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僕の学校は厨二病 ~厨二病でも平穏に学生生活を送りたい。が無理のようです~  作者: 笛伊豆
第一章 大学生?

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16.「その時に意気投合したんですよ」

「呼ばれた事をぉお話ししたらぁどうしても行きたいとぉ」

 信楽さんが謝るように言うけどしょうがない。

 (エン)さんはともかく静村さんは信楽さんにとっては目上というか崇拝対象らしいからね。

 何でも前世で命を救われたとか。

 いや(かくま)って貰ったけど結局死んだんだっけ?

 まあいい。

 僕はとりあえず静村さん(龍神様)炎さん(魔王様)をソファーに座らせた。

 信楽さんはとっくに座っている(笑)。

「何か飲む?

 珈琲と紅茶と緑茶があるよ」

 珈琲以外はパックだけどね。

「私は緑茶で」

「紅茶お願いします!」

「珈琲がいいですぅ」

 全員、遠慮の欠片もないな。

 まあいいけど。

 それぞれの注文を提供するとまったりした空気が漂った。

 豪華な部屋に雑魚(モブ)と美少女が3人。

 そういうラノベ的な雰囲気は微塵もない。

 矢代興業社長で宝神総合大学理事長で教授で学生である僕。

 矢代興業役員で宝神総合大学理事兼事務次長で助教である信楽さん。

 そして矢代興業社員で学生の静村さん(神様)炎さん(魔王様)

 キャラ揃えはどうみてもラノベなんだけど。

「それでぇ、御用というのはぁ?」

 信楽さんに言われて気がついた。

 そういや教えて貰おうと思って呼んだんだっけ。

「うん。

 今手続きを調べていたんだけど」

 僕は正直に話した。

 複雑すぎて理解出来そうにないと。

 本音を言えば面倒くさそうだから信楽さん(アンチョコ)に頼ろうかと思って。

「そうですねぇ。

 確かにぃ、最初は面倒くさいと思いますぅ」

 お見通しだった(泣)。

「そうそう。

 さっぱり判らないんだけど」

「私も五里霧中です」

 神様と魔王様は既にギブアップしているようだった。

 ていうかこの二人、そんなに仲が良かったっけ?

「一緒に海外行ったじゃないですか」

「その時に意気投合したんですよ」

 なるほど。

 そういえばそうだった。

 このお二人は僕たちの外遊についてきたんだよね。

 正直何の役に立つのかと思ったけど、確かに何かよく判らない状況で随分活躍したらしい。

 らしいというのは僕には見えなかったからで。

 信楽さんも駄目だったようだ。

 霊的領域で何がどうなったとか。

 まあいいや。

「そういうわけで説明(レクチャー)をお願いします」

 僕が信楽さんに言うと二人も揃って頭を下げた。

「「よろしくお願いします!」」

「はいですぅ」

 簡単に頷く信楽さん。

 本当にブレないなあ。

 早速ソファーテーブルの上に全員のタブレットが広げられて指導が始まった。

 信楽さんの指示で自分のホームページをチェックしていく。

「まずはぁ、今年度に履修するぅ一般教養科目を選びますぅ」

 一般教養というと宝神(うち)じゃなくて提携している通信大学の単位ね。

 指示通りに画面をクリックしていくとダーッと出てきた。

「多っ!」

「これ全部ですか!」

 神様と魔王様が慌ててるけど、そんなはずはないでしょう(笑)。

「違いますぅ。

 最低限、卒業に必要な単位をぉ取ればいいですぅ」

 信楽さんの説明によれば、年度内に一度に取れる科目数は決まっているらしい。

 それはそうだよ。

 そうしないと際限なく履修して当たればOKみたいなズルをする奴が出そうだ。

 宝神総合大学の卒業には各専攻の担当講師の許可以外に必要取得単位数が決まっている。

 専門科目はあるとしてもまだ用意出来てない所が多いそうだけど、どっちにしても初年度からは履修できないということだった。

 一般教養科目も必修と選択に分かれていて、例えば語学の単位は必修だ。

「そういえば聞いたことがある。

 大学って第一外国語と第二外国語があるんだっけ」

「そうですぅ。

 どんな大学でも共通してそうなっているはずですぅ」

 もっともぉ、宝神(うち)では基準が緩いですぅ、と信楽さん。

「というと?」

「第一外国語はぁ単位取得が必須ですがぁ、第ニ外国語はぁ任意というかぁ、履修すればいいですぅ」

 つまり第二の方はエントリーして履修すれば不合格でもOKと。

「緩いね」

「でもぉ、これはぁ普通の大学でもぉ似たようなものですぅ。

 日本の大学生はぁ高校までで英語を学んでますぅ。

 それを第一外国語にすればぁ、まず単位を落とすことはないですぅ。

 ですがぁ、第二外国語はぁ未知の言語ですぅ。

 全員にぃ合格しろと言う方が酷ですぅ」

 なるほど。

 まあ大学によって違いがあるそうだけど、確かに僕にしたって英語はともかく今さらドイツ語とかフランス語とかを学べと言われたら困るからなあ。

 いや学ぶだけならともかく試験を受けて合格しろと言われたら。

「普通の大学でもぉ理屈は一緒ですぅ。

 それでなくても勉強する事が多いのにぃ、卒業したらぁ一生使わないような語学を学ぶ必然性がないですぅ」

「だったらなぜ2つも外国語を学ぶ必要が?」

「それがぁ大学というものだからですぅ」

 意味不明だけど何となく判る。

 大学生って現代ではともかく昔は超エリートだったんだよ。

 例えば街の学校でトップの人や地主の息子しか行けないとか。

 そもそも「学ぶ」という事自体が贅沢だった。

 「一般教養」というのも庶民には高嶺の花な知識だったんだろう。

 そんなエリートなら外国語の2つや3つ学んで当たり前だという?

「それでぇ合ってると思いますぅ。

 ですがぁ既に形骸化してますぅ。

 そのうちなくなるとぉ思いますぅ」

 でも今学生である僕たちは履修する必要があると。

 判りました(泣)。

 通信大学の科目には語学の単位がずらっと並んでいたけど、そのほとんどには影がかかっていた。

 選択出来ないんだけど?

「それはぁ前提条件付きの単位ですぅ。

 最初からはぁ選べないですぅ」

「ああ、○○履修要という奴ね」

 判った。

 信楽さんに勧められるままにチェックしていく。

 僕はもちろん、第一外国語は英語だ。

 ヒアリングとスピーキングなら任せて。

 日常会話だけど(泣)。

 第二外国語はドイツ語にした。

 選択肢には北京語だのフランス語だのはともかくスウェーデン語だのスワヒリ語だのまで並んでいたけど、そんなの履修する人っているんだろうか。

 まあ僕には関係ないからいいけど。

 画面上のボタンをチェックする。

 何かアンケートみたいだな。

 ふと見ると静村さんは楽しそうなんだけど(エン)さんが固まっていた。

「どうしたの?」

「その……語学は苦手なんです」

 そうだろうな。

 日本の魔王(ようかい)だし。

「ゼントラーディ語とかはないんでしょうか」

 そんなのがあったら僕が履修したいよ!

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