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僕の学校は厨二病 ~厨二病でも平穏に学生生活を送りたい。が無理のようです~  作者: 笛伊豆
第一章 大学生?

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161.「今のところぉ打つ手なしですぅ」

 比和さん手作りの昼食を食べる。

 サンドイッチだった。

 でも具の種類が凄いんだよ。

 サンドイッチ専門店みたいだ。

「色々と楽しめるものが良いかと」

「それは嬉しいけど手間じゃない?」

「具材は届けさせました」

 比和さんは澄まして言った。

 つまり部下か誰かをスーパーに走らせたと。

 こう見えても比和さんの部下は何百人もいるからなあ。

 下手すると4桁行くかも。

「そんなにはいませんし私が自由に動かせるわけではないのですが」

「まあぁ、その辺の事はぁ気にせずぅ」

 信楽さんが怪しいなあ。

 まあいいけど。

 3人で雑談しつつ美味しくお昼を頂く。

 珈琲は僕が煎れて食事の後はリビングでまったりする。

「気持ちいいですぅ。

 お仕事がないってぇ素敵な事ですぅ」

 信楽さんがソファーで伸びていた。

 珍しい。

 仕事中毒(ワーカホリック)なのに。

「たまには休みたいですぅ。

 さすがにぃもう限界ですぅ」

「信楽殿のお名前が一人歩きしてしまって大変なんですよ。

 政府要人や商工会議所の重鎮からも面会の要請が引きも切らずに」

 比和さんが同情するように言った。

「何で?

 まだ17歳の女の子でしょ」

「天才少女の異名が広まってます。

 もともと知名度はあったのですが」

 比和さんもよく知らないようだったけど本社で仕事しているから伝わってくる情報があるそうだ。

 そもそも矢代興業自体が何と言うか既に業界のみならず社会的にもトレンド化しているらしい。

 まだ売り上げ規模では大企業(エンタープライズ)という程じゃないけど、とにかく異常な速度で発展している会社。

 事業も多方面に渡っていて、そのいずれもが斬新な上に成功している。

 ていうか失敗しないと。

「そんなことになっていたのか」

「ダイチ様は社長ですからご存じのはずですが」

 いやそう言われてもね。

 僕、マジで知らないから(泣)。

 そもそも興味ないし。

 ていうか僕の所に誰も何も言って来ないんだけど?

「それはぁ本社で食い止めているからですぅ。

 後はぁ直接インタビューとかをぉ狙って突撃してくる記者さん達はぁ地元で迎撃してますぅ」

 信楽さんがあっさり言った。

 なるほど。

 僕、滅多にこの辺から出ないし宝神(うち)は一種の要塞だもんね。

 何せ学生の大部分が護衛兵みたいなものだし。

 怪しい人は近づけまい。

「そんな様子はなかったけど」

「インタビューのお申し込みなどは本社でお断りしていますし、かと言って宝神に直接来ても門前払いです。

 パパラッチなどは警察に通報しています」

 そこまでやってるの?

「矢代社長ぅ。

 今の社長はぁ例えばビル・ゲイツとかぁザッカーバーグとかのぉそういう人と同じですぅ。

 普通の方法ではぁ会えないですぅ」

「だから私たちは凄い特権を持っているんですよ。

 毎日ダイチ様のお顔を拝見出来る。

 贅沢の極みです」

 比和さんが恍惚な表情になっていた。

 ワケ判んないよね。

 僕、一体どうなっちゃうんだろう。

「だったら僕、実家に帰るのも拙いかな」

「大丈夫ですぅ。

 行動予定をぉ把握されない限りぃ、パパラッチに捕まることはないですぅ」

「それに護衛(ガード)がつきますから」

 帰省自体が大事(おおごと)らしい。

 知らなかった。

 ずっと宝神(うち)に閉じこもっていたからなあ。

 取締役会なんかも全部テレビ会議だったし。

 まあ、考えてみたら今年だけでもずいぶん子会社が増えているんだよ。

 その分、従業員が増えるし事業規模が拡大する。

 でもそんなの社会から見たら社長とあまり関係ないからね。

 僕なんかスルーされて当たり前か。

「違いますぅ」

 否定された。

「矢代興業もぉ既にぃ有名企業(トレンド)化してますぅ。

 ただ発展してるだけじゃなくてぇ、幹部の大部分がぁ未成年というとんでもない企業ですぅ」

 いや一番凄いのは信楽さん自身だと思うけど。

「それもありますが、例えば社長や幹部が卒業した高校という事で如月高校もブレイクしてるみたいです」

 比和さんが人事(ひとごと)みたいに言った。

 ブレイクした原因のかなりの部分が比和さん(ヒロイン)にあると思うけど。

「如月高校がブレイクって?」

「今のぉ2、3年生はぁ矢代興業に繋がってますぅ。

 こないだ引退したぁ生徒会長以下生徒会幹部はぁ全員宝神(うち)に進学予定ですぅ。

 それもぉ矢代興業正社員の立場でぇ学費免除ですぅ」

 ああ、それはブレイクするかも。

 だって大学進学と同時に就職が確定するんだよ。

 しかも話題になっている躍進企業に。

「如月に行けば矢代興業(うち)に入れるとか?」

「ですぅ。

 情報に寄ればぁ来年度のぉ如月高校のぉ入試偏差値はぁとんでもないことになりそうですぅ」

 その分、優秀な社員が獲れますぅと信楽さん。

 結局はビジネスにつながるわけね。

 まあいいや。

 僕には関係ないし。

 それにしても信楽さんや比和さんにそんな負担がかかっていたとは。

 辛かったら僕に言ってとか言っちゃったけど大丈夫かなあ。

 むしろ庇われているのは僕だったりして。

「僕のことはいいや。

 それよりさっきも言ったけどこれからどうするかだよね。

 このままだとどんどんエスカレートしない?」

 聞いてみた。

「今のところぉ打つ手なしですぅ」

「私は立場上、本社に行かないというわけにもいきませんし」

 深刻だなあ。

 うーん。

 今考えてもいい考えは浮かびそうにもないか。

「よし判った。

 とりあえず今年中はみんな休暇にしよう。

 社長命令で比和さんと信楽さんは仕事なし!」

 言ってしまった。

 いいんだろうか。

「嬉しいです!

 ダイチ様にご奉仕出来ます!」

「私ぃも久しぶりにダラケられますぅ。

 最高経営責任者(矢代社長)の命令ならぁ絶対ですぅ」

 二人ともいいの?

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