サムエル記 3
王としてイスラエル国を発展させたダビデだったが、やはり老いてくると、ちょっと血迷う。
ある日、屋上を歩いていたダビデが、ふと下を見ると、 民家で美しい女が行水しているのが見えた。
ダビデは「ウホッ、いい女」と思った。
部下に調べさせると、その女は人妻だということが分かったのだが、暴発寸前、我慢できなかったダビデは、その人妻を宮殿に呼んでセッ○スしてしまう。
一回だけの関係で我慢できなかったダビデは、あろうことか、人妻の夫を兵士として激戦地に出征させた。
当然、夫は戦死。
ダビデの子を身ごもった人妻を、晴れて自分の宮殿に召抱えた。
これには神様も呆れた。
後日、預言者ナタンが宮殿にきてダビデに言った。
ナタン「ところで、この話を聞いてくれ。
ある町に貧乏人と金持ちがいました。
金持ちは何匹も牛や羊を持っていたが、
貧乏人は一匹の子羊しか持っていませんでした。
貧乏人は子羊に自分の食べ物を分け与え、一緒に寝て、
まるで娘のように育てていました。
あるとき金持ちのところに客があったので、
ご馳走を出そうと思ったけど、
自分のところの家畜を殺すのは惜しい……
そこで貧乏人のたった一匹の子羊を奪って殺して、
料理して出しました。おしまい。
こいつをどう思う?」
ダビデ「すごく……大きいです……じゃねーよ、
その金持ちは死刑だろ! 死刑!!!!!」
ナタン「あんたが人妻を奪ったのはこれと同じじゃん」
ダビデ「」
ナタンは神の怒りによって、人妻が生む子供は死ぬだろうとダビデに告げ、実際にその通りになった。
その後、人妻バテシバ(正式にダビデの妻の一人になる)はまた妊娠し、男の子を生んだ。
これが後の王、ソロモンとなる。
その後は、長男アムノンの近親相姦事件、そのアムノンを殺害した次男アブサロムの謀反などドタバタが続いて、サムエル記はおしまい。




