創世記 11
いろんなところを転々としていたヤコブは、
ある所で野宿しているときに夢を見た。
地面にチョー長い「はしご」が立っていて、
それが天まで延びていて、神の使いが上り下りしている。
そして神様が、また「この地を与える」とか無責任な約束をした。
ヤコブは父親から、叔父(リベカの兄)のラバンのところに行け、
そこの娘と結婚しろと言われていたので、彼の住む町にいった。
そこで会ったラバンの娘、超絶美少女のラケルにヤコブは一目惚れ。
ラバンは「娘が欲しかったら、七年ただ働きしろ」と言うので、
ヤコブは頑張って働いた。
そして七年が過ぎ、ラケルとの初夜……
と思ったら、なんとヤコブが抱いたのはラケルの姉のレア(眼鏡っ娘)だった。
ヤコブはラバンに「話が違うじゃねーか!」と食ってかかると、
ラバンは「姉より先に嫁ぐ妹などいない。ラケルが欲しけりゃ、
後七年、ただ働きしてもらおうじゃないか」と言った。
ヤコブはさらに七年働いて、ついにラケルをゲットした。
その後いろいろあって金持ちになったヤコブは故郷向けて出発する。
ラケルと、ラケルの姉レア、彼女らの召使の女を妻としているハーレム状態で……
道中、謎の人物が現れ、ヤコブと相撲勝負を挑んできた。
勝負はなかなか決まらなかった。
謎の人物は「お前の名は?」とヤコブに問うた。
「ヤコブだ」
「お前は今日からヤコブではない。イスラエルだ。神と闘って勝ったからだ」
「あ、あなたは一体……もしかして神様!?」
みたいな寸劇があって、それ以後ヤコブはイスラエルと呼ばれるようになった。
故郷が近づくと、兄のエサウにびびって進むのを躊躇したが、
そのエサウも暖かく迎えてくれて、めでたしめでたしとなった。
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>地面にチョー長い「はしご」
これが「ヤコブの梯子」で、軌道エレベーターの元祖である。
それと天使が梯子で行ったり来たりしてるのでお分かりの通り、
この頃の天使の設定には「羽根」がない。
また、ジェイコブス・ラダーという怖い映画のタイトルは、これが元ネタ。
ヤコブは英語だとジェイコブやジェイムスなんですが、フランス語だとジャックだそうです。
>ヤコブと相撲勝負
これをもって相撲の起源はユダヤと主張する人もいます。