マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの福音書 9
その夜、イエスは弟子達と共にゲッセマネの園というところに行った。
そして弟子たちに「俺が祈ってる間、ここで待ってろ」と言った。
イエスはこの後自分におこる過酷な運命を知っている。
それが自分に課せられた役割だと分かっているが、やはりびびる。悲しむ。
人間の肉体をまとっている以上、人並みに苦痛は感じるのだろうし。
だが神の御心のままになさって下さいと祈った。
イエスが戻ってみると、弟子達は居眠りしてやがる。
「しょうがねえなあ、お前らはwww お客さんが来てるんだぜ?」
そこへユダがやってきて「先生、ご機嫌いかがっすかぁ?」と言ってイエスの頬にキスをした。
これが合図だったのである。
ユダのキスした人が捕らえるべき人、イエスであると。
「どうのつるぎ」や「ひのきのぼう」を持った男たちがわらわらと現れた。
弟子の一人が先生のピンチとばかり、男たちに剣で斬りかかり、一人の耳を切り落としたが、
「ばかやろう、剣を振るうものは剣にて滅ぼされるんじゃいwww」とイエスにたしなめられる。
イエスは捕らえられ、弟子達は逃げた。
連行されていくイエスの後を、ペテロはこっそり追った。
イエスは大祭司カヤパ、律法学者や長老の集まる場所に引き出された。
祭司長たちはイエスを死刑にするため、あることないこと偽証した。
一人が「お前は神の子なのか?」とイエスに聞いた。
イエスは「YESww」と答えたので、大祭司は服をビリビリ破り(怒りや悲しみの仕草)、
「神への冒涜だ。これ以上の罪があろうか(いや、ない)」と激怒した。
それから彼らはイエスの顔に唾をかけ、顔を殴り、
「今、殴ったのだ~れだ? 神の子なら分かるだろ?」などと、中学生のようないじめを働いた。
その様子をこっそり見ていたペテロに、女中が
「あんた、イエスの弟子だろ? 見たことあるわよ」と言った。
ペテロは「何を言ってるのやら」とすっとぼけた。
脱出しようと入り口の方へいくと、別の女中が
「イエスの弟子でしょ?」と言ってきた。
ペテロは「そんな人は知らんなあ」ととぼけた。
しばらくすると、その辺にいた人々が
「確かに、あの人の仲間だ。訛りで分かるんだよ!」と騒ぎ出した。
ペテロは「知らない! 知らない!」と誓うように言った。
すると鶏が鳴いた。夜が明けたのである。
ペテロはイエスが「鶏が鳴くまでに三度、おまえは私の事を知らないと言う」と言ったのを思い出し、外に出て号泣した。




