ほど酷くはならないと思うけど。

 そういえば忘れていた。

 心理歴史学講座の管理用ページに移行する。

 登録学生は今のところ11人。

 高巣さん(王女様)(アキラ)さんの貴顕組に静村さん(龍神様)炎さん(魔王様)の人外組、それに未来人2人に新しく加わったロンズデール姉妹(宇宙人)

 それに比和(メイド)さんなんだけど、その他にもいた。

 シャルさんと宮砂さん。

 ヲタク講座か何かの教授だったか講師だったかで、比和さんと同じ理由で心理歴史学講座に登録している。

 そういえばこの二人、オリエンテーションから今まで一度も心理歴史学講座(うち)に接触がなかったような。

 まあ、二人とも自分の講座を運営してるんだから学生やってる暇がなかったとしても不思議はない。

 それに昨日のパーティに出ていた気がするしね。

 でもいつまでもそれで通せるわけがない。

 そろそろ教授たる僕にアクセスしてくれないと。

(別に矢代大地(ガキ)が悩む事ないんじゃないの?

 いつまでも無断欠席してるんなら除籍すればいいだけだ)

 無聊椰東湖(オッサン)が投げやりに言ってきた。

 そうか。

 別に僕が頼んだわけじゃないよね。

 てことは僕の方から受講拒否出来る訳か。

 まあ、いきなりじゃなくて警告メールくらいは出すけど。

 僕の所が駄目でも末長さんの経営学講座があるしね。

 良かった良かった。

 僕はタブレットの電源を落とすと充電器に繋いでから灯りを消してベッドに入った。

 目を開けたらカーテンの隙間から日が射し込んでいた。

 スマホを見てみると朝の6時。

 この季節だと6時でも太陽はかなり高く昇っている。

 起き上がってカーテンを開くと爽やかな日本晴れだ。

 静村さんがいるからね。

 爆心地から周囲30キロ以内くらいは晴れてるんじゃないかな。

 ジャージのまま廊下に出て階段を降りる。

 リビングを覗いてみたけど誰もいない。

 そりゃそうだ。

 洗い場に入って用心のために取り付けて貰った鍵をかけ、ジャージを脱いで風呂場へ。

 さっとシャワーを浴びてから頭だけ洗って引き上げる。

 こんなもんでしょう。

 汗を拭きながらジャージを着て風呂場から出て一目散に部屋に。

 大昔の萌えアニメだとこういう時、必ず半裸の女の子と衝突するんだよね。

 あるいは風呂場のドアを開けたら美少女がシャワー浴びてたりして。

 いやそれは今でもあるか(笑)。

 そういうアニメ的事態に遭遇することなく自分の部屋に逃げ込んでほっと一息つく。

 しかし気を遣うな。

 こんなことなら僕専用の風呂場とか作って貰いたいくらいだ。

(いいじゃないか。

 離れでも建てて住めば?)

 ……言わないよ?

 実現しちゃったらどうするんだよ!

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