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僕の学校は厨二病 ~厨二病でも平穏に学生生活を送りたい。が無理のようです~  作者: 笛伊豆
第一章 大学生?

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380.「約束しましたからね?」

 相沢さんが僕、というよりはスマホが入っている僕の服のポケットを見る目が痛い。

 まさかここまでの存在(アレ)だとは思ってなかったんだろうな。

 失敗(しま)った。

 僕、相沢さんに碧さんの弟(ガイドシステム)を押しつけてた!

「ご免。

 まさかここまで来るとは僕も思ってなかったんだ。

 今からでも遅くないから相沢さんの秘書(ガイドシステム)は取りやめということで」

 言いかけたら遮られた。

「そんな!

 私は楽しみにしてるのに」

 え?

「いいの?

 だってこの碧さんの弟だよ?」

「素晴らしいです!

 私の心を読んで先手を打ってくれる秘書さんですよね?

 しかも絶対に裏切ったりしないしストーカーにもならない」

 いや最初からストーカーなんだけど(泣)。

 意外にも相沢さんは碧さん(AI秘書)に肯定的だった。

 「サトリの化物」そのものなんだけどなあ。

(あれだろう。

 聖女様はお友達が欲しいと言っていたじゃないか。

 AI秘書をお友達と言っていいのかどうか判らんが、少なくとも信者にはなるまい)

 無聊椰東湖(オッサン)の言う通りではあるかも。

 多分信者じゃなくて召使い(サーヴァント)になりそうだけど。

「だから私にも是非!」

「判ったから。

 碧さんの弟は用意して貰うので」

「ありがとうございます!」

 そんなにお友達が欲しいのか。

 まあ、そうかもしれない。

 引きこもりだったせいかそういう存在()に飢えているみたいだからね。

 矢代家(うち)の人たちがとりあえずお友達に近いとは思うけど全員が厨二病(チート)だもんなあ。

 それにみんな忙しいし。

 相沢さん自身も暇というわけじゃないから、いつも一緒に居てくれる相棒(ダチ)は欲しかろう。

 まあいいや。

 好きにして貰おう。

 下手すると気に入りすぎて依存症になってしまうかもしれないけど、その辺は加原くんに対処して貰えばいい。

 それから僕たちは何となく無言のまま過ごした。

 結構疲れてるんだよね。

 もう夜中と言っていい時間だし。

 考えてみれば今日は早朝に叩き起こされてそのままビジネスジェットに乗せられて沖縄の離島で海水浴してきたんだもんな。

 クタクタだ。

 幸いにしてリムジンはスムーズに走って二十分くらいで矢代家の玄関前に停まった。

 渡辺さんの時はここで別れたけど相沢さんは矢代家(ここ)の住民だ。

 リムジンが走り去るのを見送ってから門をくぐる。

「ただいま」

「お帰りなさいませ。

 大地様。

 相沢さん」

 玄関で出迎えてくれたのは比和さんだった。

 何かほっとするなあ。

「いかがでしたか?」

「楽しかったけど疲れた」

「私もです。

 何というか濃いデートでした」

「さようですか。

 それは良うございました」

 比和さんの口調がちょっと怪しいなあ。

 僕は急いで言った。

「みんなはもう寝た?」

「いえ。

 お帰りをお待ちしていますよ」

 リビングのドアを開けたら全員が揃っていた。

「やっと帰ってきたか」

「お帰りなさい、です」

「お疲れですぅ」

「デートはどうでしたか?」

 そんなにいっぺんに聞かれても。

 それから僕と相沢さんはソファーに並んで座らされて質問責めに遭った。

 スマホの画像とかを見せながら説明すると羨ましがられた。

 沖縄の離島のコテージがウケていた。

「そこはいつでも使えるんですか?」

「予約が入ってなければ大丈夫のはずですぅ。

 でもぉ旅行手段がぁ限られますぅ。

 ビジネスジェットを用意出来なければぁ、飛行機と船を乗り継いでぇ行くだけで1日かかりますぅ」

 信楽さんの説明にガッカリする一同。

 ビジネスジェット使えばいいだけなのでは?

「それはぁ矢代理事長だからぁ言える事ですぅ。

 普通の人には無理ですぅ」

「つまり大地様と一緒なら可能ということですね?」

 比和さんが切り込んだ。

 そうだそうだと口々に言われる信楽さん。

「判ったですぅ。

 いずれぇみんなで行くですぅ」

「約束しましたからね?」

 何の約束だよ。

 修学旅行じゃないんだから(笑)。

 その後、僕が海岸で拾ってきた貝殻を見せたらみんなに大受けだった。

 好きなのを選んで貰う。

 みんな大喜びだ。

 こんなんでいいのか(泣)。

「大地様から頂いたお土産です。

 家宝にします」

「いや、こんなの砂浜行けばいくらでも拾えるから」

「大地様が拾った、という事が尊いのです」

 比和さんを説得するのは無理だった。

 まあいいや。

 みんなはいくらでも話したそうだったけど、僕と相沢さんは疲れているということで日が変わる前に解放して貰った。

 明日も仕事なんだよ!

 相沢さんがシャワーを浴びるというので別れて部屋に戻って着替える。

 僕もお風呂には引かれたけどまあいいか。

 一応デスクトップでメールなんかをチェックしてからそのままベッドへ。

 目が覚めたら朝だった。

 身体中が痛いんですが?

 後、背中がひりひりする。

 日焼けと筋肉痛だ。

 そりゃあ初夏の沖縄の炎天下で一日泳いだりしたもんなあ。

 結局ローションの類いは使わなかったからしょうがない。

 ギリギリ言う身体をベッドから引き剥がして階段を降りる。

 幸い浴室は誰も使っていなかった。

 シャワーが染みるというか痛い!

 膝の力が抜けて崩れ落ちそうだ。

 今日は宝神(職場)に行けないかも。

 浴室から出てバスタオルで背中の水分をそっと吸い取り、ひりひりに耐えながら服を着る。

 廊下に出て階段を見ただけで気力が萎えた。

 今は昇るのは無理だ。

 珈琲でも飲もう。

 よろめきながらリビングに入ると何と相沢さんがいた。

「お早うございます!

 矢代さん」

 輝くような微笑みを浮かべて挨拶する相沢さん(聖女様)

 ソファーに普通に座っているけど大丈夫なの?

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