第1部終了時点での登場人物と小コラム
本日は部末なので2話更新です。
こちらはおまけの2話目なのでご注意ください。
【寝起きは】リンゴ・ジュース【牛乳派】
リンゴさん。
魔法の高みにたどり着いちゃった人。
とにかく『ヒトゴロシ』が怖いです。殺すのも殺されるのもダメ。オエー。
その前世からのトラウマのため、警戒心が強いです。基本的に精神的な防護壁越しでしか他人と接触しません。余裕があるように見える態度はその裏返し。
なので、何の気なしに悪口を放てるハゲさんやポチはかなりの信頼を置いています。本人の自覚は薄いですが、その悪口自体「大丈夫だよね? 怒らないよね? 味方だよね?」と確認作業をする小動物のような警戒心から来ていたりします。
人類最強だけれども、とても弱い。そんな少女です。
【出世と引き換えに】ハリランダ・ド・ゲルモンド【失ったもの】
ハゲさん。
『平民市長』と呼ばれる名物市長です。もう平民じゃないけど。
リンゴとの付き合いは、子守の依頼を出したところから始まりました。
当時のハゲさんは市街長。ガーナ市の中にある街区と呼ばれるブロックの担当者でした。
冒険者としての成功もあって平民にしてはすでに異例の出世を遂げていましたが、それゆえに同僚たる無爵位貴族たちの反感も強く、彼らによって大量の仕事を押し付けられていました。
処理が滞り、あわや街が大混乱する――というところに現れたのがリンゴさん。魔法の要不要を問わず大量の仕事をざくざく解決し、実績を急速に積み上げることに成功したのでした。
リンゴさんのことは、恩人とも友人とも娘とも思っています。ややこしい。
責任感の強い、仲間思いの苦労人です。
なお、本編には登場しませんでしたが、ハゲさんの奥さんは存命です。しかも美人。
【リンゴ親衛隊】ニルウィ・ラ・エルス・アスミニア【NO.0013021】
ニル。
リンゴさんが大好きなお姫様。
好き過ぎて暴走が止まらなくなってきていますが、自分でもその理由がわからない模様。そのあたりの詳細は第2部の末尾にてニル主人公の幕間劇で明らかにしております。今しばらくお待ちを。
ただ、前述のとおりリンゴさんは警戒心の強い小動物のような生き物なので、ニルのように好意をどばどば示してくる存在は心休まるものがあります。相手がリンゴさんじゃなかったら嫌われていたかもしれません。ある意味、相性が良いのかも。
王族としての分を知り、民を想える良い子です。
【まだふさふさ】ポートランド・ド・ゲルモンド【まだ大丈夫】
ポチ。
リンゴさんが大好きなお莫迦。
思慮は足りていませんが、その他の部分では割と優秀。特に直感は動物並。
リンゴさんにもニルにも、悪口や軽口に『悪意がない』ことを敏感に察しています。
なので、実はニルのことは嫌いじゃない。ニルもポチのことは付き合いやすい相手という認識があり、変な友人関係にあります。
ポチがリンゴさんの『理想の男性』に成れるかどうかはまだまだ不明。でも『理想の男の子』からはそこそこ近い場所に居る模様。リンゴさんの理想については第2部で。
単純だけど嘘がない、さっぱりした人物です。
【爵位よりも】貴族について【経済力が大事】
アスミニア王国には、爵位貴族と無爵位貴族があります。
爵位は五段階。日本語に当てはめるならば、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵。
このうち、公爵は王族限定。ニルの『ラ・エルス』部分が公爵としての名前です。
そこから下がって、無爵位貴族。陪臣はほぼすべてこれ。
ハゲさんの『ド』部分が無爵位貴族としての名前。ハゲさんは、ガーナ市を含む一帯を領有する伯爵の臣下。つまり、陪臣です。
貴族の中でも序列はあるのですが、職権を優先させることが一般的です。
つまり、『南部外交担当大臣の伯爵』が『南部外交担当大臣補佐の侯爵』より上位になるわけです。もっとも、しばしば規則は破られますが……。
多くのお気に入り、評価ptありがとうございます。
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次回、第2部終了時点での小コラムのお題を募集しています。