第3部終了時点での登場人物と小コラム
本日2回更新の1回目です。
【しっぽ】ミーシェ・シャル【あります】
ミケ。
『ネコミミ』『獣人』『ペット』などと呼ばれる亜人種の少女。
孤児院の中では最年長。小さな子たちの面倒もみてきました。
ミケも語っている通り、あの孤児院の子たちは同じような境遇からリンゴさんによって助けられた子供たちです。
ちなみに、リンゴさんが手を差し伸べる基準は「罪悪感に苦しみながらも生きるためにしかたなしに犯罪を続けている」子。
犯罪に対して何も感じなくなっている子は放置されます。条件を満たす全員が救われたわけでもなく、リンゴさんに救われたのはごくごく一部だけ。
それでもミケを始め、孤児院のお子様たちはみんなリンゴさんが大好きです。
そんなミケたちが付けた孤児院の名前は『リンゴの園』。リンゴさんは恥ずかしがって「やーめーてー」と言ってます。
以下、第2部時点で登場済みの人物には、武芸との関わり方をご紹介。
【ハンマーも】リンゴ・ジュース【得意武器】
リンゴさん。
『魔法が使えなくなったときのために武芸を』と考えるより『魔法が使えなくなる状況そのものを排除しよう』と考える魔法脳。
とはいえ、まったく使えないのも困るかと思い、ハゲさんに教えを請う。
結果、重戦士みたいな巨大戦斧を魔法で強化した筋力によって小枝のように振り回す狂戦士魔術師少女リンゴさんが爆誕。
リンゴさん曰く「雑魚ならこの質量を振り回していれば近寄ることもできない。達人なら私がちょっと学んだ程度じゃ意味がない。雑魚退治ができるこれで十分」とのこと。
【平たくいえば】ハリランダ・ド・ゲルモンド【元傭兵】
ハゲさん。
この章も出番らしい出番なしの元冒険者。現役時代は対人戦闘を前提にした仕事が多く、戦場をいくつか経験。
得意武器は槍と戦斧。
我流だけれども、繊細な動きを得意としています。
騎士にもケンカを売られ、ぼっこぼこにしたところさらに多くの騎士にケンカを売られ、それまたぼっこぼこにしたところもっと多くの騎士にケンカを売られる離れ業を披露。『騎士殺し』の二つ名を得ました。
殺してないのになぁ、と酒場でリンゴさんにクダを巻いたことがあります。
【包丁は】ニルウィ・ラ・エルス・アスミニア【空を飛ぶもの】
ニル。
護身のために短刀の使い方を習うも、逆に持って手をケガする。
ヤリの使い方を習うも、自分のアゴをアッパーカットする。
細剣の使い方を習うも、折れた刃が国宝の絵画に突き刺さる。
運動神経は悪くありません。
リンゴさんの影響で戦斧を使ってみたいようですが、お姉ちゃんズに全力で止められました。
【そこそこ強い】ポートランド・ド・ゲルモンド【年齢の割には】
ポチ。
ヤリが使えます。
剣も使えます。
戦闘能力だけでいえば、若手の中では優良株といったところ。
それだけに面白エピソード不足。
ヤリでリンゴさんのローブをめくろうとして、自動の防御魔法に引っかかって勝手に感電した過去がハイライトシーンになるくらい面白エピソード不足。
【地に舞い降りた怜悧なる漆黒の狙撃手】アナーク・ド・ナスト【でス】
学園長。
武器は使えません。
ただし、いざというときのためにペンを投げる技術を磨いている。
主に、決済の書類が多すぎて疲れたときなんかに「端っこだけど当たりまシた! ふっふっふ、狙撃手アナークの腕前を見まシたか……!」などと独り言ちて遊んでいる。
一度、部下に見付かる。
夕食をおごって全力の懇願で口止めに成功。最大の武器は口とのこと。
【しかたないので】ミリー・ラ・エルス・アスミニア【護衛を増強】
ミリー姫。
妹がえらく不器用だということが発覚して、慌てて武術を本気で学び出す。
短剣を逆に握り、ヤリでセルフアッパーカットをし、細剣で国宝のツボの穴を増やす。
どうやら不器用は父王の血だったらしい。
【お題】食について【受け取りました】
リンゴさんが居る大陸北部は、小麦らしき植物を主食にした小麦様植物主食圏です。
気候としては十分稲も育つはずなので、とリンゴさんが持ち込んだのは東方――ではなく南方の稲様植物。
これをリンゴさんは十数年の苦労の末、品種改良してジャポニカ米にそこそこ似たお米として完成させました。やったことを考えると十数年はむしろ短いくらい。
ちなみに、その稲様植物主食圏の周辺にはキビらしき植物を主食にしたとうもろこし様植物主食圏があります。
小麦を主食とするわけですが、小麦は強力粉、中力粉、薄力粉がありそれぞれ種と生育環境で変わってきます。
アスミニア王国ではパンの形で食べるのが一般的です。
主食以外に目を向けると、畜産業が盛んで、チーズ様発酵食品もこの世界で独自開発されています。
これまた語るとながーくなるので、ひとつだけ。
リンゴさんは牛乳が嫌いではありません。他意はないです。
新タイトル・あらすじ案を募集しています。詳しくは活動報告にて。




