民数記 ５ そして 申命記
ユダヤ軍はシッテムというところに滞在したが、
そこでユダヤ人はモアブ人のオネーチャンたちと乱交パーティーに興じ、
彼女らの信仰する神々を拝んだ。
神様またまた激怒。事に及んだ男を殺すようにモーセに言った。
このとき、また神様の疫病攻撃があって、24000人のユダヤ人が死んだ。
（戦闘で死ぬより、天罰で死んでる人数の方が多いんじゃないのか？）
ある日、神様はモーセに
「アバリムの山に登れ。 カナンを見るだけなら、ちょっとだけ見てもいい」といった。
「なんで泉の水を俺が出さなあかんの？」の失態で、モーセはカナンに入れないことになってるのである。
ってことは、俺もそろそろ死ぬんだなとモーセは思って、 神様に
「後継者のリーダーを決めないと、民はバラバラになってしまいます」と言った。
すると神様は「ヨシュアでいいんじゃね？」とおっしゃった。
ヨシュアというのは、以前カナンを偵察しに行って、
「攻めこみましょう」とポジティブな報告をした若者の一人である。
というわけで、モーセはヨシュアを後継者にした。
ユダヤ軍はミディアン人との決戦に挑んだ。
ミディアン人の人の王を倒し、実はユダヤ人を乱交パーティーの罠にかけた張本人だった占い師バラムも殺し、
男は皆殺し、女子供は捕虜、家畜財産の全てを強奪した。
モーセはユダヤ軍が女を捕虜にしたことに怒った。
「この女どもの乱交パーティーのせいで、神様に怒られたんじゃん！」
……ということで、乱交パーティーには加わっていないだろう女、
すなわち処女は奴隷として生かしておいて、それ以外の女捕虜は全員死刑になった。
処女の奴隷と聞くとエロい妄想をしてしまうが、
女奴隷の地位は法的に守られており、仮に関係を持ってしまった場合は、
女奴隷には正妻と同じ権利が与えられるらしい。
いよいよカナンに攻めこむにあたって、
神はカナン先住民の偶像や祭壇はことごとく破壊せよと命じ、
占領後は、どの部族がどの地域に住むか、くじ引きで決めるように言う。
取らぬ狸の皮算用のように思えるが、神様に言わせれば、
ユダヤ人がカナンの地に入ることは、すでに決定事項なのである。
以上で民数記はおしまいなんですが、もうちょっと頑張って次の申命記まで読んでください。
申命記……これはモーセの遺言なんだと思います。
民を率いてエジプトを出てから今まで何があったのか、
出エジプト記と民数記に書かれた話のあらすじが語られ、
いろんな戒めを再確認します。
それらの記述のあと、モーセの最後が描かれます。
モーセは神に言われてネボ山のピスガの頂に登った。
そこからは約束の地、全カナンが隅々まで見える。
モーセが何十年も苦労して目指した地である。
神様 「これがおまえたちの子孫に与えると約束した地である」
モーセ「ああ……これがカナン……」
神様 「ま、おまえは入れないんだけどねwwww」
モーセ「……」
そうして、中間管理職の苦労人・モーセはモアブの地で１２０歳で亡くなった。
全ユダヤ人が３０日間泣いた。
