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行き当たりばったりはあまり宜しくないようです(仮)

「いい風ですね。見てください満天な星空ですよ」


 日本とは違い電気というものが存在しない異世界は確かに星を見る分には最適だ。


「いや、もう見慣れただろう。ていうか、血みたいに赤い月がすげぇ気持ち悪いんだけど」


 地球とは違う天体だから地球の星とは全然違うと・・・思う。いや、星座なんて全然わからねぇし。違いなんて月しかわからねぇけど。あの不気味に光るやたらでかい月がぶっちゃけ気持ち悪い。距離のせいかもしれないが地球の三倍くらいでかくみえるぞ。あそこに行けとかいう事態にならないよな。


「先輩ロマンは大切ですよ。だから地球じゃあもてないんです」


「ほっとけ。一応抜け出してきてるんだから大人しくしてろよ」


 今いる場所は城壁の上だ。巡回とかに見つからないように姿を隠している。夕食のパーティーを準備するまでの間別室に連れてこられたが、それを抜け出してきた。理由は周辺観察だが。明かりが少ないからぶっちゃけ遠くまで見れない。もともと視力はそこまで極端に上がってないしな。


「労力考えると損ですよね。結構監視の中抜け出すの大変でしたし。ってか、本当に抜け出せてるんですか?」


 一応、周囲が気配がないと思うがその疑いは捨てきれないんだよな。専門の奴ならいくらでも俺等を出し抜けるし。それでも話し声が聞こえるほどまで近くってのは間違いなくないだろう。


「まぁ、ここから町を見る分にはそこそこ栄えてはいるな」


 暗くて人通りまでは見えないが建物が広がってるのはわかる。


「それは人族代表国って言っていたんですから栄えているでしょう。仮にも首都ですし」


 こいつに当たり前のように言われるとマジで腹立つな。あぁ、そうですよ。とりあえず深く考えないで何かあるといいなとばかりに抜け出してきましたよ。


「それでこれから抜け出しますか?ぶっちゃけ黒は確定でしょう」


 もう俺等の中でこの国にとどまるつもりはない。利用されるのはまっぴらごめんだ。だが、まだ早い。


「右も左もわからねぇのはさすがにきついしな。何よりここは人族代表国だからな。下手に逃亡したら指名手配受ける羽目になる」


 指名手配くらいながら情報集めるのはかなり酷だ。なら、最低でも生死不明な抜け出し方をしなくてはならない。それもかなり早急にだ。


「まぁ、今はこれから目指すところを決めようか」


 ぶっちゃけ帰還方法はどこの世界も一緒だ。世界を平和にする。今回は人類と魔国の諍いを無くすと言ったところか。そして、それには手段を選ばなくてもいい。ぶっちゃけ片方が滅びようが結果的に平和になればそれで俺等のお役目ごめんで強制的に送還される。


「そうですねぇ。まずは戦争になったどさくさに紛れて私が魔王を暗殺。そして先輩が魔王のふりをして手加減スキルを使いまくって敵味方ともに瀕死にすれば。戦争の愚かさを身にしみてわかって良いんじゃないですか?ついでにこの国の国王もも殺しときましょう」


 名案とばかりにそんなことを言う茜に思わずため息が出る。いや、帰るだけでいいならそれは実現可能な手でもあるな。懲りなくても俺に憎悪が集まって手を取り合うって展開になる可能性もある。後はそこそこのところで俺が死んだふりをすればいいのだ。でも、それはダメだろう。


「いや、本気ではいってないですからね。さすがに。でも、先輩が考えている戦争を止めることを第一に動くのは反対です」


 俺の考えをピンポイントで射抜きやがった。まぁ、普通に考えればわかるか。


「なにも言ってねぇだろう」


「付き合いどのくらいだと思ってるんですか。親なんかより数十倍長く付き合ってるんですよ。考えてることくらいもうお決まり過ぎます。ってか、この問答自体数えきれませんしね」


 そこまで読めるんだから大事な時も俺の考え読んで黙っておいてほしいんだけどな。


「でも、それが一番被害少なくてすむだろうよ。戦争なんておきない方が良いに決まっている」


 少し何かを言おうと口を開いた後。困ったように笑いながら。


「まぁ、先輩ならそう思うと思いましたよ。いいでしょう。今回も戦争を止めるという方針でいきましょうか」


「悪いな」


 俺の方針にいつも茜は合わせてくれる。こればかりは内心本当に申し訳なく思う。戦争を止めるなんて出来もしないことを目指すのだから。



さ、サブタイトルがいいの思いつかない。話数にすればよかった。次回は戦闘シーンが・・・・瞬殺しそうな気がするなぁ。ブックマーク。感想。評価ドシドシ募集中です。気に入ったなら是非。そろそろソードイーターも更新されるはず・・・日曜位に。エスパーは・・・・すいません未定です。どういう風にするかは決まっているのですが・・・

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