創世記 14
イシマエル人の行商によってエジプトに連れてこられたヨセフは、
転売されて役人の家の召使いになった。
ヨセフには神の加護があるし、そもそも有能なので、
ヨセフが切り盛りする役人の家は裕福になった。
役人はヨセフを信頼して家計からなにから任せた。
ところが役人の妻(BBA)がイケメンのヨセフに発情して、
「抱いておくれ」と盛んにカマをかけてきた。
ヨセフが拒否ったのを逆ギレしたBBAは、ヨセフにエロいことされたと夫に訴える。
それによりヨセフは投獄されてしまった。
二年後、エジプトの王様が変な夢を見た。
誰もその内容を解釈できなかったのを、獄中のヨセフが
「エジプトに七年の大豊作の後、七年の大飢饉が起こる」
という予知夢だと解析した。
感心した王様から、ヨセフは宰相の地位に引き上げてもらった。
そして実際に七年の豊作の後、飢饉が起こった。
しかし豊作の年に穀物をしこたま貯蔵しておいたので、 エジプトは飢饉を乗り切った。
感動で全エジプトが泣いた。
さて、ヤコブ一党は飢饉で食うものがなくなり、エジプトに買いに行くことにした。
ヤコブの息子達、すなわちヨセフの兄たちはエジプトの偉い人にひれ伏して、
食い物を売ってくれと頼むが、偉い人は
「おまえら、スパイだろ。逮捕!」
と言って彼らを牢屋に監禁し
「出してほしくば、末の弟を連れて来い」と無茶振りする。
兄たちは、一人を人質に残して、買った食物を持って帰る。
帰って袋を開けてみると、中に穀物と払ったはずの代金が入っていた。
「どうなってんの?」
兄たちは訳がわからない。
買った穀物も食い尽くしたので、兄たちはまたエジプトに買出しに行った。
連れて行った末弟のベニヤミンは偉い人に難癖をつけられて、
エジプト出国を禁じられてしまった。
兄たちは「この子を連れて帰らないと、老いた父が悲しむんです。こいつだけは勘弁してください」と必死にお願いした。
ここまで難癖をつけてきた偉い人は、ここで耐えられなくなって
「正直すまんかった。オラは弟のヨセフだよ」
と身バレさせた。
兄たちも目の前のエジプトの偉い人が、かつて商人に売った弟だと気付いた。
そして、お互い「すまんかった」と泣いて和解した。
エジプトで財産も権力もあるヨセフは一族郎党をエジプトに移住させた。
ヨセフは国家ぐるみで貧困にあえぐ農民の畑を買い上げて小作農化し、
エグい徴税でエジプト王家を富ませた。
エジプトでヤコブは親族に見守られながら大往生し、
その後ヨセフも百十歳で大往生した。
--------
ここまでが創世記です。
創世記は英語でジェネシス。
フィル・コリンズのバンド「ジェネシス」はまさにこれで、
彼らのファーストアルバムのタイトルは
「From genesis to revelation(創世記から黙示録まで)」だったります。