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憧憬  作者: 透明人間りんね。
4/6

あいってやつは

死にたい訳じゃないけど、無性に消えてしまいたい時がある

誰かにみとめられたくて

それが簡単じゃなくて

広いそらのなかただよって

独りになってしまっている気がする


下を見ればいっぱいの人がいて微笑んでいる

差し出されたなにかは

いっぱいそばにある

それにさえ気づけないほど

私は太陽ばかり見ているのだ

空になんかいるわけでもなく

地に足をつけて本当は

小さな息吹をしているのに

孤独だと思い込んで

意固地になって光をのぞんでしまっている

そしてだんだん息がしにくくなって

透明に生りたくなってしまうのだ


健気なやさしい手のひらは

いつだって傍にいるはずで

たぶん

きっと

私が思っているよりも重たくて大きいのだろう

大きすぎて

大きすぎて

ちっぽけな私からだとわからない


だからたまに

見失う


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