創性器 13
売られてしまったヨセフはどうなってしまったのか……
その前に、兄弟のうちの一人の相続問題が発生した。
ユダという者の子に、エルとオナンという兄弟がいた。
エルはダメ人間だったので神の怒りにあい死んだ。
ユダはオナンに「エルの妻と再婚して子供を作りなさい。
でもその子はエルの子とし、相続はその子がするから」と言った。
タネを提供しても自分の子供にもならないし、
財産も相続できないんじゃ馬鹿馬鹿しいので、
オナンは強要された兄嫁とのセッ○ス中に、
わざと膣外射精をして兄嫁が妊娠しないようにした。
これが神の怒りにあい、オナンも天罰で死んだ。
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「オナニー」という言葉は、この逸話をもとにしています。
(オナンがしたのは自慰ではなく膣外射精ですが)
また、オナンが天罰を食らったことにより、
「膣外射精は神が禁止している」
「いや避妊自体、神は禁止している」といろんな解釈で、
自慰や避妊や堕胎を堅く禁止している国や団体が未だにあります。
ローマカトリックではコンドームの使用を禁じています。
それが貧困層の人口抑制の障害になっていることもあります。
(フィリピンとか)
私はキリスト教徒ではないから言ってしまいますが、
オナンは族長の相続の役目を果さなかったので一族に暗殺されたのが、
天罰という話として伝わったのだと思います。
オナンの罪は、膣外射精ではなく「相続の役目を果さなかった」のはずです。
なのに、それが妊娠を伴わない射精、性交は罪という考えが、
現代人をも縛り付けているというのは、なんとも馬鹿馬鹿しい感じがします。
(無論道徳的意味あいが混ざってるんでしょうけど)