創世記 3
ところで、神が創った中に、蛇という狡猾なやつがいた。
そんなもん作るなよというツッコミはおいといて……
ある日、この蛇が女に言った。
「神様が食ったら死ぬって言ってたあの木の実、ホントはチョー美味いよ」
女はたぶらかされて、木の実を食ってしまった。
食った女は、今度は男に「チョー美味いよ」と言って、
同じように食わせてしまった。
そのとたん、男と女に変な知恵がついてしまった。
自分たちが裸なのに気付き、恥ずかしくなってイチジクの葉で体(の大事なところ)を隠した。
神様はアダムとエバが恥じて身を隠してるのを見て、
「おまえ、アレを食ったろ!?」と問い詰めると、
アダムは「だって女が薦めるんだもん」と女のせいにした。
エバは「だって蛇が薦めるんだもん」と蛇のせいにした。
このやりとりから、二人が悪い子になったのがよく分かる。
神様はチョー怒って、まず「てめーは一生、地べたを這いずり回れ!」と言って蛇から手足を没収した。
次に女に、出産するときにめちゃくちゃ痛くなるという罰を与えた。
男には、労働の義務を与えた。
今までエデンの園で何不自由なく暮らしていたのに、
食っていくために一生苦しんで働くかなくてはいけなくなった。
ニートがタブーとなった瞬間である。
そして、神様はアダムとエバをエデンの園から追放した。
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このときまで蛇には手足があったんですね。
トカゲじゃねーかというツッコミはおいといて……
股間を葉っぱで隠して他は全裸というギャグみたいなのは、
聖書のここが元ネタです。
神様は罰を与えたあと、そんなギャグみたいな格好じゃおかしいだろと思ったのかどうか知りませんが、動物の皮の服を人間に与えます。