悪魔との遭遇
今回も短くなってしまいました。できるだけ早く次を書こうと思います。
普通じゃない、周りの時間は止まっているのに僕だけが動ける。
「おい凛!!」
凛からの返事はない。まるで石のように凛は走り出した姿で固まっている。
「お前は選ばれた……」
声と同時に目の前の空間が歪んでいく。しばらく立つと歪んでいた空間から何か黒いものが飛び出てきた。
何かが目の前にいた――人間ではない何かが。
黒い体に黒い羽が生えているそいつ僕はただ呆然と見ているしかない。
「お前は選ばれた」
「……」
僕はその言葉の意味が理解できなかった。
でも、僕が理解する必要がないとでもいうように「何か」は俺に向かって話し出した。
「俺は悪魔だ」
「悪魔?」
意味がわからない、誰だってこの状況にこんなことを言われれば同じように思うだろう。もしかしたら、パニックになる人も少なくないんじゃないだろうか。
「そうだ俺は悪魔だ」
『悪魔?』僕のことを気にすることもなくそう言った。
「そんなの信じれるわけ無いだろ」
当たり前の反応だ、自分は悪魔だと言われ信じるわけがない。僕じゃなくても信じるわけがない。
「なら俺が悪魔だと証明してやろう」
僕の反応をもとから予測していたかのように『悪魔?』は薄笑いをうかべている。
そして手のひらを空に向けて、何かを言う。
「なにをしても……」
何をしても僕は信じない。
「これを見てもか」
僕が見たものは手からでたビーム、光線だった。そしてそれは僕が目の前にいる「悪魔?」を「悪魔」だと信じるには十分なものだった。
「これで信じたか?」
「……」
僕はもう目にいるのが「悪魔」だと信じるしかなかった。もちろん信じたくはない。でもとりあえずは信じなければいけない。
「一つ質問するぞ悪魔さっき言った僕が選ばれたあれはどういう意味だ」
僕の疑問は、一つなぜ悪魔が俺の前に現れたのかということだ。もちろん今の状況全てが疑問ではあるけど。
「今からそれを説明してやる」
悪魔は薄笑いを浮かべながら全てを語る。
三話からはいよいよ悪魔が何故現れたのかが明らかになります。