綴
出来ないことなんて本当は無い。
最初になんでもできないと決めつける貴方。
貴方の可能性はそこで閉ざされる。
足があると言うのに歩かない。
手があると言うのに掴まない。
頭があると言うのに悩まない。
そうして自分で閉ざしてしまったら一体何が残ると言うの?
貴方には綴れる。
貴方だけの物語が。
貴方のための物語が。
ほら、貴方の手にはちゃんとペンが握られているのだから。
貴方の想いを綴りましょう。
貴方の思う。
貴方の描く。
貴方の世界を綴りましょう。
そうして私たちは生まれます。
父であり、母である貴方へ。
私たちは待っています。
この世に生まれ落ちることを。