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あいってやつは
死にたい訳じゃないけど、無性に消えてしまいたい時がある
誰かにみとめられたくて
それが簡単じゃなくて
広いそらのなかただよって
独りになってしまっている気がする
下を見ればいっぱいの人がいて微笑んでいる
差し出されたなにかは
いっぱいそばにある
それにさえ気づけないほど
私は太陽ばかり見ているのだ
空になんかいるわけでもなく
地に足をつけて本当は
小さな息吹をしているのに
孤独だと思い込んで
意固地になって光をのぞんでしまっている
そしてだんだん息がしにくくなって
透明に生りたくなってしまうのだ
健気なやさしい手のひらは
いつだって傍にいるはずで
たぶん
きっと
私が思っているよりも重たくて大きいのだろう
大きすぎて
大きすぎて
ちっぽけな私からだとわからない
だからたまに
見失う